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第三十三章 二年生
千三百六十七話 年末の大掃除です
段々と年末に近づき、学園も年末年始休暇に入った。
生徒会役員は、事前の話し通りに僕が生徒会長となった。
リズとエレノアは副会長になれなくてブーブーと文句を言ったが、学年のバランスもあるのでこればかりは仕方ない。
書記や会計として頑張ってもらいましょう。
そして、今日は王城内も年末の大掃除をしていた。
エレノアたちは自分たちの部屋を片付けていて、ルカちゃんたちは勉強部屋を片付けていた。
「毎年言うけど、ゴミはキチンと捨てなさいと言っているでしょうが!」
「ごめんなさい……」
宰相執務室では、宰相が自身の秘書であるシーラさんに怒られながら掃除をしていた。
僕たちは日頃から綺麗にしていたからなにも問題なかったが、宰相だけゴミを溜め込んでいたのだ。
そりゃ、シーラさんも怒るよね。
因みに、陛下の執務室でもルーカスお兄様がいたのに陛下がゴミを溜め込んでいたのだ。
王妃様が激怒状態で、監視を付けて掃除をしているという。
その監視役に選ばれたのが、何故かワーナー君だった。
そういえば、去年もワーナー君が誰かの監視をしていたっけ。
ワーナー君はまた何でここにいるのだろうという表情になっていたが、何とか頑張ってもらいましょう。
「えーっと、サインが必要な書類ができたんですけど、どうしますか?」
「うーん、そうね。一旦、机の清掃が終わったところに置いてもらっていいかな?」
宰相は、片付けた側からドンドンと書類が積み上がっていき、思わず顔を真っ青にしていた。
とはいえ、こればかりは宰相が悪いので頑張ってもらいましょう。
ガチャ。
「お兄ちゃん、アリア様が勉強部屋の片付けを手伝ってだって」
ここで、リズが宰相執務室に顔を出した。
どうやら、屋敷の自分の部屋の片付けが終わって王城に来たみたいだ。
ちょうど書類確認も終わったので、僕はみんなに挨拶してからリズと共に勉強部屋に向かった。
「あれ? 片付いているようにも見えるけど……」
「実はね、まだ片付いていないのよ」
アリア様曰く、どうもちびっ子たちは色々なものを各収納箱にごちゃ混ぜにしたみたいだ。
うん、これはマズイですね。
「なんでもかんでも、ポイポイと入れちゃったからだよ。一旦全部出して、みんなで綺麗に入れようね」
「「「「「はーい……」」」」」
今日はミカエルとブリットはいなかったけど、他の子どもたちは素直に聞いてくれました。
みんなでもう一度片付けを始めたところで、今度は別の連絡が入った。
「えっと、ルーカスお兄様からだ。陛下の片付けのヘルプだって」
「お兄ちゃん、頑張ってね!」
リズは前に陛下の執務室の片付けで酷い目にあっているので、早々に一緒に行かないと宣言した。
ちびっ子たちも行かないと言っているし、僕は苦笑しながらプリンと共に陛下の執務室に向かった。
「ルーカスお兄様、何で机の引き出しの底が抜けているのでしょうか……」
「ハッキリ言って、私にも全く分からない」
陛下の執務室に行くと、何故か机の引き出しの一つが崩壊していた。
これも前にも見たことのある光景で、もう経年劣化なのかもしれません。
「取り敢えず、似たような鍵のかかるサイドデスクを持ってきて、中身を全部取り出した方がいいですね」
「アレク君もそう思うよね。全く、いつも問題なく使用できたからと不具合を放置するなんて」
王妃様も、もうどうしょうもないという表情です。
確認したら執務机自体が駄目っぽそうなので、結局執務机ごと交換になりました。
「貴方は、執務室の端にある予備の机で我慢して下さい。直ぐに業務も始めますわよ」
「はい……」
結局、陛下は暫く一般職員用の机で執務をすることになった。
予備のサイドデスクも置くことにしたので、仕事は問題なく行える。
こうして、みんなで手分けして荷物の移動をしたのでした。
「父上、ワーナーに追加報酬を払って下さいよ。あと、学園卒業後にはランも配属するのですから」
「う、うむ。直ぐに対応……」
ルーカスお兄様に色々言われ、陛下が返事をしようとした時だった。
「ふふ、あなたのお小遣いで全部支払いましょうね。折角だから、執務室にいる全員の机と椅子を入れ替えましょう」
「なっ!?」
ニコリと微笑む王妃様に、陛下は聞いていないよという驚きの表情を見せた。
とはいえ、王妃様の提案を断ることはできなかった。
陛下は、思わずガックリとしていた。
