純粋な下心

さいこ

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性癖

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 みんな恋人と上手くいってる?

 俺の仲間で所帯を持ったやつは奥さんの文句ばっか言ってるし
 彼女が居るやつは制限があって息苦しいと言っている

 俺だって過去にそういう経験が少なからずあるから、今は彼女は要らないと思うんだ…


 前の彼女は俺が仲間と遊びに出ることにいい顔をしなかった
 たまに友人と遊びに出るのがダメって、どうして? 
 今後は永遠に2人だけで過ごさなきゃいけない?

 そういう納得のできない束縛に嫌気がさして「もう無理」と俺が言った
 
 そしたら「私のことべつに好きじゃなかったんだね」と言われた

 俺は彼女のなにが好きだったんだろう…と考えたが、その時は理不尽なことを言ってくる彼女に対し気持ちが離れていたので、どこが好きだったかなんてもう分からなかった

 
 その前の彼女は束縛は心配なかったけど、ほかの男ともセックスしていた
 恋人イコール互いの特別な人、と解釈していた俺はびっくりした

 「なんで浮気するの」と問いただしたら「浮気じゃない」と言われた
 「じゃあソッチが本気なの」と聞いたら「わかんない」と言われた

 俺なりに考えてみたけど、やっぱ恋人というのは互いに特別な感情を持っていないと成立しないと思う
 彼女が「わかんない」と言ったのは、俺のことが特別かどうかがわかんなくなってたんじゃないか、と思った


 …まぁそんなこんなで、他人との考え方の折り合いとか心変わりとか、そういうのに気を揉まなきゃいけないのが恋人だから

 俺はセックスだけ出来れば恋人は要らない…今は…



 ーーー



 ある日の夜、気楽な女と待ち合わせをしていた


 「はいお疲れ~!ご飯ご飯…」

 「うるさ…」

 この声のデカい女は、過去に俺と一瞬だけ付き合っていた人
 高校時代に向こうから告白してきたから、いいよって言ったのに数回デートして疎遠になった

 だから正確には付きあっても無い

 
 「ここでサクッと食べて行こうよ」

 「…牛丼?」

 この雑なおじさんみたいな性格の女は由美ゆみ
 こっちはデートなんかをしたいわけじゃないから雑で助かっている

 
 サクッと牛丼を食べて俺の部屋に直行した
 
 由美はシャワーを浴びて出て来る
 
 「ね、ここ座って…」

 そういって俺をソファーに座らせる
 由美は俺のスウェットに手をかけて、そこに顔を寄せた…


 
 
