恋の初心者

ユア教 教祖ユア

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第二十五話 君のエガオ

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私の名前は高橋由紀。今隣にいるのはイケメン。

「ここまで歩いたらいっか。」

「……」

「大丈夫?」

「え、あ、はい。」

「ごめんね。」

急に謝ってきて、私は驚いた。

「どうして…!?」

「本当なら僕が先に彼女に言えば良かったのに、それをしなかった。」

「悪いのはあの人です。ユキさんが謝る必要はナッシング、です★」

「ハハッ…」


彼は笑った。

ちょっとレアかもしれない。

「うん、うん…そうだね。」

「…?」

「高橋さんは面白いね。」

面白いとは心外である。

「…そうやって、人を笑顔に出来る人は素敵だよ。」

「……フフッ…」

照れるな由紀!

「そう?だったら嬉しいな。」

皆気になっている疑問を私は聞いた。

「そういえば…どこから…聞いて…た?私達の小競合い。」

「…う~ん。」

彼は意地悪く笑った。

「どこからだろう?」

彼はこの日一番楽しそうに笑っていた。
私はその笑顔もやっぱり…好きなのだろう。

いやいや、それどころじゃないって!

「え、教えてくれないの!?」

「そっちの方が面白そうじゃん?」

「…えぇ…!?」

「…まあまあ。高橋さんもスッキリしたんでしょ?」

結局聞けないまま今日は終わってしまった。


つづく
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