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序章・対の戦い編
1-6 6 香露音視点 試験
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あのクレープ屋の一件は相当なニュースらしかった。
あの二人は非能力者の中でもトップ程の強さを持ち、戦闘系の能力者でなければ、やられてしまうらしい。
香露音はどちらかというと防御系の能力者なので、もしかしたら負けていたかもしれない。
そして、ハンターの能力者は何処からでも誰にでも攻撃出来るので、夏希のようにやられてしまうらしい。
反応が早かったので、耐えたので何とか生きれたのが良かった。
色々な要因が重なり、何とか倒すことが出来た。
香露音的には簡単に勝てると思っていたので緋色も呼んだが、あんなに危ないと思わなかった。
「結果的には、良かったけどね。無能力者を入れたのはやっぱり危なかったけど。開眼したし。」
緋色は煩い。騒がしい。能天気。プライドが高い。実力がプライドに比例していない。
だから、あまり好きじゃない。
夏希は好きとか、嫌いとか何も考えてなさそうだが。
「ねぇ!香露音ちゃーん!」
クラスメートが、話しかけてきた。
「なぁに?」
「香露音は能力者でしょ?試験受けないの?」
あの一件から急にそんな事を言われ始めた。
(そんなに能力者として、強くないって今まで思われてたの?急に態度変えてさ。)
「うーん。どうだろ。考え中!」
「そっかー。強いのに勿体無ーい!」
雰囲気が香露音が強さを隠してたという感じだ。何故か厭味ったらしく聞こえるのは気のせいなのだろうか。
しかし、大して仲がいい人では無いので興味を持たない事にする。
(何が勿体無ーい!だ。戦ってる所見たこと無いのに…)
そう思う気持ちもあるがこれ以上考えるだけ時間の無駄だ。
……そう思っていたが、割と人の反感を買っている。
根も葉もない話は勿論、偏見で決めつけている。
夏希の事はあまり言われなかったが、緋色の事がとても酷く言われていた。
一番酷い言葉が、
「あの人無能力者だったし、一番足引っ張ってたんじゃない?」
「どうせそうだって。しかも、能力者になったところで、糸張るだけって!クスクス…」
「無能力者じゃなくなったけど…無能のままね~ププッ…!」
香露音はこういうのは一度殺されてみないと分からないと思った。
自分の事を言われていないのでスルーするが。
香露音は緋色の実力はよく知らないが、少なくとも陰口を叩いている人よりかは強いだろう。
キーンコーンカーンコーン…
「あ、終わった。部活行こ。」
授業が終わったので、部活に行く。
「ヤッホー…」
明らかに機嫌の悪そうな緋色が挨拶する。
如何したのだろうか。
「聞いてー!私の使っている武器さ、存在しなかったんだよー!」
香露音は予想外の言葉を言われた。
「死線ってやつ?」
「どこ行っても、探しても、そんな物は無いって嘲笑われたんだけど!マイナーな武器なのは分かるけどさ…!存在しないってはっきり言うとか、鍛冶屋失格じゃない!?」
緋色はキレている。
「試験に出るの?」
資格の持ってない人が鍛冶屋に行く理由はそれしかない。
一番安い訓練用の武器は認められている。
夏希がある事を思い出す様に言う。
「それってさ。本当に存在しないかもよ?」
「……………。それが本当だったらさ。私が命名権もらえたりする?」
今まで誰も開眼したことの無い能力であったら、初めて開眼した人が能力の名前をつけられる。
その能力の専用武器が存在しないのであれば、能力も存在しない可能性がある。
「というか、緋色試験受けるの?」
香露音は戦闘向けの能力では無いだろうと思っていたので、試験は受けないと思っていた。
「うん。何だったら能力が開眼する前から決めてた。」
「一人?」
「うん。」
どうやら個人で資格を取るつもりだ。
「ん~それにしても困るな…オーダーメイドって事でしょ?」
「お金かかるしね。それは止めたほうが良いと思うんだよね。」
「一回登録しに行ったら?本当に命名権貰えるかもしれないし、それだったら、特殊な武器だし、あっち側が鍛冶屋に頼んでくれるんじゃ無かったっけ?」
香露音は提案する。
「そういえば聞いたことあるなぁ…その手があったかー自分が能力者になると思ってなかったし、忘れてた!」
緋色は笑い飛ばしている。笑い事では無い気がするが…
「じゃ、そろそろ時間だし、皆!準備して行こ~」
香露音は皆に呼びかけて部活を始めた。
次の日。今日は学園が休みだ。
家でのんびりしていると、緋色から連絡が来た。
どうやら本当に最初に発見された能力らしい。
武器が武器なだけに能力が初めての見る様な能力だらけらしい。
糸を操作する能力が多いのだろう。
なので、命名権が与えられ、武器問題も何とかしてくれるらしい。
しかし致命的な問題があった。
それが名前を考える事で、どれもこれもネーミングセンスが皆無だ。
全ての候補が酷いので、
「別に無理に糸を関連付ける必要は無いんじゃない?」
と送っといた。
夜の騎士なんて、夜要素が一つも無い。
そう考えると名前なんて何でもいい気がする。
その名前は中二病がつけらたらしい。
…どうでもいい事だ。
香露音は緋色があまり好きじゃなかった。興味が無いと言い換えてもいい。
合わない。何処か決定的に合わない。
緋色は何処か人との接触を避けているように見える。
香露音は社交的な性格なのでそこの違いのせいもあるかもしれない。
緋色自体、香露音の事があまり好きじゃ無さそうに見える。
何方かが先に嫌いになったのかもしれないが、もう分からない。
「………あ…」
試験のチラシが目についた。
「う~ん……どうしよう…」
迷っていても仕方無い。
彼氏に聞きにいった。家が近いのでできる事だ。
「如何したの。」
「試験……受けるか迷ってて。」
「受けても、香露音なら受かると思うけどな…やってみるだけやってみたら?」
彼氏の言葉もあり、受ける事にした。
元々、少し其方の考えに向いていたので、殆ど必然かもしれない。
彼氏を後にし家に戻ると、母から呼び出された。
「あ~!ごめんね~!ちょっとお使い行ってきてくれない?」
との事でお使い行く事になった。
店に向かう途中、知っている人影を見つけた。
緋色だ。一人の男と話している。
「どう?最近、元気?」
緋色は男に笑いかける。
「とても元気ですよ!先輩の方こそ大丈夫ですか?」
どうやら先輩と、後輩の関係のようだ。
(新鮮だな…今までそういうの見たこと無いし。そもそもあると思ってなかった。)
香露音は少し悪いと思うが盗み聞きする。
「うーん?元気だよ。大丈夫かって言われると…って感じではあるけどね。」
「あー…先輩も大変なんですね~」
「まあね。まだマシな方だって。でさ、今回の試験出るんでしょ?」
「そうですね。無能力者ですが頑張ります。先輩はまだですか?試験は出るんですかね?」
「試験は出るよ~無能力者だったけどね。」
「だったけどね?って?」
「まさかのですね~開眼しました!」
「おめでとう御座います!」
「ありがとう御座います!」
二人は拍手した。とても楽しそうだ。
「名前は何の?」
「実は命名権貰えてね…」
「初めての能力なんですね~!何にしたんですか?」
「私のネーミングセンスを呪いながら考えて…」
(自分のネーミングセンスが壊滅的なのは自覚があったんだ…)
「執行者にした。」
「理由は?」
「格好いいから。あとノリ。」
(まさかの執行者…)
香露音は名前に驚きながらも聞き続ける。
「先輩らしいっすね!」
「そう?昔から私って変わってない?」
「う~ん?変わっているって言えば変わってますし、変わってないと言えば変わってないですね。」
「なんだそりゃ……あ!そうだ、あそこにさ、美味しいソフトクリーム屋が、有るんだよね!一緒に食べる?奢るよ?」
奢るよ?
………普段言わない言葉だ。なぜなら彼女はケチだからだ。
それも自他ともに認める程の。
「マジですか!行きます!」
「甘党なのは昔からだね~」
二人は歩いていった。すると、緋色と目があった。
「っ!………バレてた…?な訳無いか。」
それでも聞いているのをバレたなら、盗み聞きしたのは申し訳ないと思いつつ、店に向かった。
尾行したらそれこそただのストーカーになってしまう。
少なくとも、香露音にはそんな趣味は無い。
あの二人は非能力者の中でもトップ程の強さを持ち、戦闘系の能力者でなければ、やられてしまうらしい。
香露音はどちらかというと防御系の能力者なので、もしかしたら負けていたかもしれない。
そして、ハンターの能力者は何処からでも誰にでも攻撃出来るので、夏希のようにやられてしまうらしい。
反応が早かったので、耐えたので何とか生きれたのが良かった。
色々な要因が重なり、何とか倒すことが出来た。
香露音的には簡単に勝てると思っていたので緋色も呼んだが、あんなに危ないと思わなかった。
「結果的には、良かったけどね。無能力者を入れたのはやっぱり危なかったけど。開眼したし。」
緋色は煩い。騒がしい。能天気。プライドが高い。実力がプライドに比例していない。
だから、あまり好きじゃない。
夏希は好きとか、嫌いとか何も考えてなさそうだが。
「ねぇ!香露音ちゃーん!」
クラスメートが、話しかけてきた。
「なぁに?」
「香露音は能力者でしょ?試験受けないの?」
あの一件から急にそんな事を言われ始めた。
(そんなに能力者として、強くないって今まで思われてたの?急に態度変えてさ。)
「うーん。どうだろ。考え中!」
「そっかー。強いのに勿体無ーい!」
雰囲気が香露音が強さを隠してたという感じだ。何故か厭味ったらしく聞こえるのは気のせいなのだろうか。
しかし、大して仲がいい人では無いので興味を持たない事にする。
(何が勿体無ーい!だ。戦ってる所見たこと無いのに…)
そう思う気持ちもあるがこれ以上考えるだけ時間の無駄だ。
……そう思っていたが、割と人の反感を買っている。
根も葉もない話は勿論、偏見で決めつけている。
夏希の事はあまり言われなかったが、緋色の事がとても酷く言われていた。
一番酷い言葉が、
「あの人無能力者だったし、一番足引っ張ってたんじゃない?」
「どうせそうだって。しかも、能力者になったところで、糸張るだけって!クスクス…」
「無能力者じゃなくなったけど…無能のままね~ププッ…!」
香露音はこういうのは一度殺されてみないと分からないと思った。
自分の事を言われていないのでスルーするが。
香露音は緋色の実力はよく知らないが、少なくとも陰口を叩いている人よりかは強いだろう。
キーンコーンカーンコーン…
「あ、終わった。部活行こ。」
授業が終わったので、部活に行く。
「ヤッホー…」
明らかに機嫌の悪そうな緋色が挨拶する。
如何したのだろうか。
「聞いてー!私の使っている武器さ、存在しなかったんだよー!」
香露音は予想外の言葉を言われた。
「死線ってやつ?」
「どこ行っても、探しても、そんな物は無いって嘲笑われたんだけど!マイナーな武器なのは分かるけどさ…!存在しないってはっきり言うとか、鍛冶屋失格じゃない!?」
緋色はキレている。
「試験に出るの?」
資格の持ってない人が鍛冶屋に行く理由はそれしかない。
一番安い訓練用の武器は認められている。
夏希がある事を思い出す様に言う。
「それってさ。本当に存在しないかもよ?」
「……………。それが本当だったらさ。私が命名権もらえたりする?」
今まで誰も開眼したことの無い能力であったら、初めて開眼した人が能力の名前をつけられる。
その能力の専用武器が存在しないのであれば、能力も存在しない可能性がある。
「というか、緋色試験受けるの?」
香露音は戦闘向けの能力では無いだろうと思っていたので、試験は受けないと思っていた。
「うん。何だったら能力が開眼する前から決めてた。」
「一人?」
「うん。」
どうやら個人で資格を取るつもりだ。
「ん~それにしても困るな…オーダーメイドって事でしょ?」
「お金かかるしね。それは止めたほうが良いと思うんだよね。」
「一回登録しに行ったら?本当に命名権貰えるかもしれないし、それだったら、特殊な武器だし、あっち側が鍛冶屋に頼んでくれるんじゃ無かったっけ?」
香露音は提案する。
「そういえば聞いたことあるなぁ…その手があったかー自分が能力者になると思ってなかったし、忘れてた!」
緋色は笑い飛ばしている。笑い事では無い気がするが…
「じゃ、そろそろ時間だし、皆!準備して行こ~」
香露音は皆に呼びかけて部活を始めた。
次の日。今日は学園が休みだ。
家でのんびりしていると、緋色から連絡が来た。
どうやら本当に最初に発見された能力らしい。
武器が武器なだけに能力が初めての見る様な能力だらけらしい。
糸を操作する能力が多いのだろう。
なので、命名権が与えられ、武器問題も何とかしてくれるらしい。
しかし致命的な問題があった。
それが名前を考える事で、どれもこれもネーミングセンスが皆無だ。
全ての候補が酷いので、
「別に無理に糸を関連付ける必要は無いんじゃない?」
と送っといた。
夜の騎士なんて、夜要素が一つも無い。
そう考えると名前なんて何でもいい気がする。
その名前は中二病がつけらたらしい。
…どうでもいい事だ。
香露音は緋色があまり好きじゃなかった。興味が無いと言い換えてもいい。
合わない。何処か決定的に合わない。
緋色は何処か人との接触を避けているように見える。
香露音は社交的な性格なのでそこの違いのせいもあるかもしれない。
緋色自体、香露音の事があまり好きじゃ無さそうに見える。
何方かが先に嫌いになったのかもしれないが、もう分からない。
「………あ…」
試験のチラシが目についた。
「う~ん……どうしよう…」
迷っていても仕方無い。
彼氏に聞きにいった。家が近いのでできる事だ。
「如何したの。」
「試験……受けるか迷ってて。」
「受けても、香露音なら受かると思うけどな…やってみるだけやってみたら?」
彼氏の言葉もあり、受ける事にした。
元々、少し其方の考えに向いていたので、殆ど必然かもしれない。
彼氏を後にし家に戻ると、母から呼び出された。
「あ~!ごめんね~!ちょっとお使い行ってきてくれない?」
との事でお使い行く事になった。
店に向かう途中、知っている人影を見つけた。
緋色だ。一人の男と話している。
「どう?最近、元気?」
緋色は男に笑いかける。
「とても元気ですよ!先輩の方こそ大丈夫ですか?」
どうやら先輩と、後輩の関係のようだ。
(新鮮だな…今までそういうの見たこと無いし。そもそもあると思ってなかった。)
香露音は少し悪いと思うが盗み聞きする。
「うーん?元気だよ。大丈夫かって言われると…って感じではあるけどね。」
「あー…先輩も大変なんですね~」
「まあね。まだマシな方だって。でさ、今回の試験出るんでしょ?」
「そうですね。無能力者ですが頑張ります。先輩はまだですか?試験は出るんですかね?」
「試験は出るよ~無能力者だったけどね。」
「だったけどね?って?」
「まさかのですね~開眼しました!」
「おめでとう御座います!」
「ありがとう御座います!」
二人は拍手した。とても楽しそうだ。
「名前は何の?」
「実は命名権貰えてね…」
「初めての能力なんですね~!何にしたんですか?」
「私のネーミングセンスを呪いながら考えて…」
(自分のネーミングセンスが壊滅的なのは自覚があったんだ…)
「執行者にした。」
「理由は?」
「格好いいから。あとノリ。」
(まさかの執行者…)
香露音は名前に驚きながらも聞き続ける。
「先輩らしいっすね!」
「そう?昔から私って変わってない?」
「う~ん?変わっているって言えば変わってますし、変わってないと言えば変わってないですね。」
「なんだそりゃ……あ!そうだ、あそこにさ、美味しいソフトクリーム屋が、有るんだよね!一緒に食べる?奢るよ?」
奢るよ?
………普段言わない言葉だ。なぜなら彼女はケチだからだ。
それも自他ともに認める程の。
「マジですか!行きます!」
「甘党なのは昔からだね~」
二人は歩いていった。すると、緋色と目があった。
「っ!………バレてた…?な訳無いか。」
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