 ちょうど1年ほど前に駅で声をかけられた

 「波多野じゃない?」と

 由美はバツイチでお子さんが居るそうだ
 お子さんのことはお母さんが見てくれているので、もう自分は大黒柱としてがむしゃらに働く!と、腹の決まった顔をしていた

 もう男は懲り懲りだという由美に、俺は無意識で「じゃあセックスはどうすんの?」なんて聞いちゃって

 …それで今こうなってる


 「…んん、もういいから…」

 由美のそれはしつこい
 俺は足元にかがんでいた由美を抱き上げベッドへ移動する

 「ねぇ、時間ないから早くね…?」

 そういって由美は俺のソレに自身のソコを押し当てる


 「じゃあ…そうするかぁ…」

 俺は由美の中にゆるゆるとソレをねじ込んでいく
  
 「あぁっ…、ん、はやくしてって…」

 奥深くまでねじ込むと、由美の両脚を押さえて腰を叩きつけた
 徐々に由美の息も荒くなる


 「…ん?ほら早く…イけよっ!」

 このまま乱暴に動いてたら俺もそろそろヤバそうだった
 
 「あっ…んっ…!!」

 由美の体が大きく跳ねて、俺も一緒にイった

 女の体はえろいと思う
 これは男の「さが」であり抗えないものなんだから、抗う必要はないってことだ
 気持ちいいんだから受け入れればいい…
 

 由美は少しボーっとしてからすぐに服を着始めた

 「じゃあ帰るわ」

 そう言って玄関ドアを出て行った
 俺は黙ってそれを見送った


 「あ~気持ち良かったぁ…」

 俺はのんびりしてから風呂に入った



 ーーー数日後



 その日も夕方からバーに出勤していた
 店内が混み合う時間のオーダーは忙しい

 俺はマスターからお声がかからなければ、決まったものにしか手を付けられないのでもどかしい
 
 そんな中でもグラスを並べ、綺麗に端からこなしていくマスターの神々しさたるや…
 俺はこのマスターを見て「男に惚れる」の意味がちょっと分かってしまった 

  
 そんな忙しい時間も落ち着こうという頃
 マスターの友人、瀧さんが女性を連れて店に来た
 
 「一条さん(マスターの名前)、こいつ職場の後輩のいずみです」

 「泉です~、はじめまして…」

 瀧さんが紹介をするとその女性も挨拶をした

 
 泉さんと言ったその人は、めちゃくちゃ高身長だった
 瀧さんが185?くらいあるのかな、その隣に立ってちょっとしか身長差が無かった
 
 足元は…ヒールを履いていると信じたい…

 
 2人は仕事の話をしていた
 俺はほかのテーブルに回ってオーダーを聞いたりしてるうち、あがりの時間となった
 
 バックルームで着替えて店を出た
 自転車に乗り、大通りに出たところで泉さんの後ろ姿を目撃した

 デカいから目立つなぁ~

 そんなことを思いながら俺は泉さんと反対方向へ向かって走り出した
 ただ、泉さんがヒールを履いているのをちゃっかり目視で確認が出来た(よし)

   
 
 ーーー



 俺は背の高い女性が好きだ
 「なんで?」って聞かれても、それって答えられない
 
 性癖なんだろうとしか答えられない、ただ目がいっちゃうんだもん

 なにかがあって目覚めたとかじゃないから…

 
  
 …その日は仕事が終わり、駅前で買い物をしていた
 店を出て自転車で走り出したところで、泉さんを見つけた


 ええ~…めちゃめちゃ腹出してんじゃん、えっろぉ~…

 彼女は首周りがガバガバで鎖骨丸出しの、おっぱいの膨らみが見えるショート丈のシャツを着ていた
 ハイウエストのデニムでも腹が見えていた


 道路脇に車をつけて荷物を降ろしているようだった
 足元は…やはりピンヒールを履いている
 
 素の身長もデカそうなのになぜヒールを…?
 まぁそれも気になるし…声とかかけても…大丈夫かな…?

 短時間だったけどバーで見た顔だと覚えているだろうか


 
 俺は今通りかかりました…みたいな顔をして声をかける

 「こんばんは~!あ、先日は瀧さんとご一緒に…」

 と、爽やかぶった営業スマイルをかます
 泉さんは自転車でスーっと寄せた俺に振り向き

 「ああ…、先日はどうも…」

 と言った、覚えてはいてくれたみたいだ


 「俺は波多野です!すいませんお仕事中でしたかぁ?」

 第一印象が大事!
 最初さえ掴んじゃえば、あとはだいたいどうにでもなる

 「あ、いえ…仕事は終わってます、けど…」

 けど、なんだろう?
 もしかして俺、めちゃくちゃ警戒されてる??

 
 「…あ、じゃあ仕事終わりのお茶でもしませんか?」

 カフェに誘うなんて非常に清潔感があるよね?
 これは警戒を解いてくれてもいいんじゃないか


 「えぇっ?!…そう、ですねぇ…お、お茶…」

 泉さんはちょっと大きい声で「えっ」と言った
 …あれ?なんか俺、間違ったか?

 それからしばらく考えていた様子の彼女が

 「…あ、あの~…」

 と話し出す
 


 「その…車だけ、ここに入れてもいいですか?」 

 …え?いいの?
 車をここに置いて俺とお茶するって意味よね?

 「ええ…あの、ご予定があるならまた今度でも…」

 彼女の食いつきの悪さを見るに…
 本当に嫌なのに「断れない人」なのではないか?と思えてきた


 「なにも…無いです……」

  
 …おや?

 本当にOKってことぉ?!

 
 どこに行こうかと話すと、彼女はご飯も食べたいということで普通に飲みに行くことになった

 やった…ナンパ成功?
 俺はえろい格好の高身長の女性と飯に行く!






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