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マギシュヴァンピーレの情報の取り扱い
しおりを挟む獣王国から戻ってきて、姉さんに詳細な報告をしつつ、なんとなく大柄なヴェンツェルさんがソファーに座っているのを見て、見た事ないくらい沈み込んでいる……なんて感心する。
筋肉隆々という事もあるけど、身長も高いからなぁ。
あと、ソフィー達はクランの方にいるようでここにはいない、戻ってきたら改めてそちらにも話をしておかないとね。
もう日が沈んでいるけど、こちらからクランに行った方が早いだろうか。
「獣王国の協力が得られたのは大きいな。獣人兵の精強さは我が国にも轟いているくらいだ」
「リク様のお役に立つため、我ら獣人、全力を尽くす事をお約束いたします」
俺の説明に合わせて、ハルさんから預かった書状も渡し、目を通しながらの姉さん。
アマリーラさんのやる気十分な言葉と、書状の内容に顔を引きつらせている。
数十枚ある書状全てに目を通したわけではないけど、姉さんは表には出さないけど内心で大きなため息をついているような雰囲気が見て取れた。
俺はもちろん内容を見ていないけど、ハルさんは一体何を書いているのか気になる……けど、即席で書いた関所への通達書を渡した獣人兵さんの反応を見る限り、気にしない方が良さそうではある。
「実質、リクが獣王国を手中に収めたのは……まぁ予想の範疇と言えばそうだが、それはいいとしてだ」
「手中にって……そんなつもりはないんですけど」
予想の範疇って、俺が獣王国に行った今回の結果を、元々予想していたのか。
「いえ! リク様のお言葉あれば、我が獣王国はどのような事でもいたします! 父上、獣王陛下もそのように仰られておりました」
「……アマリエーレ王女が言うのなら、間違いないだろう。書状にも似たような事が書いてある」
「えーっと……」
「リクも見るか? リクのためなら、リクの素晴らしさはこうだ、といった事などがこれでもかと書かれているぞ?」
「……遠慮しておきます」
国から国への正式な書状なのに俺が見てもいいのか、という疑問はさておき、内容を見るのは止めておいた方がいいというのは間違いなかったようだ。
「俺、人間なんだけどなぁ……」
いくら力を優先する獣人さん達とは言え、さすがに人間が手中に収めたとか言われるのは心外だろうと思うんだけど。
そう考えての呟きに、アマリーラさんとリネルトさんが揃って全力で否定し、種族は関係ないという事を熱弁していた。
ブレーキ役をしていたリネルトさんも、最近はアマリーラさんに同調する事が増えてきたなぁ。
マギシュヴァンピーレとか、ネメアレーヴェさんとの事などがあったからかな? それ以前から、少しずつアマリーラさん側に偏り始めていた気もするけど。
「何はともあれ、想像以上の成果だ。礼を言うぞリク」
「い、いえ」
女王様モードの姉さんにお礼を言われると、ちょっと戸惑う。
俺の部屋でってのもあるかもしれないけど……いつものリラックスモード、緩い感じだったらこんな事はなかったかもしれないね。
「それにしても、マギシュヴァンピーレか……悩ましいな。――ヴェンツェルはどう思う?」
「はっ、そのような魔物を……魔物と言っていいかはこの際置いておきましても、その魔物は脅威と言う外ありません。リク殿以外に対処は不可能と言っていいでしょうし、扱いが難しいですな」
「放っておけば、勝手に自壊するわ。けど、それまでに受ける被害は少なくないでしょうね。どちらにも被害があるとしても、帝国が使わないと考えない方がいいわ」
マギシュヴァンピーレに唯一詳しいレッタさんが話に参加。
ロジーナ以外には敬意を払う事がない人だから、姉さん相手でも気にせずフランクな話し方。
まぁレッタさんの経緯から、この場にいる人は誰も気にしていない様子だからいいんだけど。
「我が国での工作、人を人とも思わない非人道的な行いの数々から、帝国に抑止力は期待できないだろうからな……」
マギシュヴァンピーレは敵味方構わず、周辺全ての魔力を吸収して巻き込むから、当然使った帝国も被害が出るだろう。
ただこれまでの事から帝国側が被害を気にして使わない、なんて事を考えるとは思えないし、獣王国のように魔物の集団に混ぜておけば、人への被害は少なくて済む可能性もある。
さすがに大量投入される事はない、と思いたいが……レッタさんが知っている限りでは、成功すらままならない状態だったため、大量に作り出す事はできない、はず。
「出現が確認された段階で、兵達は迅速に退避。付近に拠点などがあっても放棄するしかないだろうな」
そういう姉さんは、さらに対処として俺へと報せる事も付け加えた。
近くでマギシュヴァンピーレが発生するとは限らないため、できるだけ早く報せてもらい、対処に駆け付けるようにするけど……間に合わなかった時が怖いな。
それから、俺に頼りきりになってしまう事を、姉さんやヴェンツェルさんから謝られた。
