選ばれたのはケモナーでした

竹端景

文字の大きさ
105 / 229
第三章の裏話

追話 王都で一番の幸福な少女

しおりを挟む
 人生で最悪な日というものを少女は体験していた。
 なんという不幸なのだろう。
 頭の中はそれだけでいっぱいだった。

「ただいま…」

 王都で一番の人気といわれた八百屋。
 人気の理由でもある、看板娘のその娘である少女。名はリリラ。母譲りの可愛らしい顔は泥にまみれている。

「おかえり、リリラ…どうしたの!その顔!」
「転けちゃっただけだから!気にしないで!」

 一般的な市民の中では飛び抜けて美人で、王都で一番の看板娘といわれた母リュシャは疲労が濃く、以前よりも老けたようにみえて、リリラは悲しくなった。

「…嘘をついてない?」
「嘘なんかつかないよ!もう!お母さんってば!あははは!」

 もうすぐ十歳になるとはいえ、まだ幼い彼女は母に心配をかけまいと、優しい嘘をつく。
 彼女は転んでなんかいない。
 泥団子をぶつけられ、罵られたのだ。

 それは帰ってきた自宅兼店も似たようなことになっている。
 心無い罵詈雑言が落書きされ、石や泥を投げつけられている。

 八百屋だというのに、品物はほとんどない。よい匂いを放ってお客を呼んでいた果物はまったくなく、あるのはくたびれた野菜と、あまり売れない金物がぽつんと置かれているだけだ。

「お父さんは?」
「お父さんは…しばらくでかけるって」
「…そっかぁ」

 店主である父はどうにか仕入を、頼みに奔走している。
 王都で一番の八百屋だというのに、店は機能しなくなっていた。

「ごめんね…お母さんのせいで…」

 涙を何度も流したせいなのか、たくさんの人たちを魅了してきたリュシャの瞳は輝きを失っていた。

「そんなことはないわ!お母さんは悪くなんてない!間違ってたの王様よ!」

 それでもめげずにリリラは母を励ますが、彼女も内心では思っている。
 ああ、王都で一番の不幸なのは自分だと。

 忘却の国の末裔だと知られてしまったからには、幸せなんて精霊が運んでくることはない。


 これはクウリィエンシア皇国の国民ならばたいていの者が知っている話だ。
 書籍もあれば、戯曲化され知らぬ者など、よほどの田舎者か、かなり幼い子供ぐらいなものだろう。

 三十年ほど前のこと。とある国がクウリィエンシア皇国に救援を求めた。

『魔族が攻めいっており助けてほしい。英雄の力をお貸しくださいますよう、伏してお願い申し上げる』

 同盟国の頼みであり、情勢をみるにロイヤルメイジを動かせばこと足りると時の王は判断をした。
 指揮官として首席ロイヤルメイジ『精霊の申し子』ティストール・フェスマルクを任命した。
 しかし、その国からは再度要請があった。

『なにとぞ、クレエル帝国元ノルリス公爵ディアニア様を士気向上のために派遣されたし』

 王は書状を持ってきた使者に問うた。

「なにゆえか」

 使者は王に奏上した。

「一騎当千ならぬ、一騎万軍といわれるかの方がこられれば傷ついた兵士も死から立ち上がるだろうと我が王はお考えになられました。つきましては、後程、我が国の領地のいくつかを譲渡いたしますゆえ、ご検討をお願いしたく」

 その後、いくつかの条件を出し後方支援のみに限定して王は承諾した。
 王妃の従妹であると同時に、フェスマルク家の奥方でもあったからだ。

 普通ならば何事もなく無事に終わる。
 だが、その考えは裏切られた。

 彼の国は魔族と繋がっていた。そのため、フェスマルク家の奥方は傷つき生死をさ迷い、妻を傷つけられた怒りにより、首席ロイヤルメイジはかの国と手を組んでいた魔族を滅ぼした。
 それだけではなく『精霊の申し子』の怒りに精霊も応じたのか、国が消えた。

