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第24話「複数の共犯者」
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「今、君が言ってたことって、もしかして俺と浅川が抱きあっているように見える写真と俺と浅川が祭りに一緒に行った時の写真を撮ることかな」
俺がそう言うと写真を撮るバイトをしたと言っていた方の男子生徒はは凄く焦った顔をした。
そして、もう1人の男子生徒は状況を把握しきれずにおろおろしていた。
「図星なんだな」
俺は自分で思ったよりも凄く低い声とキツイ口調で言った。
「す、すいません! 俺、最近、ちょっとお金に困ってたことがあって。で、そんな時に浅川から、美味しいバイトしないって言われて」
俺の声と口調が怖かったのか男子生徒はすんなりと俺が言ったことが事実だと認めた。
「じゃあ、美香のLINEにその画像を送りつけたのもお前か」
俺はもう目の前のこの男に綺麗な言葉は使ってられずにそう言った。
「違います。俺はただ写真を撮るのを頼まれただけです」
「もう2度とこんなことするな。もし、今度、こんなことしたら絶対に許さないからな。後、お前の名前は?」
「原です。原仁史です。本田くんと同じ1年生です。学科は違いますけど」
「浅川とはどういった知り合い?」
「高校が同じだったんです。で、そこそこ仲良くて、同じ大学だし、ちょこちょこ友達として遊んだりもしてて」
「解った。原、お前のことはよく覚えておくよ」
俺はそう言い、2人のところから去って本来の目的だった購買まで行った。
だけど、もう気分は最悪で、しかも、写真を撮った原は美香のLINEの件は知らないと言っていた。
あの感じは嘘をついているようには思えなかった。
それに俺に送られてきた美香と俺の知らない男性が抱きあっている画像も恐らく、原が撮ったものではないだろう。
じゃあ、やっぱり、美香へのLINEのアドレスを知っていたり、美香と男性の写真を撮ったのは美香のそばにいる人間なのだろうか。
そして、間違いなく言えることは浅川の協力者は少なくとも後、1人はいるということだ。
とにかく今日、大学が終わったら浅川と2人になって、浅川の口から真実を聞きだそう。
俺はシャーペンの芯を買って購買を出て、3時間目の授業を受けるために講義室に向かう時に心の中でそう強く思っていた。
俺がそう言うと写真を撮るバイトをしたと言っていた方の男子生徒はは凄く焦った顔をした。
そして、もう1人の男子生徒は状況を把握しきれずにおろおろしていた。
「図星なんだな」
俺は自分で思ったよりも凄く低い声とキツイ口調で言った。
「す、すいません! 俺、最近、ちょっとお金に困ってたことがあって。で、そんな時に浅川から、美味しいバイトしないって言われて」
俺の声と口調が怖かったのか男子生徒はすんなりと俺が言ったことが事実だと認めた。
「じゃあ、美香のLINEにその画像を送りつけたのもお前か」
俺はもう目の前のこの男に綺麗な言葉は使ってられずにそう言った。
「違います。俺はただ写真を撮るのを頼まれただけです」
「もう2度とこんなことするな。もし、今度、こんなことしたら絶対に許さないからな。後、お前の名前は?」
「原です。原仁史です。本田くんと同じ1年生です。学科は違いますけど」
「浅川とはどういった知り合い?」
「高校が同じだったんです。で、そこそこ仲良くて、同じ大学だし、ちょこちょこ友達として遊んだりもしてて」
「解った。原、お前のことはよく覚えておくよ」
俺はそう言い、2人のところから去って本来の目的だった購買まで行った。
だけど、もう気分は最悪で、しかも、写真を撮った原は美香のLINEの件は知らないと言っていた。
あの感じは嘘をついているようには思えなかった。
それに俺に送られてきた美香と俺の知らない男性が抱きあっている画像も恐らく、原が撮ったものではないだろう。
じゃあ、やっぱり、美香へのLINEのアドレスを知っていたり、美香と男性の写真を撮ったのは美香のそばにいる人間なのだろうか。
そして、間違いなく言えることは浅川の協力者は少なくとも後、1人はいるということだ。
とにかく今日、大学が終わったら浅川と2人になって、浅川の口から真実を聞きだそう。
俺はシャーペンの芯を買って購買を出て、3時間目の授業を受けるために講義室に向かう時に心の中でそう強く思っていた。
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