まぁ、ネメアレーヴェさんもそうだけど、存在してはいけないような事を言っていたし、全力で協力すると決めているんだから、できる事はやりたい。
「しかし……前兆のようなものくらいはあれば、退避させる判断も付くのだが、その辺りはどうなのだ? 話を聞く限りでは、リク達が嫌な予感というのか? おかしな気配を感じてから急速に成長しているようだ。それでは、間に合わないだろう」
訓練されているとはいえ、兵士さんが多ければ多いほど退避するにも時間がかかる。
だから前兆などがあれば、少しでも被害を減らすための退避を早められるかもしれない、か。
「異常な魔力の収束。そこから急速成長と共に、周囲の魔力を強制的に吸い込み始める。私やリクが感じたのは、その異常な魔力の収束段階ね。きっかけを与えれば、そこからマギシュヴァンピーレが発生するのだけど、前兆らしいものはそれ以外にないでしょうね。少なくとも、私が知っている限りでは。ただ、他に知る方法がないわけではないわ」
「それは?」
「歪な魔物。キマイラという魔物がいるけれど、あれに近いかしら。キマイラは、奇跡とも言える状態で複数の生物が複合しているけれど、あれとは違って一目見てもわかる歪さ、異常さ、違和感と言ってもいけど、それを感じるはずよ」
「違和感、か。一目見てわかるのなら、まだマシか」
他の魔物と見分けがつかない、とかじゃないから姉さんの言う通りマシと言えるだろう。
獣王国では、そもそもマギシュヴァンピーレの事を知らなかったし、大量の魔物がいると言う方に意識が行っていたから、細かく一体一体を見る事はなかったし、気付けなかったけども。
ちなみに、キマイラは複数の生き物が混ざっている魔物ではあるけど、その姿形は一定で、法則性がある。
対してマギシュヴァンピーレは複数の魔物を掛け合わせた形なるので、キマイラを知っていれば違いはすぐにわかるし、キマイラからは感じられない異常さや違和感などがはっきりと感じられるとか。
視認できれば、マギシュヴァンピーレだと間違う事がない、とはレッタさん談。
俺は魔力を吸収して大きくなったのしか見ていないけど、きっかけを与えられず、まだ魔力吸収や収束を始めていないマギシュヴァンピーレは、歪でも一応魔物としての姿をしているらしい。
「偵察には力を入れなければな。マギシュヴァンピーレを見逃す事は、こちらの戦力を大きく損なう事に繋がる。発見次第、迅速に退避、拠点の放棄にリクへの報せを送るよう、全体に通達しておきたいが……」
悩まし気に言葉を切る姉さん。
兵士さん達に通達しておけば、発見した後にも動きやすいだろうし、心構えができるかもしれないからいい事だと思うんだけど、悩む事があるんだろうか?
「最悪の場合、士気の低下、混乱を招きかねませんな。慎重になりませんと」
「うむ。リクでさえ悪い予感にかられていたようだからな。獣人達の反応なども、先の報告で聞いたが……それ程でなくとも、恐慌状態に陥りかねん。突然そんな状態に晒されれば、混乱は必至。だが、前もって通達してもな……」
「心構えをしておくだけでも違うと思いますけど、駄目なんですか?」
「それが必ずしも正しいとは言えないな。知っているからこそ、それに対しての恐怖を持ち続けてしまうかもしれん。もしかしたらいるかもしれない、というだけで士気にも影響が出かねん。マギシュヴァンピーレの情報に関しては、秘匿するわけではないが扱いは慎重にせざるを得んだろう」
「な、成る程……」
知っている事が恐怖や士気に関わるのか……。
マギシュヴァンピーレが潜んでいるのを早期発見し、知らないままに兵士さん達を退避させた方が動きやすい、という事もあるらしい。
俺はこういう事に詳しい方ではないので、扱いに関しては姉さんたちに任せよう。
ただ、クランの冒険者さん達はフラッドさんを始めとした数人が見ているので、こちらはこちらで伝えておこうと思う。
下手に隠すと何かあるのでは? と思われそうだし……既にクランの方へ行ったフラッドさん達から伝わっている可能性もあるからね。
「クラン所属の冒険者さん達の方には、俺から伝えておきますけど……他の冒険者さんは」
クランに所属しているとはいえ、それ以外の冒険者さんとの交流もあるからね。
広めないようには伝えておくけど、もしも何かの拍子に伝わったら、戦争に参加しない冒険者さん達の間で話ばかりが広がってしまう可能性もある。
そこから一般の人達にも……あんまり、恐怖心ばかりを煽る存在が広まるのは良くないだろうし。
「そちらはマティルデに任せるしかないな。協力関係である以上、マティルデには伝えておかなければいけない。だが、リクのクランと違い大半が戦争と関わらない冒険者だ。上手くやるだろう」
俺があれこれ考える必要はないんだし、姉さんの言う通りマティルデさんに任せるのが一番いいか。
「そうですね。それで、兵士さん達の方には……」
「最低でも、私に近い者達。それに一部の部隊長などには伝えておかないといけないだろうな」
