29 / 64
第29話「あなたからの言葉で」
しおりを挟む
長原さんがカフェを出ていって、暫くしてから私もカフェを出た。
そして、私は真っ直ぐに家に帰った。
本当は知咲と駅で分かれた後、何処かのお店にでも寄って、何か見ていこうかなとも思っていたけど今はもうそんな気力はなかった。
ただ、自分の部屋のベッドで横になって、ゆっくりしたかった。
知咲とランチをした時までの幸せな気持ちは何だか今は不安に変わっていた。
勿論、陸人を好きだという気持ちは決して変わらない。
この気持ちはこれからも変わらないって言い切れる自信はある。
だけど……。
私と陸人が一緒に生きていくことで、もしかするとかなりの人達が傷つくかもしれない。
それに両親のことも悲しませるのは覚悟のうえだけど……。
だけど、もし、この前みたいにお母さんの様子が変になってしまったら?
もっと、凄いことになってしまったら?
それに陸人が本当に色々な人から中傷を浴びせられて、傷つくばかりの人生になってしまったら?
私はそんなことを思うと不安で堪らなくなっていた。
家に帰ると私はすぐに自分の部屋のベッドに早速横になった。
それからすぐに目を瞑った。
陸人……。
ごめんね。私、もう不安になってしまって。
私が目を瞑りながら、そう思っているとスマートフォンでの電話が鳴った。
私は枕元に置いていてスマートフォンを手に取って、画面を見る。
するとそこには陸人の名前が表示されていた。
だから、私は上半身を起こして、慌てて電話に出る。
「はい、もしもし?」
「俺だけど今、大丈夫?」
「うん」
一体、急にどうしたんだろう?
陸人がアメリカに行って、少し経つけど今まで陸人が電話をかけてきたのはアメリカに行ってから、すぐの時の1回だけだったのに。
後はずっとメールでやり取りしてたし。
そう思って、私はさっきまで考えていたことも重なって、また不安な気持ちが大きくなった。
だけど、そんな私の気持ちに反比例して陸人は、
「うん、やっぱり、亜美の声だけでも聞きたくなってさ」
そう言った。
「陸人」
私は陸人のその言葉に胸がぎゅっとなった。
そして、更に陸人は、
「亜美、俺、本当にちゃんと頑張ってるから。だって、早く亜美と一緒にいれるようになりたいから」
そう言った。
私は陸人のその言葉にまた胸がぎゅっとなって、その後、少し涙が零れた。
だから、私は何も言い返すことができなかった。
そんな私に気づいたのか、
「もしかして、亜美、泣いてる? どうした? 辛いことでもあった?」
陸人がそう聞いた。
だから、私は、
「ううん、大丈夫。ごめんね、陸人」
「何が?」
「ううん、何でもないの」
「なら、いいけど。でも、何かあったら、話だけでも聞かせて。今、俺、アメリカだから、すぐには駆けつけられないけど、もしもの時は絶対に亜美のところに戻るから。だって、俺はそれだけ亜美のことが大事だから」
陸人が今、言ってくれる言葉に私は胸がぎゅっとなってばかりだった。
そして、私は、そんな陸人の言葉を受けて、本当にごめんね、陸人。
陸人はこんなにも私のことを想ってくれてるのに私は誰かに陸人とのことを言われただけで、急に大きな不安を抱えてしまって。
だけど、私、もう、そんな不安は抱えないよ。
誰に何を言われても陸人と一緒に生きていくって言い切るよ。
だって、私は―。
やっぱり、陸人のことが好きで堪らないから。
陸人と電話で話しながら、心の中でそう思った。
そして、私は真っ直ぐに家に帰った。
本当は知咲と駅で分かれた後、何処かのお店にでも寄って、何か見ていこうかなとも思っていたけど今はもうそんな気力はなかった。
ただ、自分の部屋のベッドで横になって、ゆっくりしたかった。
知咲とランチをした時までの幸せな気持ちは何だか今は不安に変わっていた。
勿論、陸人を好きだという気持ちは決して変わらない。
この気持ちはこれからも変わらないって言い切れる自信はある。
だけど……。
私と陸人が一緒に生きていくことで、もしかするとかなりの人達が傷つくかもしれない。
それに両親のことも悲しませるのは覚悟のうえだけど……。
だけど、もし、この前みたいにお母さんの様子が変になってしまったら?
