7 / 13
第1章
6話
しおりを挟む
体育館へ入ると他学年の生徒たちがちらほらいた。
「あの色は、高1かなー?」
「ぽいな」
「唯斗先輩!陽先輩!こんにちは!」
「おぉ、大谷か。お前らもバスケ?」
「そうです!授業でバスケできるってなんか楽しいっすね!!」
溌剌としてるこの子は大谷周春バスケ部に所属する高校1年生だ。
すれ違ったり見かけたりしたらすぐに挨拶してくれるため、先輩の中でも人気の良い後輩だ。
「あはは~ちかちゃん今日も元気だね~笑」
「はいっす!!」
素直な所は正直可愛いなと思う。
「そろそろ時間だろ? 1年生集合してるっぽいぞ」
「あっ、やべ!んじゃ先輩方また部活で!!」
「おー。」「またね~」
「意外と唯斗ってちかちゃんのこと気に入ってるよね」
「ん?まぁ犬みたいだなとは思うかな」
「犬みたいって、それ本人に向かって言える~??」
「あいつなら言っても大丈夫じゃないか?」
「ん~?確かに!?笑 てか逆に喜びそうまであるよね??」
「2年生集合~!!!」
「あ、オレらも集合だ~。」 「行くか。」
ーーーー
「山田!頼んだ!!」
「おう任せろっ と」
「おぉ唯斗ナイッシュー!」
「ちょ、陽ちゃん一応あいつ敵チームだからね??」
準備体操も終わりパス練もし終えたため、今はクラス内での練習試合をしている。
俺らのクラス、2年1組にはバスケ部員が俺と陽の2人しか居ないため必然的に俺らは敵同士になる。
「分かってるって!笑 次はオレが入れるよ」
「あらやだ陽ちゃん男前♡」
「お前はいつまでそのキャラ続けるんだw」
ボールが取られたと思ったら、そのままレイアップで点も取られてしまった。
「うおおおナイス陽ちゃん!さっすが~!」
「はいじゃあ次パースっ!!ってあ、、」
そう言って投げ出されたボールは、勢いに任せすぎたのか受け取ろうとしていた奴をも通り越して1年のいるコートへと飛んでいった。
と、それだけなら良かったが、あろうことかボールの向かう先には1人の生徒がいた。
「っ、危ない!!」
ボールに追いつこうと走ったが、勢い余って止まれ無くなり、1年生に覆い被さるように抱きつく形になってしまった。
「わっ!」
「唯斗っ!!」
ゴッ 「っっいっっって!!」
ボールはそのまま俺の頭にクリティカルヒット。
ちょっとだけ頭がぐらぐらする…。
ってあ、腕の中に1年生いるのを忘れていた。
危なかったとはいえ男に抱きつかれるとは思ってなかっただろうな、いやあ悪い事をした。
「いきなり抱きついてごめんな」
パッと腕を外し解放する。
「唯斗!!」
「おーおー、大丈夫だから落ち着け落ち着け」
「す、すまん山田俺のパスのせいで!」
「大丈夫だって。他学年の子を怪我させるよりかは同じクラスのやつが怪我した方がいいだろ?」
「馬鹿!そういう話じゃないって!」
クラスの奴らがわちゃわちゃと駆け寄ってくるのが見える。
「ボールが当たったのは山田か?」
遅れてやってきた岩本先生が尋ねてきた。
「はい。」
「一旦保健室行くぞ」
「はーい。」
心配そうにする陽の肩をポンポンと叩き
「そんな心配すんな」とだけ伝えて保健室へ向かった。
「あの色は、高1かなー?」
「ぽいな」
「唯斗先輩!陽先輩!こんにちは!」
「おぉ、大谷か。お前らもバスケ?」
「そうです!授業でバスケできるってなんか楽しいっすね!!」
溌剌としてるこの子は大谷周春バスケ部に所属する高校1年生だ。
すれ違ったり見かけたりしたらすぐに挨拶してくれるため、先輩の中でも人気の良い後輩だ。
