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突き抜けた腹黒第二皇子の執着がすぎる点について
9 兄と一緒に
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王位なんてものはステファンを繋ぎとめるものでしかない。
ステファンも王にはなりたくなかったみたいだが、未曾有の飢饉、この度の騒動で国民が疲弊し、飢えている国民がいるといえば、簡単に王になった。たくさんの問題を解決しようと頭を悩ませている。
それも可愛い。大きな立派な執務室の机にいつまでも初々しく見える少年が、難しい問題に頭を悩ませているのを微笑ましく眺める。
国がどうなろうと構わないが、ステファンと居られるならばそれでいい。真面目で優しいステファンは一生懸命に国をよくしようとしている。
食べ物に困らず、国民に教育が行き渡り、国民が自主的に国が運営できるようにしたいとステファンに言われた。国民の代表が国を治める。
なるほどそういう新しい国の治め方もあるのか。
ただ国という楔がなくなれば、ステファンはどうするのだ。やっと繋ぎとめて、側に居られるようになったのに。
おれが面白く無い顔をしていたのに気づいたステファンがおれをジッと見つめる。キスをねだられているように見えるが、違うことはわかっている。
「何か」
わざと何の感情ものせずに問うと
頬を赤らめたステファンが「王じゃなくなったら諸国を回りたい」といい出した。「色んな綺麗なところやユニコーンや妖精も見たいんだ」。銀目がキラキラと輝いている。おれはますます面白くない。
それはおれといるより重要なことなんですか。
小首を傾げたステファンは「レオと一緒に」とはにかみながら頬笑む。おまけにちょっと困ったような懇願するような表情もしてくる。
おれはステファンのこの表情に弱い。何でも叶えてやりたくなる。胸もムズムズしてくる。そんなにおれと一緒にいたいのかと優越感もでてくる。
気分が一気に好転する。
ユニコーンも妖精も綺麗な景色もなんの興味もないが、ステファンがおれと一緒に見たいなら話は違う。
ステファンと見る景色はどれだけ輝いているのだろう。
「ええ一緒に行きましょう」とおれはにこやかに答える。
「よかったレオも興味あるんだな」って笑う。
おれの興味はあなたしかありません。
「楽しみだな」って笑うステファンを抱きしめる。
「レオ」おれの腕の中で上気した頬でステファンがおれを見上げる。銀色の瞳がキラキラと優しく光り、魅入られる。
おれたちは触れ合うようにキスをした。
ペロっと舌でステファンの唇を舐めて突くと、ステファンの唇が薄く開く。可愛い唇を喰み、舌を優しく絡めていく。
ゆっくりと魔力を舌越しにステファンに届ける。
ステファンはすでに蕩けたトロンとした目をしている。
「兄上?」わざと兄上といい、何も気付かないふりをする。
「レオ、レオ」兄上が小さな声で、でも必死におれの名前を囁く。
それだけでおれも胸を鷲掴みにされる。甘い痺れが湧き上がる。
「レオ」
気付かないふりを続けていると、ステファンが涙目になる。
「レオ。ごめん。レオがほしい」
あの清廉な兄が自分を求めていることに、背中がぞくぞくしてくる。
「辛いのですか」
「うん。うん。レオ、レオを頂戴」
素直なステファンは赤面しながら、涙目で訴えてくる。
「兄上、可愛らしい。弟のおれに強請るなんて」
「うんほしいよ。レオ欲しい」
ステファンがしがみついてくる。
「ではこれを舐めてその気にさせてください」
気力で勃たないようにしていたものを指ししめす。
ステファンは涙目になっている。魔力を入れるためとはいえ、したことのない行為に戸惑っているのか、はしたないことだとわかっているのか。
だれがその知識を入れたのか、気に入らないが、恥じらう表情が飛び切り可愛いから今は許す。
後でどうして知っているのか問い詰めなくては。
ステファンも王にはなりたくなかったみたいだが、未曾有の飢饉、この度の騒動で国民が疲弊し、飢えている国民がいるといえば、簡単に王になった。たくさんの問題を解決しようと頭を悩ませている。
それも可愛い。大きな立派な執務室の机にいつまでも初々しく見える少年が、難しい問題に頭を悩ませているのを微笑ましく眺める。
国がどうなろうと構わないが、ステファンと居られるならばそれでいい。真面目で優しいステファンは一生懸命に国をよくしようとしている。
食べ物に困らず、国民に教育が行き渡り、国民が自主的に国が運営できるようにしたいとステファンに言われた。国民の代表が国を治める。
なるほどそういう新しい国の治め方もあるのか。
ただ国という楔がなくなれば、ステファンはどうするのだ。やっと繋ぎとめて、側に居られるようになったのに。
おれが面白く無い顔をしていたのに気づいたステファンがおれをジッと見つめる。キスをねだられているように見えるが、違うことはわかっている。
「何か」
わざと何の感情ものせずに問うと
頬を赤らめたステファンが「王じゃなくなったら諸国を回りたい」といい出した。「色んな綺麗なところやユニコーンや妖精も見たいんだ」。銀目がキラキラと輝いている。おれはますます面白くない。
それはおれといるより重要なことなんですか。
小首を傾げたステファンは「レオと一緒に」とはにかみながら頬笑む。おまけにちょっと困ったような懇願するような表情もしてくる。
おれはステファンのこの表情に弱い。何でも叶えてやりたくなる。胸もムズムズしてくる。そんなにおれと一緒にいたいのかと優越感もでてくる。
気分が一気に好転する。
ユニコーンも妖精も綺麗な景色もなんの興味もないが、ステファンがおれと一緒に見たいなら話は違う。
ステファンと見る景色はどれだけ輝いているのだろう。
「ええ一緒に行きましょう」とおれはにこやかに答える。
「よかったレオも興味あるんだな」って笑う。
おれの興味はあなたしかありません。
「楽しみだな」って笑うステファンを抱きしめる。
「レオ」おれの腕の中で上気した頬でステファンがおれを見上げる。銀色の瞳がキラキラと優しく光り、魅入られる。
おれたちは触れ合うようにキスをした。
ペロっと舌でステファンの唇を舐めて突くと、ステファンの唇が薄く開く。可愛い唇を喰み、舌を優しく絡めていく。
ゆっくりと魔力を舌越しにステファンに届ける。
ステファンはすでに蕩けたトロンとした目をしている。
「兄上?」わざと兄上といい、何も気付かないふりをする。
「レオ、レオ」兄上が小さな声で、でも必死におれの名前を囁く。
それだけでおれも胸を鷲掴みにされる。甘い痺れが湧き上がる。
「レオ」
気付かないふりを続けていると、ステファンが涙目になる。
「レオ。ごめん。レオがほしい」
あの清廉な兄が自分を求めていることに、背中がぞくぞくしてくる。
「辛いのですか」
「うん。うん。レオ、レオを頂戴」
素直なステファンは赤面しながら、涙目で訴えてくる。
「兄上、可愛らしい。弟のおれに強請るなんて」
「うんほしいよ。レオ欲しい」
ステファンがしがみついてくる。
「ではこれを舐めてその気にさせてください」
気力で勃たないようにしていたものを指ししめす。
ステファンは涙目になっている。魔力を入れるためとはいえ、したことのない行為に戸惑っているのか、はしたないことだとわかっているのか。
だれがその知識を入れたのか、気に入らないが、恥じらう表情が飛び切り可愛いから今は許す。
後でどうして知っているのか問い詰めなくては。
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