 いや、国のそれまであった記憶が全てなくなったのだ。

 国民たちは自国の歴史を忘れ、どういった文化を築いたのかも忘れ果て、様々な国へと溶け込んでいった。

 ただ、彼らは忘却の国の末裔であり、精霊に呪われていると人々は口にした。
  
 リリラの母はその忘却の国で産まれた。そこで育った記憶もなく、祖国という感情はないが、確かに母の国であったのだろう。

 ただ、それは誰にも話してはいなかったことだった。
 誰かに知られたら酷いめに合うと母が一番理解していたのだ。

 リュシャは国の記憶がなくなっても、罪はなくならないとその身を持って知っている。
 優しくしてくれた人が忘却の国の出だと知ると、目の色を変えて見下してきた回数は覚えていないほどだ。
 仕事もろくに、まわしてもらえなかった。

 転機が訪れたのは夫と出会ってからだ。夫はイスルという変わった男であった。ボロボロの服を着て、あまり良いものを食べれていないリュシャを見つけて公共の福祉がなっていない!と自らの親を説得して、リュシャの親ごと店の従業員にした。
 イスルの両親は反対するどころか、リュシャたち一家の姿を見て心を痛めた。

 何年か経ってイスルとリュシャは恋を自覚してリリラをもうけるにいたった。
 
 幸せだった。
 リュシャはリリラを抱きしめて再度思った。

 最初の不幸は両親が流行り病で亡くなったことから始まった。
 昨日まで元気だったのに、朝には二人とも亡くなっていたのだ。両親の埋葬がすんだと思えば今度はイスルの両親が流行り病にかかって亡くなってしまった。

 最初、リュシャは自らのせいかと自問自答したが、イスルはそれを責めはしなかった。

「父さんたちは残念だったけど…リリラと、三人で力を合わせて頑張ろう」

 夫の言葉に救われた気持ちになって、リュシャは店に多く立って様々な人たちと交流を深めた。
 仕入れ先にも挨拶にいき、寝る間も惜しんで店の店を夫や、従業員たちと盛り上げようとした。

 けれど、不幸はまだ続いた。

 あるとき、仕入れ先から今後は卸さないといわれた。

「忘却の国の末裔なんかと付き合いたくない。こっちまで精霊に呪われたくない」

 どこでその話が漏れたのか、それからひとの目が変わってしまったのだった。

 不幸は止まらなかったが、今日に限っては良いこともあった。

「それより、みて!お母さん!本が買えたの!」
「そう!買えたの!どこで買えたの?」
「印刷所!ルリシアちゃんが、頼んでくれたの!…まだ、私とお友だちでいてくれるって」
「よかったわね!…ほんと…よかったわ…」

 少しだけ泥がついてしまっているが、彼女は懐から大事そうに取り出した本を泣いている母親に見せる。

 少し前までは本を買うことだってできた。今では本を触るのも断られてしまう。
 唯一、印刷所の娘であるルリシアが所長である高祖父に頼んで本を譲ってもらうことで、彼女欲しかった本を手にいれたのだ。

「リリラはずっと、欲しがってたものね」
「うん!私ね、この人の絵がとっても好き!」

 そっと、宝物のように表紙をなでる。
 表紙には『習作画集 森の動物 エフデ』と書かれていた。

「じゃあ。私、部屋に行って読んでるわ!」
「そうね、そうしなさい」

 母親にそう告げてリリラは、急いで部屋に入った。
 リリラは椅子に座ると、ようやく我慢していた涙をポロポロと流しはじめた。

「なんでぇ…なんでぇ…私悪くなんてないのに…お父さんもお母さんも…悪くなんてないのにぃ!」

 呪われ子。
 汚い子。
 穢れた子。

 頭の中では今日もいわれた言葉が頭の中でいっぱいだ。
 そんなに仲はよくなくても、一緒に遊んでいた友達が、急に態度を変えてリリラと距離を置いたのだ。
 言葉だけではなく、時には泥団子や石となってリリラを傷つけた。

 ひとしきり泣いたあと、少しでも負担が軽くなるように、彼女は本を開いた。
 ひらりと、一枚の紙が足元に落ちてきた。

「なに?これ?」

 彼女はなんとなく文字を読み、しばし考えてその紙を持って机にむかった。

「ごめんな…お父さん才能ないみたいだ」
「なにいってるの!イスルは天才よ!何でも屋にするって、ここまで大きくしたじゃない。えーと…こ、こん?なんとかみたいにするんでしょ?」

 仕入れ先を変えても、しばらくすると情報が流れるのか、また仕入れができなくなる。
 その繰り返しだ。
 それでも、仕入れ先をみつけてくる父は才能がある。そして、母は父の前では決して自分のせいだといわないことを、二人の愛の深さだと知っている。