「ヴェンツェルの言う通りだ。全ての兵に通達する必要はないだろうが、部隊長などが知らなければ、指揮系統が混乱する可能性もあるからな」
国軍は基本、部隊単位で行動するらしいけど、その際に混乱を避けるために伝える人を選別するみたいだね。
アテトリア王国の国軍は、将軍のヴェンツェルさん頂点として、そこからいくつかの部隊に分かれる。
その中にハーロルトさんがいる情報部隊というのがあるけど、それはちょっと特殊らしい。
まぁそちらはともかく、部隊は最小単位の数人からなる班、いくつかの班をまとめて小隊、さらにその小隊を複数まとめたのが中隊だ。
以前のマルクスさんは、この中隊の隊長さんだったけど、今は複数の中隊をまとめての大隊の隊長 に昇格している。
中隊長のままでも、部下を全て引き連れていればセンテへの援軍と同数程度にはなるけど、昇格した後だから部隊を分けて一つの中隊を率いて参じたのだとか。
残りの中隊の一つを、ヴェンツェルさんが率いて後詰めで来ていたというのもあるけど、本来ならマルクスさんの部下の中隊長が率いるはずだったのを、ヴェンツェルさんがねじ込んだとかなんとか……。
まぁ、その辺りはヴェンツェルさんだからなぁ、とかでまぁ気にしないでおくとして。
話を戻すと、大隊が各部隊となり、情報部隊や戦闘部隊、さらに荷駄隊などいくつかに分かれるとか。
各部隊が担う役職によって、人数がかなり違って中隊の時点で千人を越える規模になるのは戦闘部隊だけらしいけど、その戦闘部隊はいくつかあるみたいだ。
戻ってきた時に見た演習で出ていたのは、大隊一個分らしい。
そしてそれらすべてをまとめているのが、将軍という役職でヴェンツェルさんがそれを担っている……要は師団長みたいな。
なんとなく、地球で少しだけ聞いた事のある部隊分けに似ている気がしたけど、姉さんが女王に即位する少し前からテコ入れするように、提案して編成していたらしいので、間違いなく地球の知識を生かしての事だろう。
細かな部隊に分けると、それぞれで判断、行動ができる利点があるらしいし。
まぁ逆にデメリットもあるけど。
貴族軍の方は国軍と違い、似たような指揮系統にしているところもあるらしいけど、基本はそれぞれが独自の指揮系統と部隊運用、編成をしているとか。
とはいっても、トップはそれぞれの貴族軍が所属する貴族家の当主だし、騎士団を持っているところはまたちょっと変則的だったりするみたいだけども。
「貴族軍……総勢三万と言ったところか。率いる貴族達にも伝えておかねばな」
「はっ。ただ、リク殿が参戦するという情報があるためか、一部の冒険者などが加わり、兵数がさらに増えている模様です。もう数千は加える事になるかと」
「ふむ、そうか……冒険者は自由意志での参加になるが、この国で生まれ育った者もいるからな。既に志願兵となっている者はともかく、これからの者達はマティルデの方に確認しておこう」
国軍だけでなく、貴族軍にも伝えておかないといざという時足並みを揃えられないからね。
貴族軍が三万、さらに増えるみたいだけど……それに対して国軍は総勢二万五千とか。
全軍合わせて五万五千から六万か、この世界でそれだけの規模の軍はかなり多いのだとか。
これでも貴族軍は最低限の兵士を領地に残しているし、国軍も王都に残さないといけない兵士さんがいるわけで、本当の意味での全軍になると十万を超えるらしい。
あくまで魔物などを含めずだけど、以前の帝国だと全土の兵士をかき集めて一万。
さらに農兵など民間人を加えてようやく三万に届くかどうか、という事だから、それと比べればアテトリア王国がいかに大国なのかがわかる気がするね。
まぁ冒険者さんが参戦するかどうかなどで、人数は流動的だけども
ただ、帝国は当然魔物を投入するだろうし、ハーロルトさんが得た情報からすると強制徴兵で無理矢理数を増やす可能性は高い。
練度などはともかく、単純な数で言えばおそらく拮抗するだろう、というのが姉さんやヴェンツェルさん達の予想だ。
ヘルサルを襲った大量のゴブリンのような、とにかく数ばかり増やす魔物に頼るのは、さすがにもう頼れない状況だろう、というレッタさんの見込みも加えてだけど。
獣王国だけでなく、これまでに多くの魔物をアテトリア王国に対して投入してきたからね。
さすがに一朝一夕で増やす事はできないらしい……核から復元するにしても、相応の魔力が必要だしね。
……だからこそ、人を爆発させるような手段と工作、マギシュヴァンピーレを使う方に向いたのかもしれないけど。
「あ、そうそう。獣王国から戻って来る途中、ヴァルドさんに提案してもらったんだけど……」
あれこれと大方の話を終えた後、俺達や冒険者さん達との演習について切り出した。
ヴェンツェルさんには既に伝えていたけど。
冒険者さんとの演習、というのに姉さんは乗り気の様子だったけど、俺も……という部分で難色を示すように表情を変える。
ヴェンツェルさんは、むしろ望むところと言った風だったけど――。
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