鬱々日記

ユア教 教祖ユア

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13日目

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私は悪いことをしたと気付くのも遅かった。
悪いことをしたのは小6の頃。
それに気付いたのが中2の頃。二年もかかった。
既に二年も経って、謝れなかった。
その時に私はようやく、自分が最低な奴だと気付いた。
自分の性格を顧みた。
ずっと。
あまりにも自分が嫌になった。
彼に申し訳なくて、何度も謝らないといけないと思った。
罪悪感のせいか悪夢も見た。
警察に追われて捕まる夢。何度も逃げては捕まるの繰り返し。
私は彼が自分のことを恨んでいると知ってた。
「かも」じゃない。
本当に、恨んでいるって。
そう恨まれるのが本来あるべき姿だと思った。
良かったとも思った。
私は恨まれるべき存在なんだって。その通りに恨まれてよかったと思った。
許されてはいけない。
許されたら、私はきっと同じことを繰り返す。
ずっと、そう考えていたから。
自分の最低さに嫌になりながら、ひたすら自分の性格に向き合った。
勿論、目を背けていた分、自分がいかに最低な奴だったかを思い知った。
それでもこれで、罪が償えるのなら、十分すぎるものだった。
むしろ、こんなんじゃあ足りないとさえ思った。
今もその考えは変わらない。
私は一生人に恨まれて生きていく。
今更幸せを望むことも浅はかなんじゃないだろうか。
ずっと夢をみていた。
警察から、追われる夢。
ずっと捕まっていたのに、ある日の夢は逃げ切った。
そこから、追われる夢は見ていない。
私は察してしまった。
「もう、警察に追われる夢は見ない。私の罰は終わってしまった。」
それは、果たして許されたといっていいのだろうか。
天が許したとしても、私は私を許さない。
これは、絶対に覆らない。
じゃあね。
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