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1章 雷撃の少年は目覚める
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「こらあああああ!待ちやがれえええええ!!!!」
街に怒号が響く。
その声の先にいたのは食べ物を抱え走っている少年だった。
右腕だけで器用に抱え逃げていた。
この世界には様々な紋章がある。
紋章を得るのは左手だけ。
彼には左手が産まれた時から無かったらしい。
物心が付いたときから一人だった。
しかし、親という存在に捨てられたと言うことだけは知っていた。
「奪いやがって!お前みたいなやつにあげる食べ物なんて何一つ無いんだぞ!!!」
「…チッ…知ってるよ、だから盗んでるんだ。」
足が生まれつき早いおかげでいつも逃げることができた。
細い細い路地裏に駆け込む。
「はぁ…はぁ……チッ…体が無駄に大きくなるせいで、腹が減って仕方ねぇ…」
今日は焼いた肉がある。
運がいい。今日はいつもよりご馳走だ。
「……!」
食べていたが、邪魔が入った。兵隊だ。
(…俺のせいか…?ぼったくり野郎がちょっと盗まれただけでするとは思えない…)
息を潜め警戒する。
すると、この街の兵隊にしては身なりが豪華な事に気付いた。
(…じゃあなんだ?国の兵隊か?いや、こんな所に来ている暇は無いだろ…じゃあ…貴族か…!?貴族の雇用兵隊か!)
「というか、本当にあるのか?」
「無えと俺達の首が飛ぶんじゃないのか?どんな情報でもいいから、雷撃の紋章を確実に手にするぞ。」
「ああ…」
(雷撃の紋章だって!?)
雷撃の紋章は神の紋章の一つだ。
紋章が人を選ぶとされている他の紋章と違い、神が紋章を与えると言われている。
(紋章って空の紋章球に入れて売ったら金が稼げるんだったよな…)
そのお金は一生遊んで暮らせるらしい程らしい。
人生で一回くらい彼はそれほどの大金を持ってみたかった。
(一回探してみるか。)
町の外に行くには、魔物を倒すための装備がいる。
要はお金がいるということだ。
正直言って、そんな金はないし魔物を倒す力はない。
(しゃーねー…働くか…)
ということで、武具屋にやってきた。
「最低限の装備が欲しいから、ここで働かせてくださーい。」
「お前って奴は…何故最初から最後までその態度をとらねえんだ…」
「めんどくさい。」
「わかったよ。お金は出さないが装備は提供してやる。」
「やったーありがとーーーーー」
「わかったから、棒読みでその言葉を言うな!気色悪い。」
ということで、少年は在庫の確認をした。
店主は、昔から目が悪く、そもそも視力関係無く在庫管理自体嫌いらしい。
少年も片腕がなくてもできる仕事なので、win winといえる。
「しっかし、何で急に外に行こうってなったんだよ?」
「ん?ああ、紋章を探して売るんだよ。」
「止めとけ。死にたくなけりゃあな。」
「別に生きたいと思わないから、行くよ。俺は問題無え。」
「とか言って、後悔するのがオチってもんよ。俺は警告はするが、止めはしないからな!」
「なら、ご都合よくて助かりますー」
「はぁ…」
一日しっかり働き、その日のうちに対価を支払ってもらう。
「…俺、こんなにやった記憶が…」
「いいんだよ、その代わり俺の武具つけて死ぬとか止めてくれよ。」
剣、鎧が彼を守ってくれる。
物は安っぽいが、これらを買うなら本来は三日は同じ事をしないといけない。
この主人は見た目では誤魔化せないほどの大きい優しさがあった。
「じゃあ、ありがたく貰っとく。」
こんな名前すら無いほど身寄りが無いのに、直ぐに雇ってくれるこの人には流石に感謝の気持ちを持った。
どれだけ自分の境遇が廃れていても、なんとかなりそうだった。
次の日。少年はゴミ捨て場に行った。
