最強スキルを考え異世界を謳歌する~傲慢な世界を食いちぎれ~

ヒビキ タクト

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第4話 騎士爵

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教会では神父さんに寄付金を渡してから奥の女神様の像の前でお祈りをする。

私は片膝をつき両手を組んで祈りを捧げた。

その瞬間に温かい光が私を包み込み、その後光は心臓付近に吸い込まれていった。

あまりの眩しさに周囲は驚きを隠せない様子。

そして、神父様がスキルを確認した瞬間、首を傾げた。

「アカツキ・ルーカスのスキルは《雷光》です」

「そ、それはどういうスキルなのだ?」

父ナルミは興奮した様子で訪ねた。

「恐らく今までに前例がないスキルなので分かりません」

「そ、そうか」

そう言うと父ナルミは俺の頭に手をのせこう言った。

「そのスキルが何であれ、初のスキルなんて大変喜ばしいな」

こうして無事に神の加護を貰った私は家に帰りスキルを試した。


この世界では神の加護と同時に透明なスキルポードが見れるようになる。

名前と年齢・性別とスキル、最後に重罪履歴が記載された携帯のような画面だ。

そのスキルボードが個人証となり、神から重罪と認定された者は町や村に入ることが出来なくなる。

戦争がある世界なので、どの基準で重罪となるのかは未だ解明されていない。

私はスキルボードを確認する。

☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★

アカツキ・ルーカス
10歳・男性・人族
スキル《雷光》
重罪歴:なし

☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★

ここでスキルをクリックすると所持スキルの内容が見れる。

スキル《雷光》
・レベル1 《感電》《高温》

気付けば雷光魔法ではなくスキル《雷光》となっていた。
スキルにレベルがあると聞いていたが、私の考えるスキルが元で初期スキルが選ばれたのだろう。

単純に雷魔法と光魔法とはいかなかったようだ。

レベル1でスキルがあることからスキルの仕組みをメイドに聞いてみた。

本来なら学園で11歳~12歳の間にスキルの使い方や仕組みなどを教わるようだが、私は居ても立っても居られないので確認する。

この世界はスキルレベルが最大でレベル100、スキルに因んだ内容をレベル10毎に覚える仕組みだそうだ。

覚える内容は同じスキルでも本人のイメージによって変わり、レベルの上がり易さも違うと聞いた。

この内容を聞いた時に私は納得した。

雷光とは雷の光を現象としイメージした結果なので、雷と雷の光に沿ったスキルが手に入ったのだろう。

雷の光は、雲から放出された電気の通り道が高温になり光ると以前本で読んだことがあるからこそ《高温》のスキルが手に入ったのだと考えられる。

スキルはイメージと使用回数次第でレベルが上がり易いと本に書いてあるので、高温のスキルは有り難い。

さらには騎士爵位の家系だけあって、子供の頃から剣術稽古をしていることに感謝しながら、私は一年間、剣術の練習をしながらスキル《雷光》のレベルを上げていった。

この年代は身長もそうだが、知識やスキル・体力面全てにおいてやればやるだけ成長する。

そんなことから私はアカツキとして生きてきた10年間と日本で暮らした記憶を元に訓練に励んだ。

ルーカス家は騎士爵だけあって、民を守る志を徹底的に教えられる。

この世界は本で読んだように貴族が好き放題しているらしいが、小数ではあるが民のことを考えられる貴族の元で己の剣を振るえと言われ続けた。

まあ、今では日本の知識や感情もあるので、自由に第2の人生を楽しもうと思う。

家族が善人だろうと私が善人になる気はない。
第1の人生で人がいいばかりに使い潰された経験があるからこそ、今回は傲慢くらいで丁度いいと考えている。

ただ、私はこの家族が好きだ。

情に厚く、困ってる人に手をかざす心優しい家族を誇りに思う。

そんな弟や妹達と一緒に稽古をしていると、いつも辺境伯家のアカネが邪魔をしにくるのだ。

同じ歳なのだが、いつも我が儘を言って私を困らせる。
傲慢に生きる予定なのに家柄的にどうしても逆らえないので振り回されている。

うん?結局は変わっていないような?
やはりこの世界でも実力や権力がある程度はないとダメ見たいだ。
むしろこちらの世界の方が権力社会な分生き方を模索しないといけないみたい。

そんなことを考えていると、今回も「魔物討伐に行くわよ」と言って付き合わされる。

まあ、以前に危険な魔物と出くわした時にピンチのふりをして本気をだして助けたのだが、それ以降私が本気の表情をすると素直に言うことを聞いてくれるようになったので、通常時の我が儘なんて可愛いものだと割り切っている。

ただ、妹のミコトはいつも私と一緒についてこようとするのでお留守番をさせるための言い訳が大変だ。

懐いてくれているので凄く可愛いのだが、いつもべったりなので将来が心配だ。

まあ、そこが可愛いのだけれども…寝る時にも一緒がいいと言われる始末で困ったものだ。

話が脱線したが、アカネと魔物討伐のついでに魔物の肉を森の動物に分け与えていると、今では凄く懐かれている。

いつものように森の広場に私達が顔を出すと動物達が一斉に集まってくる。

私は動物が大好きなので、もふもふを堪能させてもらっては、お礼として餌付けをしている。

そんな矢先、一匹の柴犬に似た犬が一つの卵を俺に持ってきた。
「クーゥン、クーゥン」と泣きながら焦っているようだ。
犬って卵を産まないよな?と思いながらもその卵が危険な状況に感じたので、高温スキルで温めてみた。

一瞬卵がピクッと震えたことで一安心?柴犬に似た犬に卵を返すと急いで森に帰っていった。
何がなんだかわからないが、取り敢えず無事だといいな。

さらには、森から街道にでてくる魔物に襲われている商人や冒険者の手助けをしながら過ごしているとルーカス家の評判はさらに上がっていった。

そんな穏やかな日常の幸せを過ごしながら、日々精進しスキルレベルを上げるのであった。
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