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第1章
2話
「んじゃ体育館の鍵を閉めてっと、これは俺が返してくるからお前らはもう帰ってていいぞ」
これはバスケ部顧問である岩本文雄先生だ。
1年のどっかのクラスの担任だったっけな。
高身長で筋肉があるだけでなく顔もいいので生徒間では結構人気の先生らしい。
「「「お疲れ様でしたっ」」」
「じゃ、帰りますかっ!ってあれっ、あの子たちって唯斗のファンじゃない?」
電灯の下で2,3人の男子生徒が立っていた。
「ん?あぁほんとだ。おーい、なんか困ったことでもあったのか?」
「えっと、自分たちの寮がどこにあるかよく分からなくて……」
「あー、最近ここら辺工事したばっかだから仕方ないかもね~」
「そうだな…。あっ、てかこんな時間までここにいたのって俺の応援のためだよな?
もう外も暗いし、俺が寮まで送ろうか?」
「えでも、確か中学生の寮と高校生の寮って場所違いましたよね……?」
「そんなこと気にすんなって。送るぐらい簡単だよ」
「もういっそ唯斗が3人ともお持ち帰りしちゃえば~?」
「うぇっ」
「あほ、んな事言ってこいつら困らせてどうする ほら中学生の寮は向こうだから、行くぞ」
「えっあっ、ありがとうございます!」
「陽もお前気をつけて帰れよ~」
「へいへ~い……………
わざわざ送るとかどこまで優しいんだよあいつ……。それに俺も最後のあの言葉だけで嬉しくなるとか…。あぁーほんともうっ!」
後ろで陽がなんか言ってる気がするけど、まぁいいか。
ーーーーーーー
「唯斗先輩ってお優しいですよね」
「ん?そうか?」
「だって今も!」
「僕たちのこと寮まで連れてって下さってるもんね!」
「普通だろ普通。逆にお前たちはなんで俺の応援に?」
「えっそれは、」
「唯斗先輩かっこいいですし……、」
「うんうん!」
「そういうもんか?」
「そういうものです!」
ファンの3人が横並びになっているその右隣に俺はいる。
彼らは中学2年生らしく、年相応に背も低いためとても可愛く思える。
「表立って応援する子は意外と少ないですけど、中高一貫の間では唯斗先輩すっごい人気ですよ!」
「んー?あんま実感わかないね。」
「唯斗先輩はファンの人にも優しいっていうか普通の距離感で接して下さるので、それに耐えきれずに陰ながら応援する子達が多いんですよ」
「なるほど?」
「あ、良い意味でですよ!僕らは逆にそれがご褒美って言うかなんと言うか……」
普通の距離感が耐えきれないってそれは逆に嫌いなんじゃないのかと思うが……
「んじゃこーいうのもやめた方がいい?」
ちょうど1番近かった左にいる男の子の顔を覗くようにして近づく。
「えっいやっ、だからそのっ……っっっ!」
「っはは、ごめんごめん。そういう意味での耐えきれないね?」
「うぅ……はい…。」
その子は顔を両手で隠してしまった。
「あはは、耳まで真っ赤だね」
「もう!揶揄うのもほどほどにしてくださいよ先輩!!」
「もうしないって笑 いやごめん、俺が人気とかあんま実感わかなくてさ。」
「ナチュラルにファンサがすごい、供給過多だ……」
「あれは僕も耐えらんない…」
未だ顔を隠している子の隣に並ぶ2人が呟いた。
「ん?なんか言ったか? って、話してる間に着いたな。中学生寮。あれで合ってるよな?」
「あ、はい!そうです!!」
「ここまで連れてきてくださってありがとうございました!」
「んー気にすんな気にすんな。今後も応援来てくれるんだったら気をつけろよ~」
「っはい!」
「明日も必ず行きます!!」
「はいはい、ありがとな。じゃまた明日な」
緊張してたと思えば饒舌になったり、笑ったと思えば顔赤くしたり、コロコロと表情の変わる彼らとの会話は意外と楽しいものだった。
これはバスケ部顧問である岩本文雄先生だ。
1年のどっかのクラスの担任だったっけな。
高身長で筋肉があるだけでなく顔もいいので生徒間では結構人気の先生らしい。
「「「お疲れ様でしたっ」」」
「じゃ、帰りますかっ!ってあれっ、あの子たちって唯斗のファンじゃない?」
電灯の下で2,3人の男子生徒が立っていた。
「ん?あぁほんとだ。おーい、なんか困ったことでもあったのか?」
「えっと、自分たちの寮がどこにあるかよく分からなくて……」
「あー、最近ここら辺工事したばっかだから仕方ないかもね~」
「そうだな…。あっ、てかこんな時間までここにいたのって俺の応援のためだよな?
もう外も暗いし、俺が寮まで送ろうか?」
「えでも、確か中学生の寮と高校生の寮って場所違いましたよね……?」
「そんなこと気にすんなって。送るぐらい簡単だよ」
「もういっそ唯斗が3人ともお持ち帰りしちゃえば~?」
「うぇっ」
「あほ、んな事言ってこいつら困らせてどうする ほら中学生の寮は向こうだから、行くぞ」
「えっあっ、ありがとうございます!」
「陽もお前気をつけて帰れよ~」
「へいへ~い……………
わざわざ送るとかどこまで優しいんだよあいつ……。それに俺も最後のあの言葉だけで嬉しくなるとか…。あぁーほんともうっ!」
後ろで陽がなんか言ってる気がするけど、まぁいいか。
ーーーーーーー
「唯斗先輩ってお優しいですよね」
「ん?そうか?」
「だって今も!」
「僕たちのこと寮まで連れてって下さってるもんね!」
「普通だろ普通。逆にお前たちはなんで俺の応援に?」
「えっそれは、」
「唯斗先輩かっこいいですし……、」
「うんうん!」
「そういうもんか?」
「そういうものです!」
ファンの3人が横並びになっているその右隣に俺はいる。
彼らは中学2年生らしく、年相応に背も低いためとても可愛く思える。
「表立って応援する子は意外と少ないですけど、中高一貫の間では唯斗先輩すっごい人気ですよ!」
「んー?あんま実感わかないね。」
「唯斗先輩はファンの人にも優しいっていうか普通の距離感で接して下さるので、それに耐えきれずに陰ながら応援する子達が多いんですよ」
「なるほど?」
「あ、良い意味でですよ!僕らは逆にそれがご褒美って言うかなんと言うか……」
普通の距離感が耐えきれないってそれは逆に嫌いなんじゃないのかと思うが……
「んじゃこーいうのもやめた方がいい?」
ちょうど1番近かった左にいる男の子の顔を覗くようにして近づく。
「えっいやっ、だからそのっ……っっっ!」
「っはは、ごめんごめん。そういう意味での耐えきれないね?」
「うぅ……はい…。」
その子は顔を両手で隠してしまった。
「あはは、耳まで真っ赤だね」
「もう!揶揄うのもほどほどにしてくださいよ先輩!!」
「もうしないって笑 いやごめん、俺が人気とかあんま実感わかなくてさ。」
「ナチュラルにファンサがすごい、供給過多だ……」
「あれは僕も耐えらんない…」
未だ顔を隠している子の隣に並ぶ2人が呟いた。
「ん?なんか言ったか? って、話してる間に着いたな。中学生寮。あれで合ってるよな?」
「あ、はい!そうです!!」
「ここまで連れてきてくださってありがとうございました!」
「んー気にすんな気にすんな。今後も応援来てくれるんだったら気をつけろよ~」
「っはい!」
「明日も必ず行きます!!」
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