転生しても実家を追い出されたので、今度は自分の意志で生きていきます

藤なごみ

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第三十四章 三年生

千四百四十五話 美味しい昼食に大満足です

 カランカラン。

「「「「「こんにちはー!」」」」」
「あら、いらっしゃい。今年も来てくれたのね」

 食堂に入ると、おかみさんがニコリとしながら僕たちを出迎えてくれました。
 端の席が空いていたので、みんなで座りました。
 今日のおすすめメニューを確認してっと。

「おっ、川魚の塩焼き定食がおすすめか。煮付けなども美味そうだな」
「「「「「塩焼き!」」」」」

 ジンさんがメニューを読み上げると、ちびっ子はみんな塩焼きだと手を挙げていました。
 何人かでメニューを頼んで、料理をシェアする事にしました。
 どんな料理が出てくるのか、とっても楽しみですね。
 お子様ランチ的な物もあったので、小さい子でも安心です。

「はい、最初に小さい子ね」
「「「「「わーい!」」」」」

 ハーデスちゃんたち小さい子向けの料理が運ばれ、みんなテンションが上がっていた。
 僕たちや大人に魚の骨を取ってもらい、早速食べています。

「わー、おいちー!」
「そうかい、良かったね。いっぱい食べるんだよ」

 ハーデスちゃんのニコニコ顔に、おかみさんも思わずニコニコになっていました。
 大人向けの料理も出てきたので、それぞれ食べ始めました。
 魚の身がホクホクしていて、塩加減も丁度良くてとても美味しいですね。

「あー、美味しい。マロード男爵領の酒と一緒に食べたいわ」
「うんうん、よく分かるわ。お土産屋で魚を買って、今度酒と一緒に食べましょう」

 カミラさんとレイナさんは、早くも屋敷に戻ってからの話をしていました。
 ジンさんとティナおばあさまも概ね同意していたけど、今はお水で我慢して下さいね。

「ハーデスちゃんも、いっぱい食べるのよ」
「もぐもぐもぐ」

 ティナおばあさまは、一生懸命魚を食べるハーデスちゃんに目を細めていました。
 セオちゃん達も、美味しそうに魚を食べていますね。
 こうして、みんなでワイワイしながらの昼食が進んでいきました。

「「「「「美味しかったです!」」」」」
「おう、また来てくれよ」

 親方さんに挨拶をして、食堂を後にします。
 うん、普通に美味しかった。
 多分また来年になると思うけど、また来たいですね。
 そして、この後はお楽しみのお土産屋さんに向かいます。

「すみません、これとこれとこれと、あとこれもお願いします」
「ついでに、これとこれと、これもお願いします」
「はい、畏まりました」

 大人がガッツリと大量に購入していくので、店員さんも思わずホクホク顔だ。
 勿論、僕たちもあれこれ購入していきます。
 アイテムボックスやマジックバッグを使えば品質は保てるし、いつでも美味しい物が食べられますね。

「あと、お留守番している人達の分も購入しないといけないですね。特に楽しみにしている人がいそうですし」
「まあ、そこそこの物で良いわよ。酒のつまみとして、あっという間に食べちゃうわ」

 ティナおばあさまも思わず苦笑している相手は、勿論陛下です。
 骨まで食べられる揚げ煎餅などは、アイビー様やカレン様にも良いかもしれません。
 こうして大量の土産物を購入し、僕たちも大満足でした。

「じゃあ、そろそろ帰るね。帰ったら、みんなでお昼寝だよ」
「「「「「はーい……」」」」」
「すー、すー」

 既にお昼寝モードのハーデスちゃんをはじめとして、小さい子達はもう眠そうですね。
 ということで、僕の屋敷にゲートを繋いでみんなで移動しました。

「「「「「ただいま……」」」」」
「あら、おかえりなさい。相当眠そうね、部屋に行きなさい」
「「「「「ふわーい……」」」」」

 ねむねむなちびっ子達は、侍従のお姉さんに連れられて部屋に向かいました。
 僕も、お昼寝中のハーデスちゃんを連れていきます。
 リズたちも自室に移動したし、暫くはみんなでお休みですね。
 こうして、今年のケイマン男爵領の湖遊びは終わりました。
 そして、ケイマン男爵が巡回を強化した事で、ナンパ男は劇的に数を減らしたそうです。
 やっぱり、安全な観光地の方が良いですよね。
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