転生しても実家を追い出されたので、今度は自分の意志で生きていきます

藤なごみ

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第三十三章 二年生

千三百十九話 講習終了……なんだけど

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 休憩後は、魔法講習です。
 魔法使いの判別は冒険者登録時に行っているので、ここでは省略するようにします。

「最初に、毎日の魔法訓練を説明します。魔力量だけでなく、魔力制御もとても大切です。魔力制御が上手なものが、上手い魔法使いと言えます」

 僕とリズは膨大な魔力量があるから、特に制御関係はかなり訓練しました。
 いま目の前にいる冒険者も、魔力制御は重要だと何回も伝えないといけません。

「魔力循環は、必ず毎日行いましょう。体中に魔力を流して、魔力を扱う感覚を養います。また、指先に一定量の魔力を集める訓練も毎日行うことを勧めます。訓練を続ければ、両手の指に魔力を集めることができます」
「「「おおー」」」

 僕が両手の指に一定量を集めて維持をすると、受講者から感嘆の声が上がりました。
 さっそく、魔力循環と魔力制御を実践してもらいます。
 僕たちも説明しながら教えるけど、みんな一生懸命に訓練をしていますね。

「また、魔法はとてもイメージが大切です。どんな魔法を放つか、相手のどの部分を治療するのかを考えます。治療だと、相手に魔力を軽く流すことで相手のどこが悪いかを確認する事ができます。身体能力強化も、最初のうちはどうやって動くのかをイメージすることが大切です」

 例えば水魔法を放つとしても、水の玉を作るのか水流を作るかは全然違いますり
 どの様な魔法を放つかをイメージして、そのイメージ通りに魔法が放つことがとても重要です。

「また、意外と思われるのが拘束魔法並びに状態異常魔法の有効性です。例えば、ブチイノシシを拘束魔法で動けなくして安全にトドメをさしたり、フォレストウルフを睡眠魔法で眠らせたりできます。魔法と剣技を組み合わせることで、安全な害獣駆除を行うことができます」

 僕の説明は、受講者にとって目からウロコが落ちたような衝撃を受けていました。
 剣や攻撃魔法を使って何とか魔物を倒すのではなく、色々な知識を組み合わせて安全に魔物を倒す方が遥かに安全です。
 更に、あまり魔物をズタズタにしちゃうと、取引価格もかなり下がります。
 初心者のうちは仕方ないけど、段々と経験を積んで上手に魔物を倒せるようにしましょう。
 その後も幾つか質問を受け、今日の講習は無事に終了しました。

「今日皆さんに伝えたことは、あくまでも基本中の基本です。しかし、基本を疎かにすると応用ができません。皆さんが良い冒険者になるためにも、日々の訓練を大切にしましょう」
「「「「「ありがとうございます」」」」」

 受講者は、かなり満足した表情をしていました。
 リズたちに質問している人もいるけど、僕は報告書を書くので遠慮してもらいました。
 少し気になったことも記載します。

「リズ、僕は先に受付に行くよ。質問が終わったら、個室に来てね」
「はーい」

 リズとスラちゃんは、分かったと元気よく手を振っていました。
 プリンと共に受付に行き、受付のお姉さんに色々と報告をします。

「今日の講習で行った内容です。冒険者として必要な説明なども行われなかったので、改めて説明しました」
「箇条書きでまとまっていて、とても分かりやすいですね。流石はアレク君です。しかし、何人か講師失格レベルのものがいますね……」

 受付のお姉さんは、僕の報告書を見て思わず顔をしかめていました。
 三人ほど、まともに講習を行っていない講師がいたのです。
 僕と同じCランク冒険者みたいなんだけど、どうも素行不良っぽいです。
 ジンさんにも連絡していて、受付のお姉さん経由で冒険者ギルド本部にも調べてもらいます。
 その後、僕とプリンは一足先に冒険者ギルドの個室に移動しました。

「ティナおばあさまにも、無事に終わったと伝えておかないと。二時間もかからずに終わったけど、僕としては手応えはあったんだよね」

 プリンも頑張ったと、ふにふにしながらアピールしていました。
 プリンは、特に魔法講習でその力を発揮したもんね。
 やる気のある受講生なので、スラちゃんもとても張り切って教えていました。

「うーん、みんな遅いなあ。何かあったのかな?」

 お茶を飲み干しても、リズたちは個室に姿を現しませんでした。
 ちょっと気になったので、僕とプリンは再び訓練場に戻りました。
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