転生しても実家を追い出されたので、今度は自分の意志で生きていきます

藤なごみ

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第三十二章 新入生

千百十一話 スラちゃんとプリンの演舞

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 そして、第一試合から大盛りあがりだったので、他の参加者のやる気に火が付いちゃったみたいです。
 どの試合ももの凄い白熱した熱戦が繰り広げられていて、観客の生徒も来賓も大盛り上がりでした。
 バーグさんたち三人は、一回戦を突破しベストエイトに進みました。
 しかし、バーグさんの次の相手はなんとルーシーお姉様でした。

「うーん、ようやく体力も回復したよ!」

 ルーシーお姉様はレシステンシアさんとの熱戦でだいぶ体力を消費していたみたいだけど、休憩もあったので元気いっぱいになっていました。
 そして、バーグさんとの戦いは、これまた白熱した熱戦だった。

 カンカンカン!

「お互い一歩も譲らない、激しい打ち合いだ! またまた、すごい試合だよ!」
「技術戦かと思いきや、身体能力強化も中々のレベルです」

 リズとサンディの実況中継が示す通り、ルーシーお姉様とバーグさんは激しい手合わせを行っていた。
 しかし、この試合もルーシーお姉様が途中で身体能力強化のレベルを一気に上げて、バーグさんの木剣を跳ね上げたのです。
 木剣を突きつけられたバーグさんは、降参と両手を上げました。

「試合終了! 勝者、ルーシー!」
「ここは、先輩の意地ということでしょうか。終わってみれば、圧勝でした」
「ルーねーねー!」

 実況中継の二人も盛り上がっていたけど、一番盛り上がっていたのはエリちゃんでした。
 もうニコニコ顔が止まらないですね。
 そして、残念ながら他の特待生のポップさんとガンツさんも二回戦で敗退となってしまいました。

「さてさて、準決勝までちょっと時間があるので、ここでゲストを呼んでみたいと思います!」

 リズが原稿を手にして何やら実況席から動いているけど、何かあったのかな?
 すると、何故かスラちゃんとプリンが訓練場の真ん中に移動したのだ。
 そして、木剣をアイテムボックスから取り出しました。
 えーっと、これってもしかして……

「今から、スラちゃんとプリンちゃんが演舞をやるよ! 手合わせすると訓練場が壊れちゃうから、手合わせは禁止なんだって」

 リズが説明をすると、観客席にいる生徒がざわざわとざわめいていました。
 対して、来賓席の面々はスラちゃんとプリンを見て思わず苦笑していますね。
 ということで、お互いに木剣を構えました。

「それじゃ、開始だよ!」

 ブオン、ブオン!

 スラちゃんとプリンが演じているのは、軍でも行っている剣の演舞です。
 二匹が息ぴったりに合わせた動きをしているので、観客席にいる生徒も固唾を呑んで成り行きを見守っていました。

 ブオン、ブオン。
 クルクルクル、シュタッ。

「はい、スラちゃんとプリンの演舞でした! 拍手!」

 パチパチパチ。

 観客席からの大きな拍手に、スラちゃんとプリンは触手をフリフリしながら応えていました。
 きっと、生徒もスライムがとんでもないことをやったと驚いたのでしょうね。
 すると、ここでリズがびっくりすることを言ってきたのだ。

「決勝前に、今度はリズとお兄ちゃんの演舞をやるよ! お兄ちゃんには言っていないけど、きっとやってくれるはずだよ!」
「「「わはは!」」」

 リズよ、その話は全く聞いていないよ。
 リズのマイクパフォーマンスに観客席が盛り上がっているけど、サンディもこの話を聞いていないのかちょっとワタワタとしていました。

「じゃあ、これから準決勝を始めるよ! 選手は訓練場に上がって下さい!」

 そして、リズは何事もなかったかのように実況を再開していた。
 これには、残っているルーシーお姉様もちょっと苦笑いしていました。
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