窓際の不思議な彼

tatudoshinosasoriza

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窓際の不思議な彼-part25-憧れ

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「〇〇学校の〇〇クラスの」
「窓際にいる不思議な彼に」
「困っていることを話すと」
「解決するらしいよ」
「その学校の生徒らしい」
「その学校の生徒じゃないって聞いた」
「先生らしいよ」
「部外者だって」
「彼は学校だけにいる訳じゃない」
「公園にいるって」
「カフェにいた」
「喫茶店じゃない?」
「大きい会場」
「会ったことある」
「解決したよ!」
「習い事してるって」
「イケメンらしいよ」
「いや、女の子だから!」
「女の子だったら「彼」じゃなくない?」
「どっかに就職したって!」
「バンドやってるらしいよ」
「この前、テレビに出てた人じゃなくて?」
「駄菓子屋にいた!」
「本屋で見たよ!」
街の様々な所でそんな噂の話がされている。

■憧れ
「・・・いないか」
「・・・ここも」
「放課後の全ての教室を調べても・・・」
「いないな・・・」
「一目見れば・・・分かるらしいが・・・」
「・・・」
「漫画研究部・・・」
「一番有力・・・だが」
「最後にしておこう・・・」


「・・・コーヒーをひとつ」
「・・・いないか・・・」


「公園にも・・・いない」
「ベンチの隅に人はいるが・・・」
「若くはないな・・・」
「一応・・・確かめてみるか・・・」
「隣・・・失礼します」
「え?・・・はい。噂の・・・」
「そうですか・・・」
「ボクシングの・・・」
「ファン第一号・・・ですか」
「お邪魔しました」


「こんにちは」
「あの・・・これと、これをください」
「・・・」
「あの・・・」
「え?ここにも?来たんですか?彼が?」
「ああ、勝手にそう呼んでるのですか・・・」
「彼が来てから?物事が良い方へ?」
「ふむ」
「自分のような人が他にも?」
「噂に釣られて?」
「そうですか・・・」
「彼は今でも?」
「そうですか。かなり不規則に・・・」
「駄菓子、ありがとうございます」
「お邪魔しました」


「・・・次は」
「書店を巡るか・・・」
「何店舗かに何名か・・・」
「候補はいるな・・・」
「だが・・・ピンとこない」


「ここら辺で図書館は・・・ここだけだ」
「さすがに、候補が多い・・・」
「だが、やはり・・・ピンとこない」


「ふう・・・」
「彼は実在する・・・か」


「漫画研究部・・・」
「もう終わりに近いが・・・」
「行くか・・・」


「こんにちは。すいません。こんな時間に・・・」
「はい。新入生です・・・」
「見学・・・良いですか?」
「・・・」
「はい。ありがとうございます」
「お菓子は・・・さっき、駄菓子を食べたので・・・」
「あの・・・この子は?」
「ああ・・・そうなんですか・・・」
「・・・」
「・・・」
「・・・どうかした?」
「え?クールなイケメン?」
「ああ・・・どうも」
「あの・・・窓際のその席は・・・」
「いつも、その子が?」
「譲った?本来は、あなたの?」
「伝統?次期部長の?」
「そうなんですね・・・」
「・・・」
「ちょっと、この本、読んでいいですか?」
「はい、どうも」
「興味?この本に?」
「いえ、なんとなく・・・読んでみようかと」
「たしか、有名な本・・・でしたよね?」
「寄贈品・・・ですか」
「!?」
「その方は・・・よく、来られるんですか?」
「最近は、滅多に?・・・」
「そうですか・・・」
「自分の他にも?」
「よく・・・訪ねて来るのですか・・・」
「ん?」
「・・・どうかした?」
「?」
「どうしたの?場所を変えて・・・」
「なんで2人きりで?」
「え!あの部長さんが?」
「ああ、ごめん。声が大きくなってしまって」
「それ、本当なの?」
「え?本当?本人が?」
「彼には、師匠もいるの?」
「卒業した人と、本のお下がりをくれる人?」
「(寄贈品のことか?)」
「でんほう?」
「ああ(伝統のことだな)」
「詳しいんだね・・・」
「え?でも、他の人には秘密なの?」
「お姉ちゃん?ああ。この学校にいるっていう?」
「お姉ちゃんにも、この話をしたことは秘密?」
「う、うん。分かった。お母さんに怒られるの?」
「?」
「どうして、教えてくれたの?」
「クールなイケメンだから?・・・」
「そ、そう。ありがとう」
「え?秘密を教えた代わりに?」
「あの部活に?入ってほしいの?」
「・・・」
「うん。分かったよ」
「なんで、彼に会いたいか?」
「・・・」
「じゃあ、これも秘密にしてくれる?」
「憧れてるんだ・・・」
「ん?憧れってなにか?」
「うーん。そうだね・・・」
「カッコいい・・・ってことかな」
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