 初めてリュシャは自分のせいだとイスルとの前で口にしたとき、イスルはそれまで一度として見せたことがないほど怒った。

「産まれで人を見下すようなやつらの言葉なんて聞くんじゃねぇ!世の中ラブとピースとハッピーがあればいいんだ!つまり!最愛の奥さんと娘がいて俺はラブとピースとハッピーになってんの!任せろ!ここを最高のショッピングモールにしてやんよ!まずはコンビニでな!」
「なにいってるかわかんないわよ!」
「愛してるぜってことだよ!ふぅぅ!」

 父の言葉のほとんどは理解できなかったリリラであるが、それから母は父の前では弱音を吐かなくなった。それでも、リリラが傷つくとリュシャは弱音を吐いてしまう。

「とりあえず、金物だけじゃあれだし、そうだ!あれを」
「おやおや。まだやってたんですか?」

 イスルが何かにひらめいてリュシャたちに伝えようとしたとき、声をかけられた。

「カワマセル商会の会長さんが何用ですかね?うちは忙しいんですけど?」
「いやいや、ダイコーク屋さんも地に落ちたのを見届けにきたまでですよ…そう、ついでですよ」

 いやに、ねっとりとした視線をリュシャにむける、青白い男。
 カワマセル商会は、イスルたちの八百屋とはライバルである。
 イスルたちの店は八百屋とはいっているが、品物は多種多様であった。それこそ普通の商会であってもおかしくはないのだが、イスルが店を継ぐときに決めたのだ。

「有機野菜があんだから、うちは八百屋!そんで二十四時間はやんねぇけど、営業時間は夜中まで!まずはコンビニだろ、常考。薬も置いて名前はダイコーク屋!オッケー?アンダースターン?」
「誰よ、アンダースターンって」

 リュシャは夫の奇行には幼いときから、なれてはいたがそのときばかりはどうしたものかと頭を悩ませた。
 屋号とは店の看板であると同時に、信頼でもある。それを、一新するといいだしたのだ。
 さすがに義両親も止めるかと思ったが、それもなく、現在にいたる。

「なんとなくなんだけどさ!こうしたらいいとささやくんだよ!俺の中のパッションが!」
「なによ。それ」

 このような言動をするのもイスルが『受信』という変わったスキルを持っているのが原因ではないかとリュシャは思っている。本人ですら知らないような言葉を話すのもどこかの国の言葉を『受信』しているようだ。
 そして、今も受信を始めている。

「びびんってきたぁぁ!俺の奥さんを狙ってんな!てめぇ、裏で手を回してたな?そういないな?曲者じゃぁぁ!であえぇ!敵は目の前にありぃぃ!ほんの!うずぃ!」
「な、なにを。リュシャさん。あいかわらず、ダイコーク屋さんは頭がおかしいですね」
「…カワマセルさん。主人は確かにおかしなことをいいますが…この人がそう『受信』したというなら、それは間違っていたことはありません」

 リュシャは近寄ってくるカワマセルから体を離し、睨み付けた。
 イスルは人を陥れるようなことはいわない。そして『受信』は急に始まる。言動がおかしくなれば、間違いない。

 カワマセルがリュシャのことを吹聴していたと考えるのが妥当なのだ。

「おじさん。謝って!」

 リリラはカワマセルに、むかって怒鳴った。

「謝って!」
「な、なにを」
「謝ってよ!」

 リリラはただ悲しくそれ以上に怒りで頭が真っ白になっていた。

 この人のせいで、自分はいじめられ、いつも笑顔でお客さんの相手をしていた母は悲しみにくれ、元気で走り回っていた父は頭を抱えてしまったのだ。

だから謝ってほしかった。
 
「…父親がおかしいなら娘もか…ふん。リュシャさん。やはりあなたは呪われてます」
「なんだとぉ!」
「イスル!」

 イスルはカワマセルの胸ぐらをつかんだ。
 自分を馬鹿にするのはいい。おかしいと自分だってわかっている。産まれたときから、どこかの国の映像や言葉を『受信』していて、すっかりその夢のような国に夢中になっている。
 少しでも近づけたい。それが、彼の夢だったのだ。