「あはは~ちかちゃん今日も元気だね~笑」
「はいっす!!」
素直な所は正直可愛いなと思う。
「そろそろ時間だろ? 1年生集合してるっぽいぞ」
「あっ、やべ!んじゃ先輩方また部活で!!」
「おー。」「またね~」
「意外と唯斗ってちかちゃんのこと気に入ってるよね」
「ん?まぁ犬みたいだなとは思うかな」
「犬みたいって、それ本人に向かって言える~??」
「あいつなら言っても大丈夫じゃないか?」
「ん~?確かに!?笑 てか逆に喜びそうまであるよね??」
「2年生集合~!!!」
「あ、オレらも集合だ~。」 「行くか。」
ーーーー
「山田!頼んだ!!」
「おう任せろっ と」
「おぉ唯斗ナイッシュー!」
「ちょ、陽ちゃん一応あいつ敵チームだからね??」
準備体操も終わりパス練もし終えたため、今はクラス内での練習試合をしている。
俺らのクラス、2年1組にはバスケ部員が俺と陽の2人しか居ないため必然的に俺らは敵同士になる。
「分かってるって!笑 次はオレが入れるよ」
「あらやだ陽ちゃん男前♡」
「お前はいつまでそのキャラ続けるんだw」
ボールが取られたと思ったら、そのままレイアップで点も取られてしまった。
「うおおおナイス陽ちゃん!さっすが~!」
「はいじゃあ次パースっ!!ってあ、、」
そう言って投げ出されたボールは、勢いに任せすぎたのか受け取ろうとしていた奴をも通り越して1年のいるコートへと飛んでいった。
と、それだけなら良かったが、あろうことかボールの向かう先には1人の生徒がいた。
「っ、危ない!!」
ボールに追いつこうと走ったが、勢い余って止まれ無くなり、1年生に覆い被さるように抱きつく形になってしまった。
「わっ!」
「唯斗っ!!」
ゴッ 「っっいっっって!!」
ボールはそのまま俺の頭にクリティカルヒット。
ちょっとだけ頭がぐらぐらする…。
ってあ、腕の中に1年生いるのを忘れていた。
危なかったとはいえ男に抱きつかれるとは思ってなかっただろうな、いやあ悪い事をした。
「いきなり抱きついてごめんな」
パッと腕を外し解放する。
「唯斗!!」
「おーおー、大丈夫だから落ち着け落ち着け」
「す、すまん山田俺のパスのせいで!」
「大丈夫だって。他学年の子を怪我させるよりかは同じクラスのやつが怪我した方がいいだろ?」
「馬鹿!そういう話じゃないって!」
クラスの奴らがわちゃわちゃと駆け寄ってくるのが見える。
「ボールが当たったのは山田か?」
遅れてやってきた岩本先生が尋ねてきた。
「はい。」
「一旦保健室行くぞ」
「はーい。」
心配そうにする陽の肩をポンポンと叩き
「そんな心配すんな」とだけ伝えて保健室へ向かった。
31
あなたにおすすめの小説
全寮制男子校でモテモテ。親衛隊がいる俺の話
みき
BL
全寮制男子校でモテモテな男の子の話。 BL 総受け 高校生 親衛隊 王道 学園 ヤンデレ 溺愛 完全自己満小説です。
数年前に書いた作品で、めちゃくちゃ中途半端なところ(第4話)で終わります。実験的公開作品
実は俺、悪役なんだけど周りの人達から溺愛されている件について…
彩ノ華
BL
あのぅ、、おれ一応悪役なんですけど〜??
ひょんな事からこの世界に転生したオレは、自分が悪役だと思い出した。そんな俺は…!!ヒロイン(男)と攻略対象者達の恋愛を全力で応援します!断罪されない程度に悪役としての責務を全うします_。
みんなから嫌われるはずの悪役。
そ・れ・な・の・に…
どうしてみんなから構われるの?!溺愛されるの?!