でも、自業自得なので何も言えなかったのだった。
生徒会役員は、事前の話し通りに僕が生徒会長となった。
リズとエレノアは副会長になれなくてブーブーと文句を言ったが、学年のバランスもあるのでこればかりは仕方ない。
書記や会計として頑張ってもらいましょう。
そして、今日は王城内も年末の大掃除をしていた。
エレノアたちは自分たちの部屋を片付けていて、ルカちゃんたちは勉強部屋を片付けていた。
「毎年言うけど、ゴミはキチンと捨てなさいと言っているでしょうが!」
「ごめんなさい……」
宰相執務室では、宰相が自身の秘書であるシーラさんに怒られながら掃除をしていた。
僕たちは日頃から綺麗にしていたからなにも問題なかったが、宰相だけゴミを溜め込んでいたのだ。
そりゃ、シーラさんも怒るよね。
因みに、陛下の執務室でもルーカスお兄様がいたのに陛下がゴミを溜め込んでいたのだ。
王妃様が激怒状態で、監視を付けて掃除をしているという。
その監視役に選ばれたのが、何故かワーナー君だった。
そういえば、去年もワーナー君が誰かの監視をしていたっけ。
ワーナー君はまた何でここにいるのだろうという表情になっていたが、何とか頑張ってもらいましょう。
「えーっと、サインが必要な書類ができたんですけど、どうしますか?」
「うーん、そうね。一旦、机の清掃が終わったところに置いてもらっていいかな?」
宰相は、片付けた側からドンドンと書類が積み上がっていき、思わず顔を真っ青にしていた。
とはいえ、こればかりは宰相が悪いので頑張ってもらいましょう。
ガチャ。
「お兄ちゃん、アリア様が勉強部屋の片付けを手伝ってだって」
ここで、リズが宰相執務室に顔を出した。
どうやら、屋敷の自分の部屋の片付けが終わって王城に来たみたいだ。
ちょうど書類確認も終わったので、僕はみんなに挨拶してからリズと共に勉強部屋に向かった。
「あれ? 片付いているようにも見えるけど……」
「実はね、まだ片付いていないのよ」
アリア様曰く、どうもちびっ子たちは色々なものを各収納箱にごちゃ混ぜにしたみたいだ。
うん、これはマズイですね。
「なんでもかんでも、ポイポイと入れちゃったからだよ。一旦全部出して、みんなで綺麗に入れようね」
「「「「「はーい……」」」」」
今日はミカエルとブリットはいなかったけど、他の子どもたちは素直に聞いてくれました。
みんなでもう一度片付けを始めたところで、今度は別の連絡が入った。
「えっと、ルーカスお兄様からだ。陛下の片付けのヘルプだって」
「お兄ちゃん、頑張ってね!」
リズは前に陛下の執務室の片付けで酷い目にあっているので、早々に一緒に行かないと宣言した。
ちびっ子たちも行かないと言っているし、僕は苦笑しながらプリンと共に陛下の執務室に向かった。
「ルーカスお兄様、何で机の引き出しの底が抜けているのでしょうか……」
「ハッキリ言って、私にも全く分からない」
陛下の執務室に行くと、何故か机の引き出しの一つが崩壊していた。
これも前にも見たことのある光景で、もう経年劣化なのかもしれません。
「取り敢えず、似たような鍵のかかるサイドデスクを持ってきて、中身を全部取り出した方がいいですね」
「アレク君もそう思うよね。全く、いつも問題なく使用できたからと不具合を放置するなんて」
王妃様も、もうどうしょうもないという表情です。
確認したら執務机自体が駄目っぽそうなので、結局執務机ごと交換になりました。
「貴方は、執務室の端にある予備の机で我慢して下さい。直ぐに業務も始めますわよ」
「はい……」
結局、陛下は暫く一般職員用の机で執務をすることになった。
予備のサイドデスクも置くことにしたので、仕事は問題なく行える。
こうして、みんなで手分けして荷物の移動をしたのでした。
「父上、ワーナーに追加報酬を払って下さいよ。あと、学園卒業後にはランも配属するのですから」
「う、うむ。直ぐに対応……」
ルーカスお兄様に色々言われ、陛下が返事をしようとした時だった。
「ふふ、あなたのお小遣いで全部支払いましょうね。折角だから、執務室にいる全員の机と椅子を入れ替えましょう」
「なっ!?」
ニコリと微笑む王妃様に、陛下は聞いていないよという驚きの表情を見せた。
とはいえ、王妃様の提案を断ることはできなかった。
陛下は、思わずガックリとしていた。
でも、自業自得なので何も言えなかったのだった。
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