 正直、夢と現実がわからないことだってある。

 だが、娘を馬鹿にして妻まで侮辱されて黙っていられるほど、頭はおかしくなっていない。

「おっと…この店は客を殴るんですか?これじゃ店はできませんよ?」

 カワマセルはいやに落ち着いていっていた。
 商会の会長でありながら、供をつれてきていないことに気付いたイスルとリュシャは、店の外へと目を向けると今にも、叫び声をあげようとしている、カワマセル商会の者がみえた。

「みなさ」
「すいませんが、ここはダイコーク屋さんですか?リリラさんはいらっしゃいますか?」
「ひいいい!」

 叫び声をあげようとした男の前に、やけに身なりのいい初老の男が急に現れた。

「おっと。これは失礼した。びっくりさせて申し訳ない」

 あっはっはっと笑っているその男性を一同がぽかんとした表情でみている。
 目の前に急に現れたということは、魔法使い。しかも高等の『転移』を使うということは、間違いなく高名な魔法使いであろう。

「それで、リリラさんはいらっしゃいますか?」

 再度、男性が質問を繰り返す。

「わ、私です」

 リリラが手をあげて答えたが、胸中は疑問でいっぱいだ。魔法使いが自分になんのようだというのか?

「君がリリラさんか。おめでとう!当選した君にはご希望の品を持ってきたよ!」
「え?…あっ!嘘!」

 男性が空中に手を突っ込んで引っ張りだしたのは、一枚の絵だった。
どこまでも、みずみずしい果物と野菜。まるで本当にそこにあるかのような一枚の絵画。

「果物と野菜の絵でよかったかな?エフデが一生懸命に描いた絵なんだが、気に入ってくれたかな?」
「は、はい!」

 リリラは画集に挟まっていた紙に書いたのだ。
 その紙は抽選でエフデの絵が当たると書いていた。

「お父さんとお母さんの大切なお店なのに、品物がなくて困っています。だから、果物と野菜の絵がほしいです」

 どうせ当たらないと思った。不幸な呪われた自分なんかに。でももしかしたらと、配達人に渡したのだ。
 本当にエフデの絵が当たるなんて信じられなかった。

「どこに飾るのかな?君の部屋かい?」
「いいえ。あの…お店に飾ろうと思って」
「どこにかな?」
「あの、壁のところです」

 入り口からまっすぐにある壁にかけようとリリラは、考えていた。
 男性はリリラの言葉を聞いて何度か頷く。

「なるほど。あそこならいいだろうね…よし。ここらかな?精霊よ、守りたまえ『プロテクト』」

 男性が簡単に魔法を使っているのを誰もが固まってみている。
 魔法はそんなに、簡単に使えるものではない。なのに、さくさく使っているのだ。

「エフデ…エフデの絵!」
「か、会長!すごいですよ!あれ!」

 カワマセルと従業員が騒いでいる。その顔はエフデの絵の価値を知っているためなのか、金になるとわかっているのだ。

「も、もし。魔法使い様」
「ん?なんだね、君は?」
「私はカワマセル商会の会長。カワマセルと申します。実はですね、この店は忘却の国の出がいるのですよ?」
「ほぉ」

 カワマセルはにやりと男性に笑いかけた。
 この男はダイコーク屋のことを知らないのだと。忘却の国の末裔がいるとしれば、エフデの絵を置かないだろう。エフデの後ろにはフェスマルク家がいるのは誰だって知っていることだ。
 
 ならば、その絵はカワマセル商会にこそふさわしい。
 なんなら、忘却の国の出であるリュシャや、その娘であるリリラももらってやってもいい。母娘そろって器量があるうちは飼ってやろう。
 そんなことをカワマセルは思い、イスルは『受信』して怒りのあまり声がでなくなっていた。

「ですから」
「それがなにか?」
「は?」

 まるでどうでもいいというように、男性がいう。

「だ、だからですね」
「別に今はない国の出だからなんです?」
「せ、精霊に呪われますよ!いえ、貴方も魔法使いならご存知でしょう!法王の怒りに触れますよ!」

 カワマセルの言葉に男性は顔色を変えた。
 だが、それはカワマセルが思ったものではなかった。

「いつ私が怒るというんだ?」

 心の奥底から、信じれないという顔でティストール・フェスマルクはいった。
 そもそも、息子が描いた絵を飾りにきたというのに、横からよくわからない人間が邪魔をしてきているのも、彼の苛立つ原因であった。

「いいか?私は魔族は許さない。あのときの王族やそれに与した者は許すつもりはない…だが、なにも知らない国民たちを一度も怨んだことはないぞ?」

 次第に、ティストールの声は大きくなり、びりびりと体を震わせるほどになってきた。
 その声にカワマセルは恐怖を覚えた。まるでそれこそが、魔法であるかのようだ。

「そのように吹聴することこそ、不愉快だ…カワマセル商会といったか?カルド」
「はっ…ろくな商会ではありませんね…脱税の噂もあります」
「ひっ!」

 いつの間にか現れた色黒の執事服の男性がカワマセルを侮蔑の目で見据える。
 心臓に刃物を突き立てられたかのように胸が痛みを覚えた。

「リリラさん」
「は、はい!」

 リリラは、目を白黒にさせ、口が開きっぱなしの両親とは異なり目の前の人物かはわかっていない。
 ただ、ティストールはリリラの手紙を読んだときからある程度カルドに調べさせていた。

「エフデはね、君の手紙を読んで少しでも喜んでくれたらと祈って描いたんだ…大事にしてくれると嬉しい」
「大事にします!一生!」

 力強くいう少女にティストールは少しずつ増えている一つの噂を教えることにした。

「ここだけの話。私の息子の絵なんだ。上手だろ?」

 こっそり悪戯っ子のようにして『法王』に告げられたリリラは固まってしばらく動けなかった。

 それからエフデの絵をみに、お客が増え、仕入れ先ともまた商いをできるようになった。
 カワマセル商会は脱税のために営業禁止になり、罪に問われるようだ。

 リリラをいじめてきた子たちは謝罪してきたが、本当の友達が誰かわかったリリラは当たり障りなく許して、彼らとは距離を置いた。

 たった一枚の絵画。
 これのおかげで彼女は王都一の幸福な少女といわれるようになった。
 
 でも、本当に幸福なのは忘却の国の末裔たちだろう。
 彼らは精霊や『法王』から恨まれていないと知り、彼らを虐げていた者はいなくなっていったからだ。

 ダイコーク屋に飾られた絵の題名は『みんな違ってみんなおいしい』後世になって評論家たちはいう。

「これは国境や人種をこえろという意味なのだ」

 と。
 制作者はいう。

「あのねー、おいしいのだと嬉しい!形とかより、おいしいの!」
「だなぁ。果物も野菜も不揃いでもうまけりゃ、いいしな」

 真実はかくのごとし。




・・・・・・・・・・・・・・・
遅れました!すいません。
しおりを挟む
感想 43

あなたにおすすめの小説

スライムからパンを作ろう!〜そのパンは全てポーションだけど、絶品!!〜

櫛田こころ
ファンタジー
僕は、諏方賢斗(すわ けんと)十九歳。 パンの製造員を目指す専門学生……だったんだけど。 車に轢かれそうになった猫ちゃんを助けようとしたら、あっさり事故死。でも、その猫ちゃんが神様の御使と言うことで……復活は出来ないけど、僕を異世界に転生させることは可能だと提案されたので、もちろん承諾。 ただ、ひとつ神様にお願いされたのは……その世界の、回復アイテムを開発してほしいとのこと。パンやお菓子以外だと家庭レベルの調理技術しかない僕で、なんとか出来るのだろうか心配になったが……転生した世界で出会ったスライムのお陰で、それは実現出来ることに!! 相棒のスライムは、パン製造の出来るレアスライム! けど、出来たパンはすべて回復などを実現出来るポーションだった!! パン職人が夢だった青年の異世界のんびりスローライフが始まる!!

家族転生 ~父、勇者 母、大魔導師 兄、宰相 姉、公爵夫人 弟、S級暗殺者 妹、宮廷薬師 ……俺、門番~

北条新九郎
ファンタジー
 三好家は一家揃って全滅し、そして一家揃って異世界転生を果たしていた。  父は勇者として、母は大魔導師として異世界で名声を博し、現地人の期待に応えて魔王討伐に旅立つ。またその子供たちも兄は宰相、姉は公爵夫人、弟はS級暗殺者、妹は宮廷薬師として異世界を謳歌していた。  ただ、三好家第三子の神太郎だけは異世界において冴えない立場だった。  彼の職業は………………ただの門番である。  そして、そんな彼の目的はスローライフを送りつつ、異世界ハーレムを作ることだった。  週二回更新になります。お気に入り・感想、宜しくお願いします。