もしもーし・・・ヒロインあっちだよ?!どうぞヒロインとイチャついちゃってくださいよぉ…(泣)
そんなオレの物語が今始まる___。
ちょっとアレなやつには✾←このマークを付けておきます。読む際にお気を付けください☺️
平凡なぼくが男子校でイケメンたちに囲まれています
七瀬
BL
あらすじ
春の空の下、名門私立蒼嶺(そうれい)学園に入学した柊凛音(ひいらぎ りおん)。全寮制男子校という新しい環境で、彼の無自覚な美しさと天然な魅力が、周囲の男たちを次々と虜にしていく——。
政治家や実業家の子息が通う格式高い学園で、凛音は完璧な兄・蒼真(そうま)への憧れを胸に、新たな青春を歩み始める。しかし、彼の純粋で愛らしい存在は、学園の秩序を静かに揺るがしていく。
****
初投稿なので優しい目で見守ってくださると助かります‼️ご指摘などございましたら、気軽にコメントよろしくお願いしますm(_ _)m
平凡ワンコ系が憧れの幼なじみにめちゃくちゃにされちゃう話(小説版)
優狗レエス
BL
Ultra∞maniacの続きです。短編連作になっています。
本編とちがってキャラクターそれぞれ一人称の小説です。
王道学園の冷徹生徒会長、裏の顔がバレて総受けルート突入しちゃいました!え?逃げ場無しですか?
名無しのナナ氏
BL
王道学園に入学して1ヶ月でトップに君臨した冷徹生徒会長、有栖川 誠(ありすがわ まこと)。常に冷静で無表情、そして無言の誠を生徒達からは尊敬の眼差しで見られていた。
そんな彼のもう1つの姿は… どの企業にも属さないにも関わらず、VTuber界で人気を博した個人VTuber〈〈 アイリス 〉〉!? 本性は寂しがり屋の泣き虫。色々あって周りから誤解されまくってしまった結果アイリスとして素を出していた。そんなある日、生徒会の仕事を1人で黙々とやっている内に疲れてしまい__________
※
・非王道気味
・固定カプ予定は未定
・悲しい過去🐜のたまにシリアス
・話の流れが遅い
・本格的に嫌われ始めるのは2章から
乙女ゲームの攻略キャラに転生したけど、他の攻略キャラ達の好感度が上がる一方で……!?
隍沸喰(隍沸かゆ)
BL
〜来世ポイントマイナス1000から始める善行魔法学園生活〜
喧嘩大好きな一匹狼の不良・主人公は不良グループに襲われ、意識を失う。呼び声が聞こえて目を覚ますとそこには神様の姿があった。
神様は主人公に来世ポイントの使用権があると言う。
主人公は来世ポイントを使用し、
〖全てのクイズや試験の答えが分かる〗
〖世界一のイケメンになる〗
〖吸血鬼になる〗
〖喧嘩が一番強い〗
と言う設定を追加した。転生後も来世ポイントを稼ぐことが出来ると知り、残りのポイントは残すことにする。
乙女ゲーム《アルマタクト》の攻略キャラ《ヴォンヴァート・リリア・インシュベルン》に転生し、前世でクラスメイトだった秋月千夜(あきづきせんや)もこの世界に転生していることを知る。
クラスの担任の先生(ヒロイン)になった彼はどうやらチヨと呼ばれたがっているらしいww
せんやもどうやら、〖みんなに可愛いって思われる〗〖どこかにキスしたらメロメロになる〗と言う設定を追加したらしい。せんやの魔の手に落ちていく攻略キャラ達、しかし主人公・ヴォンヴァートの〖喧嘩が一番強い〗設定が魔法を全消しする効果があるっぽくて、せんやの魅了魔法を次々と解いていってしまう。
そして〖世界一イケメン〗設定のあるヴォンヴァートは、普通親密度100%になってから増えるはずの好感度が少し話しただけで上がっていくと言う迷惑スキルが付いてきた。
攻略キャラの好感度は上がり、せんやには怒られ、そんな様が仲良く見えるのかせんや好きな攻略キャラには目を付けられ、喧嘩に発展したそれに喧嘩大好きヴォンヴァートは喧嘩を買い、全員蹴散らした後に知る。
戦って貯める前世の来世ポイントとは違い、善行を積むことで貯められる来世ポイントとなった今世では、喧嘩に注意が必要であると言うことを。
注意:
表紙は力不足な自作イラスト
誤字脱字が多いです!
