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第三十二章 新入生
千百六十話 冒険者体験スタートです
しおりを挟む 僕たちが辺境伯家の屋敷から冒険者ギルドに移動する時、学園生がビックリする事が起こりました。
「あら、リズちゃん、今日はたくさんの人がいっぱいね」
「そーなんだ。今日は、学園の同級生と一緒に冒険者体験をするんだ!」
いつもの商店街のおばちゃんがリズににこやかに話しかけているけど、地元の人と高貴な人が仲良く話をしている姿に学園生は目をまん丸にしていていました。
領地持ちの貴族はともかくとして、特に王都に住んでいる法衣貴族は普段王都の住民と気安く話をしないですよね。
ここは、少し説明しないと駄目ですね。
「辺境伯領は、何かあった時は領主と領兵と住民が協力して対応にあたります。なので、王都と比較しても領主と住民の距離がとても近いです。あと、僕とリズは小さい頃から辺境伯領の住民と接しているのもあります」
「特に、地方領主ですと住民との距離が近い傾向になります。それは、普段接するのが住民だからです。王都ですと王城に勤めている人や軍に勤めている人と接するので、だいぶ環境が変わります」
ユーリカ先生が僕の説明を補足してくれたけど、辺境伯領の人々は僕とリズの事を本当の子どもみたいに見守ってくれるんだよね。
こうしてにこやかに話しかけてくれるのも、とってもありがたい事です。
道中何事もなく、僕達は冒険者ギルドに到着しました。
「おっ、きたきた」
「今回は、結構な人数だな」
冒険者ギルド内には、既に多くの冒険者が僕達の事を待ち構えていました。
今回の学園生の冒険者活動のサポートをしてくれる冒険者達で、快く依頼を受けてくれました。
ここからは、各依頼ごとに班分けして手続きを進めていきます。
「事前に班のリーダーを決めていますので、出欠を確認して窓口で手続きをしましょう」
「「「はい!」」」
各班のリーダーには既に依頼票を渡しているので、参加者などを確認して窓口に向かいました。
各班担当の冒険者も、リーダーや各班の生徒と話をしていますね。
僕は、基本冒険者ギルドに残ってトラブル対応をします。
リズやエレノア達は、先輩冒険者として各班のお手伝いですね。
「それでは、これから冒険者活動を開始します。本日の活動はレポートとして提出する事になりますので、何をしたかや気になった事は逐一メモを取りましょう」
「「「はい」」」
ユーリカ先生が、各班に声をかけて冒険者活動スタートとなります。
各班は、先輩冒険者と共に冒険者ギルドから町に繰り出しました。
先生も各班を順に回る事になっているけど、僕は動かないんだよね。
生徒が作業現場に到着するまで少し時間があるので、僕は今のうちに通信用魔導具に届いているいつもの仕事を確認しておこうっと。
そう思って、僕は食堂に移動してテーブル席に座りました。
「アレクも、本当に真面目だね。ジュースでも飲んで、ゆっくりしておけば良いのに」
食堂のおじさんが通信用魔導具を操作する僕を見て思わず苦笑していたけど、何だかゆっくりするのって慣れていないんだよね。
ということで、僕はジュースを飲みながら通信用魔導具をいじり始めました。
「あら、リズちゃん、今日はたくさんの人がいっぱいね」
「そーなんだ。今日は、学園の同級生と一緒に冒険者体験をするんだ!」
いつもの商店街のおばちゃんがリズににこやかに話しかけているけど、地元の人と高貴な人が仲良く話をしている姿に学園生は目をまん丸にしていていました。
領地持ちの貴族はともかくとして、特に王都に住んでいる法衣貴族は普段王都の住民と気安く話をしないですよね。
ここは、少し説明しないと駄目ですね。
「辺境伯領は、何かあった時は領主と領兵と住民が協力して対応にあたります。なので、王都と比較しても領主と住民の距離がとても近いです。あと、僕とリズは小さい頃から辺境伯領の住民と接しているのもあります」
「特に、地方領主ですと住民との距離が近い傾向になります。それは、普段接するのが住民だからです。王都ですと王城に勤めている人や軍に勤めている人と接するので、だいぶ環境が変わります」
ユーリカ先生が僕の説明を補足してくれたけど、辺境伯領の人々は僕とリズの事を本当の子どもみたいに見守ってくれるんだよね。
こうしてにこやかに話しかけてくれるのも、とってもありがたい事です。
道中何事もなく、僕達は冒険者ギルドに到着しました。
「おっ、きたきた」
「今回は、結構な人数だな」
冒険者ギルド内には、既に多くの冒険者が僕達の事を待ち構えていました。
今回の学園生の冒険者活動のサポートをしてくれる冒険者達で、快く依頼を受けてくれました。
ここからは、各依頼ごとに班分けして手続きを進めていきます。
「事前に班のリーダーを決めていますので、出欠を確認して窓口で手続きをしましょう」
「「「はい!」」」
各班のリーダーには既に依頼票を渡しているので、参加者などを確認して窓口に向かいました。
各班担当の冒険者も、リーダーや各班の生徒と話をしていますね。
僕は、基本冒険者ギルドに残ってトラブル対応をします。
リズやエレノア達は、先輩冒険者として各班のお手伝いですね。
「それでは、これから冒険者活動を開始します。本日の活動はレポートとして提出する事になりますので、何をしたかや気になった事は逐一メモを取りましょう」
「「「はい」」」
ユーリカ先生が、各班に声をかけて冒険者活動スタートとなります。
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そう思って、僕は食堂に移動してテーブル席に座りました。
「アレクも、本当に真面目だね。ジュースでも飲んで、ゆっくりしておけば良いのに」
食堂のおじさんが通信用魔導具を操作する僕を見て思わず苦笑していたけど、何だかゆっくりするのって慣れていないんだよね。
ということで、僕はジュースを飲みながら通信用魔導具をいじり始めました。
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