もっと、凄いことになってしまったら?
それに陸人が本当に色々な人から中傷を浴びせられて、傷つくばかりの人生になってしまったら?
私はそんなことを思うと不安で堪らなくなっていた。
家に帰ると私はすぐに自分の部屋のベッドに早速横になった。
それからすぐに目を瞑った。
陸人……。
ごめんね。私、もう不安になってしまって。
私が目を瞑りながら、そう思っているとスマートフォンでの電話が鳴った。
私は枕元に置いていてスマートフォンを手に取って、画面を見る。
するとそこには陸人の名前が表示されていた。
だから、私は上半身を起こして、慌てて電話に出る。
「はい、もしもし?」
「俺だけど今、大丈夫?」
「うん」
一体、急にどうしたんだろう?
陸人がアメリカに行って、少し経つけど今まで陸人が電話をかけてきたのはアメリカに行ってから、すぐの時の1回だけだったのに。
後はずっとメールでやり取りしてたし。
そう思って、私はさっきまで考えていたことも重なって、また不安な気持ちが大きくなった。
だけど、そんな私の気持ちに反比例して陸人は、
「うん、やっぱり、亜美の声だけでも聞きたくなってさ」
そう言った。
「陸人」
私は陸人のその言葉に胸がぎゅっとなった。
そして、更に陸人は、
「亜美、俺、本当にちゃんと頑張ってるから。だって、早く亜美と一緒にいれるようになりたいから」
そう言った。
私は陸人のその言葉にまた胸がぎゅっとなって、その後、少し涙が零れた。
だから、私は何も言い返すことができなかった。
そんな私に気づいたのか、
「もしかして、亜美、泣いてる? どうした? 辛いことでもあった?」
陸人がそう聞いた。
だから、私は、
「ううん、大丈夫。ごめんね、陸人」
「何が?」
「ううん、何でもないの」
「なら、いいけど。でも、何かあったら、話だけでも聞かせて。今、俺、アメリカだから、すぐには駆けつけられないけど、もしもの時は絶対に亜美のところに戻るから。だって、俺はそれだけ亜美のことが大事だから」
陸人が今、言ってくれる言葉に私は胸がぎゅっとなってばかりだった。
そして、私は、そんな陸人の言葉を受けて、本当にごめんね、陸人。
陸人はこんなにも私のことを想ってくれてるのに私は誰かに陸人とのことを言われただけで、急に大きな不安を抱えてしまって。
だけど、私、もう、そんな不安は抱えないよ。
誰に何を言われても陸人と一緒に生きていくって言い切るよ。
だって、私は―。
やっぱり、陸人のことが好きで堪らないから。
陸人と電話で話しながら、心の中でそう思った。
0
あなたにおすすめの小説
【完結】婚約破棄はお受けいたしましょう~踏みにじられた恋を抱えて
ゆうぎり
恋愛
「この子がクラーラの婚約者になるんだよ」
お父様に連れられたお茶会で私は一つ年上のナディオ様に恋をした。
綺麗なお顔のナディオ様。優しく笑うナディオ様。
今はもう、私に微笑みかける事はありません。
貴方の笑顔は別の方のもの。
私には忌々しげな顔で、視線を向けても貰えません。
私は厭われ者の婚約者。社交界では評判ですよね。
ねぇナディオ様、恋は花と同じだと思いませんか?
―――水をやらなければ枯れてしまうのですよ。
※ゆるゆる設定です。
※名前変更しました。元「踏みにじられた恋ならば、婚約破棄はお受けいたしましょう」
※多分誰かの視点から見たらハッピーエンド
妾の子だからといって、公爵家の令嬢を侮辱してただで済むと思っていたんですか?
