凜恋心

降谷みやび

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rest8…嘘 (pov雅)

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愛してる…誰よりも…





失っていい事なんてなにもない…






こんな嘘でも


吐かなくちゃ……





離れられない……






なのに……





「悟浄なんてただのエロだし…!それにいつもナンパばっかで……!一緒に居て恥ずかしいんだよ?」



そんな事ない……




ナンパしても根はすごく一途だから……






「悟空は口開けば『腹減った』ばっかだし…!?バカみたいに頼んでいっつも……ッ…」




いいんだよ……?




悟空の気持ちいい位の食べっぷりが好き…






「八戒も……八戒も口うるさいし…!何かほんとにお母さんとか…!!」




知ってる…




口うるさいのも私を思う優しさだって……








「三蔵…ッッ…すぐハリセンで殴るし!!短気だし…それに…!」


 


泣いちゃ…だめだ…





「それに…!!」




迷惑してるって…大嫌いだって……



言わなくちゃ……






でも、そう思うほど……






大好きしか溢れてこない……







ねぇ菩薩さん……?




早く…




いっそのこと…







殺して……?






今までの記憶や思い出が消えるなら…

これ以上嘘は吐きたくない…





「・・……ーーー?!」






何か言ってる…








でも耳を傾けたら気持ちか揺らぐから…








「雅、もう少し嘘が上手くなれよ、下手すぎだ」







そういう菩薩さんの声を聞いて…

グッと額を掴まれて………








「…最後位嘘吐かなくてもいいんじゃねぇの?」








そう菩薩さんが言う……







「さ…んぞ……」






ア イ シ テ ル ………








その一言は

誰にも聞かせれないように……








私は飲み込んだ……








頬を伝う涙が

私の三蔵達と一緒に過ごした日々を






消していく…







今度出会うなら…






また…






愛してくれるなら……






その時には二度と…







離れないから…







三蔵あなたも…









離さないで…








悟浄も…八戒も…悟空も……







皆ともっと…







普通の毎日を送りたい…








茶化されながら…







甘い日々を…







次こそは



忘れないように……






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