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第24話
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「・・・・・・おかえり」
瑞希とともに家に帰ると、先に帰ってソファーでテレビを見ていた海斗が俺たちを見てそう言った。
2人並んでいるのをじろりと一瞥し、またテレビの方へ視線を戻す。
―――あー・・・・なんか、気付かれた・・・・かも。
もともと海斗は俺なんかよりずっと勘が働く。
特に瑞希に関しては―――
おそらく好意を持っている分敏感に感じ取ったのかもしれない・・・・。
その日は特に海斗と会話もなく、俺が風呂から出たころには海斗はもう寝てしまっていたのだった。
翌朝、俺がいつもの時間に家を出て駅までの道を歩いていると、後ろから海斗が小走りにやってきた。
「―――兄ちゃん」
「おう、今日は早いな」
「まあね。・・・・昨日、瑞希と何かあったでしょ」
海斗の言葉にぎくりとする。
「・・・・何かって」
「ふ・・・・わかりやすいな、兄ちゃんは。昨日帰ってきた時から顔に出まくってたよ」
海斗が苦笑して俺の顔を見た。
「う・・・・」
「・・・・いいよ、俺に気を遣わなくても」
「けど、お前、瑞希のこと―――」
「まあね、好きだよ、俺も。でも決めるのは瑞希だし。相手が兄ちゃんならしょうがない・・・・ていうか、瑞希のこと好きなら好きって言ってほしかった。気づいてたけど」
「そ、そうなのか?」
「当たり前じゃん、兄ちゃんわかりやすいんだから」
そう言って海斗は楽しそうに笑った。
俺はちょっとだけほっとして、ちょっとだけ胸の痛みを感じていた。
生意気な奴だけど、大事な弟だ。
俺のせいで傷つけるようなことはしたくなかった。
「昔っから兄ちゃんは俺に遠慮して、母さんとかにもわがまま言わなかったじゃん。欲しいものがあっても俺が先に欲しいって言ったらいつも譲ってくれて」
「そんなことねえよ」
「そうだったよ。俺も気づいてて甘えてたんだけどね。けど今回は、遠慮しないでいいから」
「海斗・・・・」
「兄ちゃんが瑞希を好きなら、俺は応援する」
「・・・・さんきゅ」
意外だった。
俺の気持ちを知ったら、きっと海斗は傷つくと思ったし怒ると思っていたから。
俺のことをそんな風に思ってくれていたなんて・・・・。
「それよりもさ、瑞希と本気で付き合うつもりならはっきりさせといたほうがいいんじゃないの?」
「え?」
「瑞希の家のことだよ。1か月だけ家にいるって話だったけど、もし付き合うならさ・・・・聞かないわけにいかないだろ?」
「まあ・・・・そうだな」
確かに。
1か月たったら家を出ていくのなら、深く詮索する必要はないって思っていたけど。
でも俺は瑞希と会えなくなるのは嫌だった。
昨日、瑞希は俺のことを好きだと言ってくれた。
その気持ちがもし俺と一緒なら・・・・
「しっかりしてよ、兄ちゃん。俺にできることがあったら助けるし」
「ん・・・・ありがとな」
海斗に肩を叩かれ、俺も笑って頷いたのだった・・・・。
瑞希とともに家に帰ると、先に帰ってソファーでテレビを見ていた海斗が俺たちを見てそう言った。
2人並んでいるのをじろりと一瞥し、またテレビの方へ視線を戻す。
―――あー・・・・なんか、気付かれた・・・・かも。
もともと海斗は俺なんかよりずっと勘が働く。
特に瑞希に関しては―――
おそらく好意を持っている分敏感に感じ取ったのかもしれない・・・・。
その日は特に海斗と会話もなく、俺が風呂から出たころには海斗はもう寝てしまっていたのだった。
翌朝、俺がいつもの時間に家を出て駅までの道を歩いていると、後ろから海斗が小走りにやってきた。
「―――兄ちゃん」
「おう、今日は早いな」
「まあね。・・・・昨日、瑞希と何かあったでしょ」
海斗の言葉にぎくりとする。
「・・・・何かって」
「ふ・・・・わかりやすいな、兄ちゃんは。昨日帰ってきた時から顔に出まくってたよ」
海斗が苦笑して俺の顔を見た。
「う・・・・」
「・・・・いいよ、俺に気を遣わなくても」
「けど、お前、瑞希のこと―――」
「まあね、好きだよ、俺も。でも決めるのは瑞希だし。相手が兄ちゃんならしょうがない・・・・ていうか、瑞希のこと好きなら好きって言ってほしかった。気づいてたけど」
「そ、そうなのか?」
「当たり前じゃん、兄ちゃんわかりやすいんだから」
そう言って海斗は楽しそうに笑った。
俺はちょっとだけほっとして、ちょっとだけ胸の痛みを感じていた。
生意気な奴だけど、大事な弟だ。
俺のせいで傷つけるようなことはしたくなかった。
「昔っから兄ちゃんは俺に遠慮して、母さんとかにもわがまま言わなかったじゃん。欲しいものがあっても俺が先に欲しいって言ったらいつも譲ってくれて」
「そんなことねえよ」
「そうだったよ。俺も気づいてて甘えてたんだけどね。けど今回は、遠慮しないでいいから」
「海斗・・・・」
「兄ちゃんが瑞希を好きなら、俺は応援する」
「・・・・さんきゅ」
意外だった。
俺の気持ちを知ったら、きっと海斗は傷つくと思ったし怒ると思っていたから。
俺のことをそんな風に思ってくれていたなんて・・・・。
「それよりもさ、瑞希と本気で付き合うつもりならはっきりさせといたほうがいいんじゃないの?」
「え?」
「瑞希の家のことだよ。1か月だけ家にいるって話だったけど、もし付き合うならさ・・・・聞かないわけにいかないだろ?」
「まあ・・・・そうだな」
確かに。
1か月たったら家を出ていくのなら、深く詮索する必要はないって思っていたけど。
でも俺は瑞希と会えなくなるのは嫌だった。
昨日、瑞希は俺のことを好きだと言ってくれた。
その気持ちがもし俺と一緒なら・・・・
「しっかりしてよ、兄ちゃん。俺にできることがあったら助けるし」
「ん・・・・ありがとな」
海斗に肩を叩かれ、俺も笑って頷いたのだった・・・・。
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