最強スキルを考え異世界を謳歌する~傲慢な世界を食いちぎれ~

ヒビキ タクト

文字の大きさ
9 / 32

第8話 実践

しおりを挟む
数日後

Cクラスは近くの林にて魔物を討伐することとなった。

各班に1人ずつ先生方がついて魔物討伐の指導をする。

私達の教師は担任のベル先生だ。

「よし、貴方達は林の奥に行くわよ」

「何故に?」

「手前の雑魚じゃ相手にならないわよ。訓練にならないと意味ないでしょ」

まあ、おっしゃる通りで。

私達はどんどん奥に進んでいく。

行く途中にもホーンラビットやスライムなど一般的低レベルな魔物がいるが、タクミが気配察知のスキルにて確認し、エヴァが奇襲で倒していった。

奥までくるとゴブリンやウルフ系などの集団でいる魔物の群れを発見する。

「ゴブリン8匹とスモールウルフ7匹で合わせて15匹よ。貴方達はどうする?」

「そんなの簡単よ」

そう言うとアカネは魔法を唱え始めた。

「赤き炎よ、敵を殲滅せよ、フレイムアロー」

2本の矢がウルフに当たった。

「残りは13匹よ」

「おい脳筋、この後はどうするんだ?」

「そんなの魔物が向かってくる間に私が半分は倒すから、残りは貴方達の番よ」

「これだからこいつと一緒のパーティは嫌だったんだよ」

「そんなことよりもゴブリンとスモールウルフがこちらに向かってきます」

「はぁ、サクラコ出番だ」

「了解であります」

サクラコは詠唱を唱え、地面を変形させ突起物を作り上げる。

「目標スモールウルフ2匹が転びました」

その2匹に向かって俺は《氷粒》のスキルで攻撃する。

さらに2匹のスモールウルフに再度アカネがフレイムアローを命中させた。

その間に最後のウルフ1匹がやってきたが、エヴァがタンクとして突進を止めた隙にタクミが後ろから槍で突いた。

無事に足の速いウルフを討伐し、あとは後ろから走ってくるゴブリンをサクラコが同じように転倒させていく。

それを見ていたベル先生が驚いた様子で訪ねる。

「貴方達は何処かで魔物の討伐を練習していたの?」

「私とアカツキは地元で魔物と戦っていましたよ」

「私は今回が初めてです」

「僕も」

「どうしてそんなに落ち着いていられる?」

「だって、アカネちゃんが大丈夫って言うから。現に魔物を簡単に倒す姿を見ていたら私も頑張らなくちゃって思って」

「僕は来る途中に弱い魔物を仕留める練習をさせてもらえたので」

「私は力だけは負けない。一対一なら大丈夫だと思っていた」

「そ、そう。ちなみにアカツキ君のあの魔法は何かなー?先生聞いてないんですけど」

「あ、私が当てたスモールウルフは死んでないので止めを刺してきます」

流石に《氷粒》は範囲が広い分、威力が弱いのが弱点だ。

比較的脆いスモールウルフでさえ一撃で倒せないのだから。

それに比べて炎魔法は流石としか言いようがない。

アカネの今のスキルレベルでは2本の矢しか出現できない様だが、レベルが上がれば本数も威力もさらに上がる。

Sランクスキルと言われるだけのことはある。

私はスモールウルフに止めを刺しながらそんなことを考えていた。

「先生、魔石だけの回収でいいのですか?」

「問題ないわ。この辺の魔物じゃ買取りに価値が付かないもの。スモールウルフの肉は食べれるけど荷物が重くなるから、授業の時は基本放置ね」

「燃やさなくていいのですか?」

「動物が食べるわよ。その動物が食べて大きくなったころに狩人が獲物を狩って、それを人間が食べるから弱肉強食よね。もちろん魔物の方が強ければ私達が滅びるだけよ」

この弱肉強食の世界だからこそ、日本みたいな法治国家は難しいのだろう。

貴族やスキルが強い冒険者などが好き勝手できる世界なのだと改めて考えさせられる。

「貴方達はここで訓練する必要はないわね。夜営の訓練だけしたらダンジョンに行っていいわよ。それと、今日得た魔石をもって冒険者ギルドに行ってギルド証を発行してきなさい」

ベル先生はそれだけ言うと帰っていった。

「えっ、私達は?」

「どうする?夜営の訓練でもする?」

「テントしかもってきてないわよ」

「よし、じゃあ夜営しよう。食料も自分達で捕獲しないと今後やっていけないだろうからな」

「そうね、この場所なら大丈夫でしょう。」

こうして俺達は水場の近い場所にテントを張った。

食料に関してはタクミの気配察知とアカネの炎魔法によって簡単に兎を狩ることができた。

果物は見つからなかったが、薬草や木の実を探すことができたので、氷粒を融かしてから沸騰させた汁物を作ったのだが、これが非常に不味かった。

兎肉も火であぶっただけなので、1人を除いて微妙な表情をしていた。

何故かエヴァだけは上手いと言っておかわりをしていたのは内緒だ。

こうして無事にご飯を食べた後は夜営の時間となる。

二人一組となるが、1人だけ二回夜営をしないといけないので今回は俺が受け持った。

最初は俺とサクラコである。

皆が寝静まったころ、サクラコが質問してきた。

「私をパーティに入れた本当の理由を教えて下さい」

「えっ、前に私のスキルとの相性がいいからと教えなかった?」

「教えてもらってから、スキルレベル20で《アース付与》と《アースウォール》のスキルは覚えたのですが、アカツキさんのスキルと関係ないですよね」

「いずれ分かるけど、アース付与は優秀だよ。地属性の付与や接地面のアースとして付与することもできるからね」

サクラコは首を傾げている。

「まあ、いずれ強敵と戦う時にわかるさ。ただ、私のせいで攻撃魔法を覚えられなかったので申し訳ない」

「そ、そんなことありません。通常私のスキルは10レベル事に一つのスキルしか覚えられないはずなのに2つも覚えられたので感謝しています」

そう、何故か魔法のイメージが一種類の場合、10レベル事に一つのスキルしか覚えれないのだ。アカネも例外なく一つずつしか覚えていない。

それが二つの意味が含まれるスキルに関してはイメージ次第で二つのスキルが手に入ることが分かった。

こうした意味を含めると何が最強スキルなのかまったく分からなくなる。

神の加護であるスキルも何かしろの秘密があるのではないかと勘繰ってしまう。

「ちなみにお礼は体で払ってくれてもいいんだよ」

私はアクドイ笑みで伝えたのだが、サクラコは体をクネクネさせている。

マ、マジか。

「じょ、冗談だからね」

その後は気まずい空気が漂ったことは言うまでもない。

しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。

三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎ 長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!? しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。 ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。 といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。 とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない! フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!

異世界に転移したら、孤児院でごはん係になりました

雪月夜狐
ファンタジー
ある日突然、異世界に転移してしまったユウ。 気がつけば、そこは辺境にある小さな孤児院だった。 剣も魔法も使えないユウにできるのは、 子供たちのごはんを作り、洗濯をして、寝かしつけをすることだけ。 ……のはずが、なぜか料理や家事といった 日常のことだけが、やたらとうまくいく。 無口な男の子、甘えん坊の女の子、元気いっぱいな年長組。 個性豊かな子供たちに囲まれて、 ユウは孤児院の「ごはん係」として、毎日を過ごしていく。 やがて、かつてこの孤児院で育った冒険者や商人たちも顔を出し、 孤児院は少しずつ、人が集まる場所になっていく。 戦わない、争わない。 ただ、ごはんを作って、今日をちゃんと暮らすだけ。 ほんわか天然な世話係と子供たちの日常を描く、 やさしい異世界孤児院ファンタジー。

転生先は上位貴族で土属性のスキルを手に入れ雑魚扱いだったものの職業は最強だった英雄異世界転生譚

熊虎屋
ファンタジー
現世で一度死んでしまったバスケットボール最強中学生の主人公「神崎 凪」は異世界転生をして上位貴族となったが魔法が土属性というハズレ属性に。 しかし職業は最強!? 自分なりの生活を楽しもうとするがいつの間にか世界の英雄に!? ハズレ属性と最強の職業で英雄となった異世界転生譚。

バーンズ伯爵家の内政改革 ~10歳で目覚めた長男、前世知識で領地を最適化します

namisan
ファンタジー
バーンズ伯爵家の長男マイルズは、完璧な容姿と神童と噂される知性を持っていた。だが彼には、誰にも言えない秘密があった。――前世が日本の「医師」だったという記憶だ。 マイルズが10歳となった「洗礼式」の日。 その儀式の最中、領地で謎の疫病が発生したとの凶報が届く。 「呪いだ」「悪霊の仕業だ」と混乱する大人たち。 しかしマイルズだけは、元医師の知識から即座に「病」の正体と、放置すれば領地を崩壊させる「災害」であることを看破していた。 「父上、お待ちください。それは呪いではありませぬ。……対処法がわかります」 公衆衛生の確立を皮切りに、マイルズは領地に潜む様々な「病巣」――非効率な農業、停滞する経済、旧態依然としたインフラ――に気づいていく。 前世の知識を総動員し、10歳の少年が領地を豊かに変えていく。 これは、一人の転生貴族が挑む、本格・異世界領地改革(内政)ファンタジー。

戦場帰りの俺が隠居しようとしたら、最強の美少女たちに囲まれて逃げ場がなくなった件

さん
ファンタジー
戦場で命を削り、帝国最強部隊を率いた男――ラル。 数々の激戦を生き抜き、任務を終えた彼は、 今は辺境の地に建てられた静かな屋敷で、 わずかな安寧を求めて暮らしている……はずだった。 彼のそばには、かつて命を懸けて彼を支えた、最強の少女たち。 それぞれの立場で戦い、支え、尽くしてきた――ただ、すべてはラルのために。 今では彼の屋敷に集い、仕え、そして溺愛している。   「ラルさまさえいれば、わたくしは他に何もいりませんわ!」 「ラル様…私だけを見ていてください。誰よりも、ずっとずっと……」 「ねぇラル君、その人の名前……まだ覚えてるの?」 「ラル、そんなに気にしなくていいよ!ミアがいるから大丈夫だよねっ!」   命がけの戦場より、ヒロインたちの“甘くて圧が強い愛情”のほうが数倍キケン!? 順番待ちの寝床争奪戦、過去の恋の追及、圧バトル修羅場―― ラルの平穏な日常は、最強で一途な彼女たちに包囲されて崩壊寸前。   これは―― 【過去の傷を背負い静かに生きようとする男】と 【彼を神のように慕う最強少女たち】が織りなす、 “甘くて逃げ場のない生活”の物語。   ――戦場よりも生き延びるのが難しいのは、愛されすぎる日常だった。 ※表紙のキャラはエリスのイメージ画です。

出来損ない貴族の三男は、謎スキル【サブスク】で世界最強へと成り上がる〜今日も僕は、無能を演じながら能力を徴収する〜

シマセイ
ファンタジー
実力至上主義の貴族家に転生したものの、何の才能も持たない三男のルキウスは、「出来損ない」として優秀な兄たちから虐げられる日々を送っていた。 起死回生を願った五歳の「スキルの儀」で彼が授かったのは、【サブスクリプション】という誰も聞いたことのない謎のスキル。 その結果、彼の立場はさらに悪化。完全な「クズ」の烙印を押され、家族から存在しない者として扱われるようになってしまう。 絶望の淵で彼に寄り添うのは、心優しき専属メイドただ一人。 役立たずと蔑まれたこの謎のスキルが、やがて少年の運命を、そして世界を静かに揺るがしていくことを、まだ誰も知らない。

辺境貴族ののんびり三男は魔道具作って自由に暮らします

雪月夜狐
ファンタジー
書籍化決定しました! (書籍化にあわせて、タイトルが変更になりました。旧題は『辺境伯家ののんびり発明家 ~異世界でマイペースに魔道具開発を楽しむ日々~』です) 壮年まで生きた前世の記憶を持ちながら、気がつくと辺境伯家の三男坊として5歳の姿で異世界に転生していたエルヴィン。彼はもともと物作りが大好きな性格で、前世の知識とこの世界の魔道具技術を組み合わせて、次々とユニークな発明を生み出していく。 辺境の地で、家族や使用人たちに役立つ便利な道具や、妹のための可愛いおもちゃ、さらには人々の生活を豊かにする新しい魔道具を作り上げていくエルヴィン。やがてその才能は周囲の人々にも認められ、彼は王都や商会での取引を通じて新しい人々と出会い、仲間とともに成長していく。 しかし、彼の心にはただの「発明家」以上の夢があった。この世界で、誰も見たことがないような道具を作り、貴族としての責任を果たしながら、人々に笑顔と便利さを届けたい——そんな野望が、彼を新たな冒険へと誘う。

処理中です...