ここにはハズレ紋章球がある。紋章が入らないガラクタだ。
でも、偶にちゃんとした紋章球がある場合も無いわけじゃない。
運試しだがやって見る価値はある。
「……?」
一瞬光った何かを手に取る。
ゴミ捨て場なので、紋章球以外もある。というから紋章球よりも多い。
「…あ、紋章球だ。ラッキー。」
しかし、運が悪い事に一つしかなかった。
ラッキーじゃなかったが、これで一応必要最低限は持っている。
「行くか。」
正規の方法で行くと、出れもしなければ入れもできない。
なのでこればっかりは仕方無い。
塀を乗り越えて外に出た。
「………足が……キーン…ってする……」
何かと魔物とは戦ったことが無い。
子供が倒しに行こうとしても、紋章無しができることなんて無いからだ。
少年は16歳。ギリギリ倒せる平均年齢だ。
と言っても、この少年とは違い両腕両足が揃ってる場合だ。
残念ながら片腕の人だった場合の情報は無い。
「行く日間違えたか…?」
空を見ると雲が厚くなり黒く見えてきた。
「…いや、雷撃の紋章を探している日には絶好の日和だな……!」
彼は少しだけワクワクした。
すると、少し浮ついていた気持ちが一気に落ちた。
雨が降り始めたとの同時に、魔物が現れた。
「よく出るって言われたウルフか…!」
数は三匹。
彼を殺せる自信があるからこの数匹しかいないのだろう。
舐められている…ということだ。
「…俺は、紋章を取りに来ただけだ!お前らと戦うつもりはねえよ!」
少年は逃げる。
剣を持っていても、あくまでも自衛程度で殺す為の方法は知らない。
自流で何とかなるほど、魔物は弱くない。
「この!」
逃げている途中で石を拾い、ウルフに投擲する。
奇跡的にウルフの顔に命中し、一体からは引き離した。
「…あと二匹!」
逃げている途中にも天気は更に悪くなる。
雷がゴロゴロと鳴り始めた。
「弓矢…あっても使えないか…」
林の中に入る。
鋭い木の枝を二本掴んだ。
もうすぐで追いつかれる。
ウルフはタイミングを見計らい、少年に飛びかかってきた。
「…後悔するのは…お前らの方だ…!!!」
彼は急に振り返り、木の枝をウルフの目に突き刺した。
バタバタと地べたで暴れ始めている間に、彼はまた走った。
残りは一匹。
「…はぁはぁ…!逃げるのは慣れてるのに、こんなに違うものなのか…!」
いつもより荒れた道とすら言えない場所を目的地すら無く走る。
林も抜けてしまい、さっきの二匹と同じことはもうできない。
地面も泥濘んで、転けないよう走るのに精一杯だ。
「なら、殺るしかない…!」
覚悟を決め、剣を抜く。隠れるところは無い。
今の少年に掠り傷すら命取りだ。
そこから何かの感染症に侵される可能性があるからだ。
「紋章無しでも、ウルフ一体は倒してやる……!」
お互いが立ち止まる。
決着がついたのは一瞬だった。
お互いが足を踏み込み、どちらも攻撃を仕掛けた。
しかし、少年は荷物をウルフの口に突っ込み、剣をウルフの喉笛に突き刺した。
「…よっと。」
ウルフの血すらかかってはいけない。
少年はウルフを放り投げる。
ウルフの毛を使い、剣についた血を拭った。
「…骨と毛皮は、売れるんだったよな。」
この二つは傷さえなければ、洗うので汚れていても大丈夫だ。
少年は肉を切り裂いて、骨と毛皮を回収した。
一度、家畜の解体作業を盗みで捕まった時の罰でさせられたので、一応なんとかなった。
「…まさか、五年前のしくじりがこんな役に立つなんてな。」
雷が鳴る。
「…流石に無理か…?」
すると、雲の光が自分の真上に集まっているのに気付いた。
「おいおいおい!流石に…」
逃げても無駄。
雷は少年を貫き穿った。
大地は割れ、空気を裂き、閃光を放った。
「…はぁ…?生きてるもおかしいし…なんで無傷なんだ…?」
辺りを見渡すと、自分の荷物が淡く光っている。
「…やったぜ。」
荷物には、雷の紋様が浮かんだ、紋章球が入っていた。
「これが、もし…雷撃の紋章なら…」
少しだけ浮かれ、少年は急ぎ足で街に戻った。
街に怒号が響く。
その声の先にいたのは食べ物を抱え走っている少年だった。
右腕だけで器用に抱え逃げていた。
この世界には様々な紋章がある。
紋章を得るのは左手だけ。
彼には左手が産まれた時から無かったらしい。
物心が付いたときから一人だった。
しかし、親という存在に捨てられたと言うことだけは知っていた。
「奪いやがって!お前みたいなやつにあげる食べ物なんて何一つ無いんだぞ!!!」
「…チッ…知ってるよ、だから盗んでるんだ。」
足が生まれつき早いおかげでいつも逃げることができた。
細い細い路地裏に駆け込む。
「はぁ…はぁ……チッ…体が無駄に大きくなるせいで、腹が減って仕方ねぇ…」
今日は焼いた肉がある。
運がいい。今日はいつもよりご馳走だ。
「……!」
食べていたが、邪魔が入った。兵隊だ。
(…俺のせいか…?ぼったくり野郎がちょっと盗まれただけでするとは思えない…)
息を潜め警戒する。
すると、この街の兵隊にしては身なりが豪華な事に気付いた。
(…じゃあなんだ?国の兵隊か?いや、こんな所に来ている暇は無いだろ…じゃあ…貴族か…!?貴族の雇用兵隊か!)
「というか、本当にあるのか?」
「無えと俺達の首が飛ぶんじゃないのか?どんな情報でもいいから、雷撃の紋章を確実に手にするぞ。」
「ああ…」
(雷撃の紋章だって!?)
雷撃の紋章は神の紋章の一つだ。
紋章が人を選ぶとされている他の紋章と違い、神が紋章を与えると言われている。
(紋章って空の紋章球に入れて売ったら金が稼げるんだったよな…)
そのお金は一生遊んで暮らせるらしい程らしい。
人生で一回くらい彼はそれほどの大金を持ってみたかった。
(一回探してみるか。)
町の外に行くには、魔物を倒すための装備がいる。
要はお金がいるということだ。
正直言って、そんな金はないし魔物を倒す力はない。
(しゃーねー…働くか…)
ということで、武具屋にやってきた。
「最低限の装備が欲しいから、ここで働かせてくださーい。」
「お前って奴は…何故最初から最後までその態度をとらねえんだ…」
「めんどくさい。」
「わかったよ。お金は出さないが装備は提供してやる。」
「やったーありがとーーーーー」
「わかったから、棒読みでその言葉を言うな!気色悪い。」
ということで、少年は在庫の確認をした。
店主は、昔から目が悪く、そもそも視力関係無く在庫管理自体嫌いらしい。
少年も片腕がなくてもできる仕事なので、win winといえる。
「しっかし、何で急に外に行こうってなったんだよ?」
「ん?ああ、紋章を探して売るんだよ。」
「止めとけ。死にたくなけりゃあな。」
「別に生きたいと思わないから、行くよ。俺は問題無え。」
「とか言って、後悔するのがオチってもんよ。俺は警告はするが、止めはしないからな!」
「なら、ご都合よくて助かりますー」
「はぁ…」
一日しっかり働き、その日のうちに対価を支払ってもらう。
「…俺、こんなにやった記憶が…」
「いいんだよ、その代わり俺の武具つけて死ぬとか止めてくれよ。」
剣、鎧が彼を守ってくれる。
物は安っぽいが、これらを買うなら本来は三日は同じ事をしないといけない。
この主人は見た目では誤魔化せないほどの大きい優しさがあった。
「じゃあ、ありがたく貰っとく。」
こんな名前すら無いほど身寄りが無いのに、直ぐに雇ってくれるこの人には流石に感謝の気持ちを持った。
どれだけ自分の境遇が廃れていても、なんとかなりそうだった。
次の日。少年はゴミ捨て場に行った。
ここにはハズレ紋章球がある。紋章が入らないガラクタだ。
でも、偶にちゃんとした紋章球がある場合も無いわけじゃない。
運試しだがやって見る価値はある。
「……?」
一瞬光った何かを手に取る。
