僕の宝物はみんなの所有物

まつも☆きらら

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きみの手のひらの上でコロコロと

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「田部くん、ようやく来たね。早く座って!」

放課後、生徒会室へ行くとすでにみんな集まっていて、たかちゃんが俺の手を引っ張って椅子に座らせた。

「え、なになに、たかちゃん?」

戸惑いながら椅子に座ると、たかちゃんがにっこりと笑って冷蔵庫からアルミのトレーを取り出した。

「はい、みんなにバレンタインのチョコレート」

「やった!たかちゃんありがと!」

たかちゃんが俺らの前に手作りのチョコレートボンボンを置いてくれた。

「んふふ、今お茶入れるから待ってて」

ほんと、お菓子も作れて気が利いて、しかもかわいい!

こんな完璧な彼女いないよね~

なんてにやにやしていたら

目の前に座る修ちゃんの顔が目に入った。

何か・・・・元気なくない?

「修ちゃん、どうかした?」

「別に・・・」

「修吾さんはね、抜け駆けしようとして失敗したの」

ナリが横目で修ちゃんを睨んだ。

「抜け駆けじゃねえし!ただ俺は―――」

「修ちゃん、女子からいっぱいチョコもらってたもんね」

たくちゃんが嬉しそうに笑う。

なんでうれしそうなんだ?

「この人ね、俺らに隠れて貴良くんと約束してたんだよ。バレンタインデーに女の子から1個もチョコもらわなかったら貴良くんがお願い聞いてくれるって」

「え!何それ!修ちゃん!」

「・・・・もらうつもりはなかったんだよ。直接渡しに来た子にはちゃんと断ったし、下駄箱も入れられないようにふたに鍵つけたし。なのに―――」

「生徒会室の前に置かれるのは予想してなかったんだって」

「―――受け取ったわけじゃない」

「でも、返すわけにもいかないでしょ?」

そう言ってたかちゃんがくすくす笑った。

「それにしてもお願い聞いてあげるとか、なんでそんな約束―――」

面白くなくて俺がそう言うと、たかちゃんが笑いながら肩をすくめた。

「だって、しゅーごくんにはファンがいっぱいいるの知ってるし。1個ももらわないなんて絶対無理だと思ってたもん」

余裕の笑み。

俺らはそっと顔を見合わせた。

なんか・・・

いつの間にか、たかちゃんの手のひらで転がされてない?俺たち・・・・
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