作者が息抜きに書いていた小説です。
※毎日15:30に更新する予定です、ある分だけ投稿されます。(終了中、再開時は近況ボードで報告いたします)
義兄の愛が重すぎて、悪役令息できないのですが…!
ずー子
BL
戦争に負けた貴族の子息であるレイナードは、人質として異国のアドラー家に送り込まれる。彼の使命は内情を探り、敗戦国として奪われたものを取り返すこと。アドラー家が更なる力を付けないように監視を託されたレイナード。まずは好かれようと努力した結果は実を結び、新しい家族から絶大な信頼を得て、特に気難しいと言われている長男ヴィルヘルムからは「右腕」と言われるように。だけど、内心罪悪感が募る日々。正直「もう楽になりたい」と思っているのに。
「安心しろ。結婚なんかしない。僕が一番大切なのはお前だよ」
なんだか義兄の様子がおかしいのですが…?
このままじゃ、スパイも悪役令息も出来そうにないよ!
ファンタジーラブコメBLです。
平日毎日更新を目標に頑張ってます。応援や感想頂けると励みになります。
※(2025/4/20)第一章終わりました。少しお休みして、プロットが出来上がりましたらまた再開しますね。お付き合い頂き、本当にありがとうございました!
えちち話(セルフ二次創作)も反応ありがとうございます。少しお休みするのもあるので、このまま読めるようにしておきますね。
※♡、ブクマ、エールありがとうございます!すごく嬉しいです!
※表紙作りました!絵は描いた。ロゴをスコシプラス様に作って頂きました。可愛すぎてにこにこです♡
【登場人物】
攻→ヴィルヘルム
完璧超人。真面目で自信家。良き跡継ぎ、良き兄、良き息子であろうとし続ける、実直な男だが、興味関心がない相手にはどこまでも無関心で辛辣。当初は異国の使者だと思っていたレイナードを警戒していたが…
受→レイナード
和平交渉の一環で異国のアドラー家に人質として出された。主人公。立ち位置をよく理解しており、計算せずとも人から好かれる。常に兄を立てて陰で支える立場にいる。課せられた使命と現状に悩みつつある上に、義兄の様子もおかしくて、いろんな意味で気苦労の絶えない。
主人公のライバルポジにいるようなので、主人公のカッコ可愛さを特等席で愛でたいと思います。
小鷹けい
BL
以前、なろうサイトさまに途中まであげて、結局書きかけのまま放置していたものになります(アカウントごと削除済み)タイトルさえもうろ覚え。
そのうち続きを書くぞ、の意気込みついでに数話分投稿させていただきます。
先輩×後輩
攻略キャラ×当て馬キャラ
総受けではありません。
嫌われ→からの溺愛。こちらも面倒くさい拗らせ攻めです。
ある日、目が覚めたら大好きだったBLゲームの当て馬キャラになっていた。死んだ覚えはないが、そのキャラクターとして生きてきた期間の記憶もある。
だけど、ここでひとつ問題が……。『おれ』の推し、『僕』が今まで嫌がらせし続けてきた、このゲームの主人公キャラなんだよね……。
え、イジめなきゃダメなの??死ぬほど嫌なんだけど。絶対嫌でしょ……。
でも、主人公が攻略キャラとBLしてるところはなんとしても見たい!!ひっそりと。なんなら近くで見たい!!
……って、なったライバルポジとして生きることになった『おれ(僕)』が、主人公と仲良くしつつ、攻略キャラを巻き込んでひっそり推し活する……みたいな話です。
本来なら当て馬キャラとして冷たくあしらわれ、手酷くフラれるはずの『ハルカ先輩』から、バグなのかなんなのか徐々に距離を詰めてこられて戸惑いまくる当て馬の話。
こちらは、ゆるゆる不定期更新になります。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる