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第14話
「政略結婚て、どういうこと?久美ちゃんて、そんなお嬢様だったの?」
戸田くんが目を丸くする。
もちろん俺たちも初耳だ。
「―――重松逸次って、知ってる?」
「は!?重松逸次って言ったら超大物政治家じゃん!」
さっきまで黙って話を聞いていた浩斗くんが、驚いて腰を浮かせながら言った。
「俺も知ってますよ。次期総理候補とまで言われてる・・・・まさか、久美ちゃんが重松の・・・・・?」
さすがに関の声も震える。
政治に興味のない俺でさえ知っているような大物だ。
が、皐月は静かに首を振った。
「ううん、本人じゃなくて―――その甥っ子。その甥の、隠し子なんだよ、久美ちゃんは。重松完治っていうんだけど・・・・浩斗くん、知ってる?」
「―――名前くらいは」
「俺も、聞いたことありますよ。確か、銀行家でしょ?」
関の言葉に、皐月は頷いた。
「そう。その甥っ子と正妻の間には子供がいないから、後継ぎがいない。から、久美ちゃんをある大物政治家の息子と結婚させて後継ぎを作ろう―――ってことだったみたい。久美ちゃんはいきなり現れた父親に、最初は優しくされて喜んでたみたいだけど―――自分が政略結婚させられると知って戸惑ってたんだけど、実の父親だし優しくしてもらって嬉しかったのも事実。自分が何かの役に立てるならとも考えたみたいだけど―――結婚となると、やっぱり女の子だし、悩んでたみたい」
「そういえば・・・・最近、久美ちゃん、溜息ついてること多かったかも。前にいた大学生のアルバイトの子が辞めて、ちょっとシフトがきつかったかなって思ってたんだけど・・・・。さっちゃんは、気付いてたんだ」
戸田くんの言葉に、皐月は苦笑した。
「―――聞いたわけじゃないよ。ただ、近くにいると久美ちゃんの悩んでることとか、いろいろ俺の中に流れ込んでくるっていうか・・・・。相当悩んでるっぽかったから、心配はしてたんだ。でも、いきなり俺がそんなこと言いだしたりしたら、久美ちゃんびっくりするだろうし・・・・気味悪がるかなって思ったんだ」
―――自分のことが、話してもいないのに知られてるなんて、気持ち悪いでしょ?普通は。
皐月が前に言っていたのを思い出す。
きっと今まで、辛い思いをたくさんしてきたであろう皐月は、それでも久美ちゃんのことを本当に心配していたんだろう。
戸田くんが目を丸くする。
もちろん俺たちも初耳だ。
「―――重松逸次って、知ってる?」
「は!?重松逸次って言ったら超大物政治家じゃん!」
さっきまで黙って話を聞いていた浩斗くんが、驚いて腰を浮かせながら言った。
「俺も知ってますよ。次期総理候補とまで言われてる・・・・まさか、久美ちゃんが重松の・・・・・?」
さすがに関の声も震える。
政治に興味のない俺でさえ知っているような大物だ。
が、皐月は静かに首を振った。
「ううん、本人じゃなくて―――その甥っ子。その甥の、隠し子なんだよ、久美ちゃんは。重松完治っていうんだけど・・・・浩斗くん、知ってる?」
「―――名前くらいは」
「俺も、聞いたことありますよ。確か、銀行家でしょ?」
関の言葉に、皐月は頷いた。
「そう。その甥っ子と正妻の間には子供がいないから、後継ぎがいない。から、久美ちゃんをある大物政治家の息子と結婚させて後継ぎを作ろう―――ってことだったみたい。久美ちゃんはいきなり現れた父親に、最初は優しくされて喜んでたみたいだけど―――自分が政略結婚させられると知って戸惑ってたんだけど、実の父親だし優しくしてもらって嬉しかったのも事実。自分が何かの役に立てるならとも考えたみたいだけど―――結婚となると、やっぱり女の子だし、悩んでたみたい」
「そういえば・・・・最近、久美ちゃん、溜息ついてること多かったかも。前にいた大学生のアルバイトの子が辞めて、ちょっとシフトがきつかったかなって思ってたんだけど・・・・。さっちゃんは、気付いてたんだ」
戸田くんの言葉に、皐月は苦笑した。
「―――聞いたわけじゃないよ。ただ、近くにいると久美ちゃんの悩んでることとか、いろいろ俺の中に流れ込んでくるっていうか・・・・。相当悩んでるっぽかったから、心配はしてたんだ。でも、いきなり俺がそんなこと言いだしたりしたら、久美ちゃんびっくりするだろうし・・・・気味悪がるかなって思ったんだ」
―――自分のことが、話してもいないのに知られてるなんて、気持ち悪いでしょ?普通は。
皐月が前に言っていたのを思い出す。
きっと今まで、辛い思いをたくさんしてきたであろう皐月は、それでも久美ちゃんのことを本当に心配していたんだろう。
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