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第1章
10話 (最後の方を少し変更1/8 19:40)
帰ると言っても自分の荷物は取りに行かないといけないため、一旦教室へ向かう。
「あー、今日オレ部活1人かよ~」
漸く俺から離れた陽は俺の隣を歩く。
「先輩も後輩もいるだろ?」
「そーいうことじゃないってば~。あ、ファンの子達も今日来るんじゃない??」
「そうだな。どうしようか……」
「まぁオレが事情は説明しとくけどさ~」
「すまん、ありがとう笑」
そう言うと陽はブスっとしながらも笑ってくれた。
「あっ、唯斗先輩!!!」
「ん?」
後ろを振り返れば大谷が駆け寄って来た。
「授業中のあれ大丈夫でした!?怪我とかされてませんか!?」
そう訪ねながら俺の周りを確認するようにぐるぐると回るこいつに笑いが込み上げてくる。
「っはは笑 そんな心配するほどの怪我じゃないよ。でも今日は部活を休むことにした。」
「えぇー!!今日来れないんですか!?……いやでも、そうですよね、帰って休んだ方がいいですよね……って陽先輩も???」
「んや、オレは行くよ?唯斗を寮に送り届けたら」
「!!良かった!2人もお休みしちゃったらどうしようかと!」
「……んー!!!!何この子可愛いんだけど!?」
言われた本人はよくわかっていないようだが、陽の調子が戻ってきた様で良かった。
「陽を頼むな、大谷。」
「? はいっす!!」
「ちょ、後輩に頼むって何~!?ちかちゃんも返事しないで?」
「ww つか大谷は部活に向かってる途中だろ??」
「そうっす! じゃ、先行きます! 唯斗先輩お大事に!陽先輩はちゃんと来てくださいね!」
「おう」 「はいはい行くって笑」
大谷はそのまま廊下を走って行った。ほんと元気だな笑
って、向こう側から辻先生が歩いてくるのが見えた。
「はい、廊下は走らない」
「いてっ!!」
大谷がチョップをされ、頭を抱える。
「痛いっすよ先生!!」
「お前が走ってんのが悪い」
ごもっともだ。
「あはは、ちかちゃん騒がしいね笑」
大谷は文句を言ったもののすぐに謝り部活に向かったみたいだ。
辻先生がこっちに向かって歩いてきている。
「山田、お前体育中にドジったんだろ?」
大丈夫かとかではなくドジったかどうか聞いてくるあたりどうなんだ。
「まぁそうっすね笑」
「いや、あれはドジって言わないでしょ。1年生助けるためだもんね~?」
「ほー、イケメンはやっぱやることがちげーな」
少し茶化すように言ってきた。
「いや先生も悪ノリしないで下さいよ笑」
「あ、そうだ。ちょうど教室の鍵を閉めようと思ってた所なんだ、荷物取るなら早く取ってくれ。」
「ん、了解です。」「はーい。」
ーーー
「準備終わったか?」
「はい、一応」
「んー、てかお前どこ怪我したんだ?」
「え?ちょっとこの辺を打っただけですよ。」
いきなり近づいてきた先生に驚きながらも説明する。
ボサボサしてるけど普通にイケメンなんだよな~
「?」
ぐっと距離を縮められたと思えば、打った場所に触れてきた。
「え、あ、いっ……て」
「そこまで腫れてないみたいだな」
「んっ、……ちょっとまだ触ると痛いんで……先生?」
「……いやなんでもない。」
触るのはやめてくれたが距離はそのままだ。
「ねーオレいんの忘れてない??あと先生セクハラ~」
陽がそう言うと先生が離れて行った。
「先生をセクハラ呼ばわりするんじゃありません~」
「いーや、生徒に触る時点でセクハラだね!ケダモノ!」
「男は皆ケダモノです~、先生だけじゃありません~」
「開き直ってます!?!?」
何故か陽が怒っているようだが、先生はそれを軽くかわす。
なんでいきなりセクハラの話に?
まぁ先生はあんまり気にしてないみたいだけど…。
「じゃ、準備出来たなら出るぞー、2人とも」
「「はーい」」
何事も無かったかのように俺たちはそのまま教室を後にした。
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