ゴミ捨て場なので、紋章球以外もある。というから紋章球よりも多い。
「…あ、紋章球だ。ラッキー。」
しかし、運が悪い事に一つしかなかった。
ラッキーじゃなかったが、これで一応必要最低限は持っている。
「行くか。」
正規の方法で行くと、出れもしなければ入れもできない。
なのでこればっかりは仕方無い。
塀を乗り越えて外に出た。
「………足が……キーン…ってする……」
何かと魔物とは戦ったことが無い。
子供が倒しに行こうとしても、紋章無しができることなんて無いからだ。
少年は16歳。ギリギリ倒せる平均年齢だ。
と言っても、この少年とは違い両腕両足が揃ってる場合だ。
残念ながら片腕の人だった場合の情報は無い。
「行く日間違えたか…?」
空を見ると雲が厚くなり黒く見えてきた。
「…いや、雷撃の紋章を探している日には絶好の日和だな……!」
彼は少しだけワクワクした。
すると、少し浮ついていた気持ちが一気に落ちた。
雨が降り始めたとの同時に、魔物が現れた。
「よく出るって言われたウルフか…!」
数は三匹。
彼を殺せる自信があるからこの数匹しかいないのだろう。
舐められている…ということだ。
「…俺は、紋章を取りに来ただけだ!お前らと戦うつもりはねえよ!」
少年は逃げる。
剣を持っていても、あくまでも自衛程度で殺す為の方法は知らない。
自流で何とかなるほど、魔物は弱くない。
「この!」
逃げている途中で石を拾い、ウルフに投擲する。
奇跡的にウルフの顔に命中し、一体からは引き離した。
「…あと二匹!」
逃げている途中にも天気は更に悪くなる。
雷がゴロゴロと鳴り始めた。
「弓矢…あっても使えないか…」
林の中に入る。
鋭い木の枝を二本掴んだ。
もうすぐで追いつかれる。
ウルフはタイミングを見計らい、少年に飛びかかってきた。
「…後悔するのは…お前らの方だ…!!!」
彼は急に振り返り、木の枝をウルフの目に突き刺した。
バタバタと地べたで暴れ始めている間に、彼はまた走った。
残りは一匹。
「…はぁはぁ…!逃げるのは慣れてるのに、こんなに違うものなのか…!」
いつもより荒れた道とすら言えない場所を目的地すら無く走る。
林も抜けてしまい、さっきの二匹と同じことはもうできない。
地面も泥濘んで、転けないよう走るのに精一杯だ。
「なら、殺るしかない…!」
覚悟を決め、剣を抜く。隠れるところは無い。
今の少年に掠り傷すら命取りだ。
そこから何かの感染症に侵される可能性があるからだ。
「紋章無しでも、ウルフ一体は倒してやる……!」
お互いが立ち止まる。
決着がついたのは一瞬だった。
お互いが足を踏み込み、どちらも攻撃を仕掛けた。
しかし、少年は荷物をウルフの口に突っ込み、剣をウルフの喉笛に突き刺した。
「…よっと。」
ウルフの血すらかかってはいけない。
少年はウルフを放り投げる。
ウルフの毛を使い、剣についた血を拭った。
「…骨と毛皮は、売れるんだったよな。」
この二つは傷さえなければ、洗うので汚れていても大丈夫だ。
少年は肉を切り裂いて、骨と毛皮を回収した。
一度、家畜の解体作業を盗みで捕まった時の罰でさせられたので、一応なんとかなった。
「…まさか、五年前のしくじりがこんな役に立つなんてな。」
雷が鳴る。
「…流石に無理か…?」
すると、雲の光が自分の真上に集まっているのに気付いた。
「おいおいおい!流石に…」
逃げても無駄。
雷は少年を貫き穿った。
大地は割れ、空気を裂き、閃光を放った。
「…はぁ…?生きてるもおかしいし…なんで無傷なんだ…?」
辺りを見渡すと、自分の荷物が淡く光っている。
「…やったぜ。」
荷物には、雷の紋様が浮かんだ、紋章球が入っていた。
「これが、もし…雷撃の紋章なら…」
少しだけ浮かれ、少年は急ぎ足で街に戻った。
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