出来損ない貴族の三男は、謎スキル【サブスク】で世界最強へと成り上がる〜今日も僕は、無能を演じながら能力を徴収する〜

シマセイ
ファンタジー
実力至上主義の貴族家に転生したものの、何の才能も持たない三男のルキウスは、「出来損ない」として優秀な兄たちから虐げられる日々を送っていた。 起死回生を願った五歳の「スキルの儀」で彼が授かったのは、【サブスクリプション】という誰も聞いたことのない謎のスキル。 その結果、彼の立場はさらに悪化。完全な「クズ」の烙印を押され、家族から存在しない者として扱われるようになってしまう。 絶望の淵で彼に寄り添うのは、心優しき専属メイドただ一人。 役立たずと蔑まれたこの謎のスキルが、やがて少年の運命を、そして世界を静かに揺るがしていくことを、まだ誰も知らない。

腹違いの妹にすべてを奪われた薄幸の令嬢が、義理の母に殴られた瞬間、前世のインテリヤクザなおっさんがぶちギレた場合。

灯乃
ファンタジー
十二歳のときに母が病で亡くなった途端、父は後妻と一歳年下の妹を新たな『家族』として迎え入れた。 彼らの築く『家族』の輪から弾き出されたアニエスは、ある日義母の私室に呼び出され――。 タイトル通りのおっさんコメディーです。

【完結】憧れのスローライフを異世界で?

さくらもち
ファンタジー
アラフォー独身女子 雪菜は最近ではネット小説しか楽しみが無い寂しく会社と自宅を往復するだけの生活をしていたが、仕事中に突然目眩がして気がつくと転生したようで幼女だった。 日々成長しつつネット小説テンプレキターと転生先でのんびりスローライフをするための地盤堅めに邁進する。

異世界に転移してしまった私、古民家をもらったのでカフェを始めたら大盛況。国王陛下が頻繁に来るのですが、どうしたらいいですか?

来栖とむ
ファンタジー
ブラック企業で疲れ果てた30歳の元OL・美里(みさと)が転移した先は、見渡す限りの深い森。 そこで彼女が授かったのは、魔女の称号……ではなく、一軒の**「日本の古民家」**だった! 亡き祖母が遺したその屋敷には、異世界では失われたはずの「お醤油」「お味噌」「白いお砂糖」という禁断の調味料が眠っていて――。 「えっ、唐揚げにそんなに感動しちゃうの?」 「プリン一口で、国王陛下が泣いちゃった……!?」 おにぎり、オムライス、そして肉汁溢れるハンバーグ。 現代日本の「当たり前」が、この世界では常識を覆す究極の美食に。 お掃除のプロな親子や、お忍びの王様、さらにはツンデレな宮廷料理人まで巻き込んで、 美味しい香りに包まれた、心もお腹も満たされるスローライフが今、始まります!

神のミスで転生したけど、幼女化しちゃった! 神具【調薬釜】で、異世界ライフを楽しもう!

一ノ蔵(いちのくら)
ファンタジー
旧題:神のミスで転生したけど、幼児化しちゃった!〜もふもふと一緒に、異世界ライフを楽しもう!〜  ※第18回ファンタジー小説大賞にて、奨励賞を受賞しました!  電子書籍は、2026/3/9に発売です!  書籍は2026/3/11に発売(予約受付中)です!メロンブックス様より、特典の描き下ろしSSペーパーがあります。詳しくは、メロンブックス様へお願い致します。  イラストは、にとろん様です。よろしくお願い致します!  ファンタジー小説大賞に投票して頂いた皆様には、大変感謝申し上げますm(_ _)m ✩物語は、ゆっくり進みます。冒険より、日常に重きありの異世界ライフです。 【あらすじ】 神のミスにより、異世界転生が決まったミオ。調子に乗って、スキルを欲張り過ぎた結果、幼児化してしまった!   そんなハプニングがありつつも、ミオは、大好きな異世界で送る第二の人生に、希望いっぱい!  事故のお詫びに遣わされた、守護獣神のジョウとともに、ミオは異世界ライフを楽しみます! カクヨム(吉野 ひな)様にも投稿しています。

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

処理中です...