木山楽斗
恋愛
公爵家の妾の子であるクラリアは、とある舞踏会にて二人の令嬢に詰められていた。
彼女達は、公爵家の汚点ともいえるクラリアのことを蔑み馬鹿にしていたのである。
公爵家の一員を侮辱するなど、本来であれば許されることではない。
しかし彼女達は、妾の子のことでムキになることはないと高を括っていた。
だが公爵家は彼女達に対して厳正なる抗議をしてきた。
二人が公爵家を侮辱したとして、糾弾したのである。
彼女達は何もわかっていなかったのだ。例え妾の子であろうとも、公爵家の一員であるクラリアを侮辱してただで済む訳がないということを。
※HOTランキング1位、小説、恋愛24hポイントランキング1位(2024/10/04) 皆さまの応援のおかげです。誠にありがとうございます。
君への気持ちが冷めたと夫から言われたので家出をしたら、知らぬ間に懸賞金が掛けられていました
結城芙由奈@コミカライズ連載中
恋愛
【え? これってまさか私のこと?】
ソフィア・ヴァイロンは貧しい子爵家の令嬢だった。町の小さな雑貨店で働き、常連の男性客に密かに恋心を抱いていたある日のこと。父親から借金返済の為に結婚話を持ち掛けられる。断ることが出来ず、諦めて見合いをしようとした矢先、別の相手から結婚を申し込まれた。その相手こそ彼女が密かに思いを寄せていた青年だった。そこでソフィアは喜んで受け入れたのだが、望んでいたような結婚生活では無かった。そんなある日、「君への気持ちが冷めたと」と夫から告げられる。ショックを受けたソフィアは家出をして行方をくらませたのだが、夫から懸賞金を掛けられていたことを知る――
※他サイトでも投稿中
王様の恥かきっ娘
青の雀
恋愛
恥かきっ子とは、親が年老いてから子供ができること。
本当は、元気でおめでたいことだけど、照れ隠しで、その年齢まで夫婦の営みがあったことを物語り世間様に向けての恥をいう。
孫と同い年の王女殿下が生まれたことで巻き起こる騒動を書きます
物語は、卒業記念パーティで婚約者から婚約破棄されたところから始まります
これもショートショートで書く予定です。
夫と息子に邪険にされたので王太子妃の座を譲ります~死に戻ってから溺愛されても今更遅い
青の雀
恋愛
夫婦喧嘩の末に置き去りにされた妻は、旦那が若い愛人とイチャついている間に盗賊に襲われ、命を落とした。
神様の温情により、10日間だけこの世に戻った妻と護衛の騎士は、その10日間の間に心残りを処分する。それは、娘の行く末と……もし、来世があるならば、今度は政略といえども夫以外の人の妻になるということ。
もう二度と夫と出会いたくない彼女は、彼女を蔑ろにしてきた息子とも縁を切ることを決意する。
生まれかわった妻は、新しい人生を強く生きることを決意。
過去世と同じ轍を踏みたくない……
初夜に暴言を吐いた夫は後悔し続ける──10年後の償い【完結】
星森 永羽(ほしもりとわ)
恋愛
王命により、辺境伯ロキアのもとへ嫁いだのは、金髪翠眼の美しき公爵令嬢スフィア。
だが、初夜に彼が告げたのは、愛も権限も与えないという冷酷な宣言だった。噂に踊らされ、彼女を「穢れた花嫁」と罵ったロキア。
しかし、わずか一日でスフィアは姿を消し、教会から届いたのは婚姻無効と慰謝料請求の書状──。
王と公爵の怒りを買ったロキアは、爵位も領地も名誉も奪われ、ただの補佐官として生きることに。
そして十年後、運命のいたずらか、彼は被災地で再びスフィアと出会う。
地位も捨て、娘を抱えて生きる彼女の姿に、ロキアの胸に去来するのは、悔恨と赦しを乞う想い──。
⚠️本作はAIの生成した文章を一部に使用しています。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる