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参章・昇りし太陽編
3-35 92 緋色・夏希視点 月は堕ちる
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夏希視点
全員が彼の名を…棚見 春斗という名を口に出来る。
彼はきっと復活したんだ。
私が緋色によって復活した様に…彼もまた緋色によって復活した。
大型モンスターが立ち上がる。
(やっぱり私の力じゃ、完全に操れない。ある程度は殺さない方に意識を向かせてるけど…)
部屋が凍り始める。
「…グルル………!」(コワ………ス…)
心の声が聞き取り難くなってきている。
またモンスターの方になってきているのかもしれない。
すると、急にモンスターの様子がおかしくなった。
「え……あれ……?大地の涙の洗脳が………解けた…?」
いや…どちらかといえばその束縛の力が無くなった。
「まさか………死んだの?」
暴れ始める。
精神世界の主も暴れ始める。
「あああ…!」
痛い。
無理矢理鎖を引き千切られた。
「夏希先輩!」
「うう……だ、大丈夫…」
それよりもモンスターが凶暴化してしまう…!
咆哮を上げる。空気が揺れる様な大きな声だ。
モンスターは姿を変え、まるでフェンリルの様だった。
この姿は餓狼だろうか、はたまた怪獣か、はたまた聖獣か。
冷たい炎を燃やし、凛とした姿でコレは立っていた。
「………な…に…これ……」
智花ちゃんは驚いている。
それだけじゃない。
此処にいる全員が、恐怖と美に畏敬を示している。
(このままじゃ…皆を…)
精神掌握はまだ出来ている。
大丈夫。私は戦える。
氷が音速を超える速度で私を貫こうとする。
「輪廻(小)…!」
何とか壊せたが、あと数撃受けたら武器が壊れそうだ。
更に丁寧に武器を生成する。
戦える…!戦える!
絶対に…誰も死なせない…!
更に音速を超える氷が大量に私達を攻撃する。
「きゃあ…!?」
「この…!」
「…………………っ…!」
此処に防御系の能力者がいれば、この能力はある程度防げるけど…ないものねだりだ。
それに、彼女達は皆私達を探している筈。
もしかしたら、私の知らない所で、私達がモンスターと戦っている事を知ってる可能性だってある。
私と鶴ちゃんが攻撃する。
「悪夢殺し(大)…!!」
「黒の一閃(大)!」
氷の壁が生成され防がれる。
その壁から氷の槍が生成し私と鶴を貫く。
「…う…!」
「………この…!」
鶴ちゃんはモンスターに攻撃する。
「黒の一閃(中)………!」
攻撃は入ったが吹き飛ばされる。
「脚が…………………!!」
「鶴…!!!」
どうやら、氷の壁のせいで脚が折れた様だ。
奏恵ちゃんの治療を受ければ何とかなる。
「グルルルルル…」(………………………………)
その心の声はもう殆ど聞き取れなかった。
モンスターは奏恵ちゃんに攻撃する。
「悪夢殺し(大)…!」
ギリギリ相殺する。
「グルルラアアアアアアアアアアアアア…!!!ギャラアアアアア…!」
「っ…!?」
吹雪が部屋中を凍て尽くす。
(脚が…!凍って…!)
モンスターは私に攻撃し、私は吹き飛ばされた。
「水球(小)…!」
「うう…!」
光ちゃんがクッションを作ってくれたお陰で何とかなったが、もう既に周りの水は凍っていた。
「ゴフーーー…グフーーーー…」
「え………?」
私が立ち上がってモンスターを見ると有り得ない光景が私の眼に映し出された。
「うう…助けて………!!」
「智花ちゃん!」
「……夏希……先輩…!」
「光ちゃん!」
氷で身動きを封じている上で上に氷の槍が宙に浮かんでいる。
「す…みません……私達…のせいで…」
「奏恵ちゃん!」
少し離れた場所で二人と同じ状況になっている。
すると、何処からか声が聞こえる。
「汝、何方を選ぶ?」
「え…?」
どちらを…?そんなの選べない。
そうか。此奴は天秤にかけているのか。
智花ちゃんと光ちゃんの重さと、奏恵ちゃんの重さを。
一人か二人。
それだけであれば、大抵は二人を選ぶ。
負け無しの能力者と勝ち無しの能力者。
それだけであれば、大抵は負け無しの能力者を選ぶ。
じゃあ、二人と負け無しの能力者であれば?…という話だ。
二人を殺せば、誰も死なせないという私の意志と反するから出来ない。
それに、二人を否定する事になる。
奏恵ちゃんを殺せば、反するだけじゃなくて、鶴ちゃんを治療出来ない。
出血も凄いしこのままじゃ、死んでしまう。
どちらも選べない。
「決めないと何方も死ぬ事になるぞ。」
「…この……!」
恐らく、このモンスターは鶴ちゃんを価値無しと認識している。
今のままじゃもう戦えないからだ。
考えろ。
私…!考えろ!!!
私達が学園に入学して半年が経とうとした頃…
「ねえねえ…天秤問題って知ってる?」
急に緋色が言い出した。
勿論知っている。
5人組と1人がA地点とᗷ地点それぞれにいる。
そこへ大きな岩が転がり込む。
考える私達はその岩を方向転換出来る方法が一つだけある。
それは、A地点を塞ぐ事(尚、扉やバリケードでも何でもいいらしい)。
しかし、それを塞げば岩はᗷ地点に転がり1人が死んでしまう。
ᗷ地点を塞ぎ岩を方向転換出来る方法が無い時どちらを選ぶか…という問題だ。
つまり、5人見殺しか、5人を助ける為に1人が犠牲になるか…という道徳的な問題である。
「知ってるけど…どうしたの?」
香露音が聞く。
「…その時、どうする?」
「…そんなの…選べないよぉ…」
私はこう言う。
「…私は……う~ん…全員助ける。」
「ズルいけどね。その考え。」
「仕方ないじゃない?どうにか方法を考えて最後まで最善を尽くす。…これが一番だと思うでしょ?」
「そだね。」
「…ズルいって言うけど、緋色はどうするの?」
「…選ばないかな。…だって…やり方色々あるんだよねこの問題。」
「どんな?」
「バリケードとか、張らない。その代わり人間をB地点に移動させる。そうすると皆、助かるよ。」
「あ、ほんとだね…」
「その時その時に条件は変わるんだから、今考えても仕方ないじゃん?だからさ…『全員、殺せるもんなら…殺してみろ!』みたいな感じかな。…誰かが犠牲になるんだったら全員死んだ方がマシだよ。…でも…やっぱり一番良いのは誰も死なない方が平和じゃん?まあ、つまりそゆこと。」
「二人ともズルいなぁ…」
ハハハ…私が考えたらこんな記憶を思い出しちゃったよ。緋色、香露音。
私は選べない。
緋色は選ばない。
香露音はどちらも選ぶ。
私達は違うけど…行き着く思いは一緒だった。
皆、片方だけを取りたくない。ただそれだけだった。
どうせ…このままじゃ…私もやられる。
それに…ここには緋色も香露音も居ない。もう来ても来なくても変わらない。
…私達をやっと頼んでくれたのに。…やっと戦える程強くなったのに。
「私は…戦わないといけないのに…!」
すると…知っているような知らないような…そんな声が聞こえた。
「助けたい?」
悪魔の甘いささやき。
「え?」
モンスターの声じゃない。じゃあ誰?
「貴方の守りたい人が目の前に居て…見殺し…?」
「そんなの!」
絶対に出来ない。
「あの子がやったように…守ると良いよ。」
どうやって…?
「貴方が何かを犠牲にできるなら。クスクス…」
ああ…そうか。そういう事か。
緋色も…この覚悟を以てして私を…棚見君の魂を…奪ったんだね。
存在を奪ったんだね。
この世界の未来を奪ったんだね。
誰かを守る為にその全てを犠牲にしたんだね。
あの子は次の希望に託したんだ。
だから…私もその覚悟を問われてるんだ。
魂に干渉出来る緋色が出来るんだから、魂に干渉する能力者である私に出来ない訳では無いって事は薄々気付いてた。
「良いよ。」
その覚悟を今度は私が。
その代償を今度は私が。
その全てを今度は私が引き受ける。
「……さあ…来て。」
光り輝き、力が夏希を包み込む。
闇を払えるにはこの力は美し過ぎる。
「次は上手くいくよ…その前に君を倒す。微睡み式・聖心世界。」
部屋中を埋め尽くす程の氷が割れ始める。
やがて粉砕され空中が美しい光り輝く。
殺せるもんなら全員殺してみろ。
ここに居る全員救ってみせる。
「決して!誰も…!死なせない!!!!!」
抜刀する。
自身の双剣を構える。
この双剣は…緋色と香露音と私との絆。
誰にも壊させない。
その絆で全てを祓う。
緋色視点
私達は必死に探しているが全然彼女達に近付けない。
すると…私のかつて知っているような感覚を覚えた。
「こ…これは…!?まさか…!」
…世界が壊れ始めている。夏希だろう。
「やばいですよ!世界が壊れます!」
春斗も分かり始めた。
「また……誰かが…!」
誰かなんて分からない。
既にここにいる二人以外で消えたのかもしれない。
「樫妻先輩……信じましょう。」
緋色に向け春斗が強い視線で言う。
「次…をね。仕方無いか。夏希の決意だもんね…」
次は…誰も死なない世界を祈る。
世界が歪み崩れていった。まるで大義が無くなったように。
全員が彼の名を…棚見 春斗という名を口に出来る。
彼はきっと復活したんだ。
私が緋色によって復活した様に…彼もまた緋色によって復活した。
大型モンスターが立ち上がる。
(やっぱり私の力じゃ、完全に操れない。ある程度は殺さない方に意識を向かせてるけど…)
部屋が凍り始める。
「…グルル………!」(コワ………ス…)
心の声が聞き取り難くなってきている。
またモンスターの方になってきているのかもしれない。
すると、急にモンスターの様子がおかしくなった。
「え……あれ……?大地の涙の洗脳が………解けた…?」
いや…どちらかといえばその束縛の力が無くなった。
「まさか………死んだの?」
暴れ始める。
精神世界の主も暴れ始める。
「あああ…!」
痛い。
無理矢理鎖を引き千切られた。
「夏希先輩!」
「うう……だ、大丈夫…」
それよりもモンスターが凶暴化してしまう…!
咆哮を上げる。空気が揺れる様な大きな声だ。
モンスターは姿を変え、まるでフェンリルの様だった。
この姿は餓狼だろうか、はたまた怪獣か、はたまた聖獣か。
冷たい炎を燃やし、凛とした姿でコレは立っていた。
「………な…に…これ……」
智花ちゃんは驚いている。
それだけじゃない。
此処にいる全員が、恐怖と美に畏敬を示している。
(このままじゃ…皆を…)
精神掌握はまだ出来ている。
大丈夫。私は戦える。
氷が音速を超える速度で私を貫こうとする。
「輪廻(小)…!」
何とか壊せたが、あと数撃受けたら武器が壊れそうだ。
更に丁寧に武器を生成する。
戦える…!戦える!
絶対に…誰も死なせない…!
更に音速を超える氷が大量に私達を攻撃する。
「きゃあ…!?」
「この…!」
「…………………っ…!」
此処に防御系の能力者がいれば、この能力はある程度防げるけど…ないものねだりだ。
それに、彼女達は皆私達を探している筈。
もしかしたら、私の知らない所で、私達がモンスターと戦っている事を知ってる可能性だってある。
私と鶴ちゃんが攻撃する。
「悪夢殺し(大)…!!」
「黒の一閃(大)!」
氷の壁が生成され防がれる。
その壁から氷の槍が生成し私と鶴を貫く。
「…う…!」
「………この…!」
鶴ちゃんはモンスターに攻撃する。
「黒の一閃(中)………!」
攻撃は入ったが吹き飛ばされる。
「脚が…………………!!」
「鶴…!!!」
どうやら、氷の壁のせいで脚が折れた様だ。
奏恵ちゃんの治療を受ければ何とかなる。
「グルルルルル…」(………………………………)
その心の声はもう殆ど聞き取れなかった。
モンスターは奏恵ちゃんに攻撃する。
「悪夢殺し(大)…!」
ギリギリ相殺する。
「グルルラアアアアアアアアアアアアア…!!!ギャラアアアアア…!」
「っ…!?」
吹雪が部屋中を凍て尽くす。
(脚が…!凍って…!)
モンスターは私に攻撃し、私は吹き飛ばされた。
「水球(小)…!」
「うう…!」
光ちゃんがクッションを作ってくれたお陰で何とかなったが、もう既に周りの水は凍っていた。
「ゴフーーー…グフーーーー…」
「え………?」
私が立ち上がってモンスターを見ると有り得ない光景が私の眼に映し出された。
「うう…助けて………!!」
「智花ちゃん!」
「……夏希……先輩…!」
「光ちゃん!」
氷で身動きを封じている上で上に氷の槍が宙に浮かんでいる。
「す…みません……私達…のせいで…」
「奏恵ちゃん!」
少し離れた場所で二人と同じ状況になっている。
すると、何処からか声が聞こえる。
「汝、何方を選ぶ?」
「え…?」
どちらを…?そんなの選べない。
そうか。此奴は天秤にかけているのか。
智花ちゃんと光ちゃんの重さと、奏恵ちゃんの重さを。
一人か二人。
それだけであれば、大抵は二人を選ぶ。
負け無しの能力者と勝ち無しの能力者。
それだけであれば、大抵は負け無しの能力者を選ぶ。
じゃあ、二人と負け無しの能力者であれば?…という話だ。
二人を殺せば、誰も死なせないという私の意志と反するから出来ない。
それに、二人を否定する事になる。
奏恵ちゃんを殺せば、反するだけじゃなくて、鶴ちゃんを治療出来ない。
出血も凄いしこのままじゃ、死んでしまう。
どちらも選べない。
「決めないと何方も死ぬ事になるぞ。」
「…この……!」
恐らく、このモンスターは鶴ちゃんを価値無しと認識している。
今のままじゃもう戦えないからだ。
考えろ。
私…!考えろ!!!
私達が学園に入学して半年が経とうとした頃…
「ねえねえ…天秤問題って知ってる?」
急に緋色が言い出した。
勿論知っている。
5人組と1人がA地点とᗷ地点それぞれにいる。
そこへ大きな岩が転がり込む。
考える私達はその岩を方向転換出来る方法が一つだけある。
それは、A地点を塞ぐ事(尚、扉やバリケードでも何でもいいらしい)。
しかし、それを塞げば岩はᗷ地点に転がり1人が死んでしまう。
ᗷ地点を塞ぎ岩を方向転換出来る方法が無い時どちらを選ぶか…という問題だ。
つまり、5人見殺しか、5人を助ける為に1人が犠牲になるか…という道徳的な問題である。
「知ってるけど…どうしたの?」
香露音が聞く。
「…その時、どうする?」
「…そんなの…選べないよぉ…」
私はこう言う。
「…私は……う~ん…全員助ける。」
「ズルいけどね。その考え。」
「仕方ないじゃない?どうにか方法を考えて最後まで最善を尽くす。…これが一番だと思うでしょ?」
「そだね。」
「…ズルいって言うけど、緋色はどうするの?」
「…選ばないかな。…だって…やり方色々あるんだよねこの問題。」
「どんな?」
「バリケードとか、張らない。その代わり人間をB地点に移動させる。そうすると皆、助かるよ。」
「あ、ほんとだね…」
「その時その時に条件は変わるんだから、今考えても仕方ないじゃん?だからさ…『全員、殺せるもんなら…殺してみろ!』みたいな感じかな。…誰かが犠牲になるんだったら全員死んだ方がマシだよ。…でも…やっぱり一番良いのは誰も死なない方が平和じゃん?まあ、つまりそゆこと。」
「二人ともズルいなぁ…」
ハハハ…私が考えたらこんな記憶を思い出しちゃったよ。緋色、香露音。
私は選べない。
緋色は選ばない。
香露音はどちらも選ぶ。
私達は違うけど…行き着く思いは一緒だった。
皆、片方だけを取りたくない。ただそれだけだった。
どうせ…このままじゃ…私もやられる。
それに…ここには緋色も香露音も居ない。もう来ても来なくても変わらない。
…私達をやっと頼んでくれたのに。…やっと戦える程強くなったのに。
「私は…戦わないといけないのに…!」
すると…知っているような知らないような…そんな声が聞こえた。
「助けたい?」
悪魔の甘いささやき。
「え?」
モンスターの声じゃない。じゃあ誰?
「貴方の守りたい人が目の前に居て…見殺し…?」
「そんなの!」
絶対に出来ない。
「あの子がやったように…守ると良いよ。」
どうやって…?
「貴方が何かを犠牲にできるなら。クスクス…」
ああ…そうか。そういう事か。
緋色も…この覚悟を以てして私を…棚見君の魂を…奪ったんだね。
存在を奪ったんだね。
この世界の未来を奪ったんだね。
誰かを守る為にその全てを犠牲にしたんだね。
あの子は次の希望に託したんだ。
だから…私もその覚悟を問われてるんだ。
魂に干渉出来る緋色が出来るんだから、魂に干渉する能力者である私に出来ない訳では無いって事は薄々気付いてた。
「良いよ。」
その覚悟を今度は私が。
その代償を今度は私が。
その全てを今度は私が引き受ける。
「……さあ…来て。」
光り輝き、力が夏希を包み込む。
闇を払えるにはこの力は美し過ぎる。
「次は上手くいくよ…その前に君を倒す。微睡み式・聖心世界。」
部屋中を埋め尽くす程の氷が割れ始める。
やがて粉砕され空中が美しい光り輝く。
殺せるもんなら全員殺してみろ。
ここに居る全員救ってみせる。
「決して!誰も…!死なせない!!!!!」
抜刀する。
自身の双剣を構える。
この双剣は…緋色と香露音と私との絆。
誰にも壊させない。
その絆で全てを祓う。
緋色視点
私達は必死に探しているが全然彼女達に近付けない。
すると…私のかつて知っているような感覚を覚えた。
「こ…これは…!?まさか…!」
…世界が壊れ始めている。夏希だろう。
「やばいですよ!世界が壊れます!」
春斗も分かり始めた。
「また……誰かが…!」
誰かなんて分からない。
既にここにいる二人以外で消えたのかもしれない。
「樫妻先輩……信じましょう。」
緋色に向け春斗が強い視線で言う。
「次…をね。仕方無いか。夏希の決意だもんね…」
次は…誰も死なない世界を祈る。
世界が歪み崩れていった。まるで大義が無くなったように。
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