1,018 / 1,295
第三十二章 新入生
千二百十四話 学年末テストが終了しました
「はい、そこまで。筆記用具を机の上に置いて、手を膝の上に置いて下さい」
ユーリカ先生の合図で、試験二日目の第三科目の学年末テストが終わりました。
やりきった満足そうな表情をしている人や、少し上手くできなかった人もいました。
何にせよ、これで全ての科目が終わりました。
後は、採点結果を待つばかりですね。
テスト用紙を回収したら、そのままユーリカ先生が帰りのホームルームを始めました。
「では、これで試験は全て終了となります。明日は採点の為にお休みですので、間違えて登校しないように注意しましょう」
「「「はい」」」
クラスメイトも、試験の重圧から解放されて改めてホッとしていました。
とはいえ、結果はこれからなのでまだドキドキは続きますね。
そして、今日の午後から生徒会とお仕事も再開します。
「えーっと、ここはこうすると解けるんだよ」
「アレク様は、本当に先生みたいに優しく教えてくれます。今の問題も、スラスラと理解することができました」
お仕事の前に、クラスメイトとのいつもの試験後の答え合わせもしています。
リズたちのところにもテスト問題の確認をしに来たクラスメイトがいるけど、男子生徒の割合が若干多い気がします。
僕の場合は、明らかに男子生徒よりも女子生徒の方が多いんだよね。
みんなからの質問対応を済ませ、僕たちは生徒会室に向かいました。
「弟くんは、余裕綽々ね。弟くんはかなり前から難しい本を読んでいたもんね」
「「「あー」」」
ルーシーお姉様が書類整理をしながら昔のことを話していたら、リズたちも昔のことを思い出したみたいだ。
しかし、僕の昔のことを知らないレシステンシアさんを始めとする他の生徒会役員は、一体何のことだと頭の上にはてなマークをたくさん浮かべていました。
「お兄ちゃんはね、帝国のリルムちゃんの誕生日パーティーで、ケイリさんに難しい本ではなく絵本を読みましょうって怒られたんだよ!」
「アレクお兄ちゃん、その時から今の勉強よりも難しい本を読んでいたの。さっぱり分からない本だったの」
リズとエレノアがだいぶ小さい頃の話をしているけど、それでも他の皆さんはピンときていないみたいです。
ちょうど帝国に行った時にケイリさんに見せた本を持っているので、僕はアイテムボックスから取り出してレシステンシアさんに手渡しました。
「えーっと、僕が四歳の頃に読んでいた本です。そんなに難しくないと思いますが……」
「あの、この本を四歳のアレク様が読んでいたのですか? 私が見るに、二年生以上の本かと思いますわ」
「アレク様は、私たちの勉強は四歳の時にできていたのですね。まさに神童です」
レシステンシアさんと一緒に本を読んでいたサキさんも、本と僕を何度も信じられないって表情で見ていました。
うーん、僕としては当時は普通に勉強していただけなんだけどね。
その後も特に僕のことを知っているリズ、エレノア、ルーシーお姉様によって僕の昔の勉強のことを話していました。
その度にみんなが僕のことを変人って目で見ていたので、思わず苦笑しちゃいました。
そして、生徒会後に王城に行ってこんなことがあったと話すと、宰相もそんなことがあったと思い出していました。
「四歳の時点で、アレクくんは神童と言われるだけの知識を得ていた。だが、それはリズちゃんを守るために囚われていた際に多数の本を読んでいたことが一因だ。マジックバッグの作り方なんでその一例だろう。だからこそ、森の中を彷徨っても生きていられたのだ」
宰相は僕のことを小さい頃から知っているので、転生者とは別の意味で得た知識の件を知っていた。
宰相執務室の面々は、少し神妙な面持ちで宰相の話を聞いていました。
「あたしもアレク君のことは小さい頃から知っていたんだよ。こんな小さな男の子がもっと小さな女の子を守らないといけなかったと思ったら、涙が出る思いだったわ。でも、今は幸せに暮らしていて、とても良かったと思っているわよ」
シーラさんは商務卿の時代から秘書としていたから、僕のことを知っていたんだって。
確かに昔はとても大変な目に遭っていたけど、辺境伯様やティナおばあさまと会ってからは大きく生活が変わったもんね。
そんなことを思いながら、僕は仕事を続けていました。
ユーリカ先生の合図で、試験二日目の第三科目の学年末テストが終わりました。
やりきった満足そうな表情をしている人や、少し上手くできなかった人もいました。
何にせよ、これで全ての科目が終わりました。
後は、採点結果を待つばかりですね。
テスト用紙を回収したら、そのままユーリカ先生が帰りのホームルームを始めました。
「では、これで試験は全て終了となります。明日は採点の為にお休みですので、間違えて登校しないように注意しましょう」
「「「はい」」」
クラスメイトも、試験の重圧から解放されて改めてホッとしていました。
とはいえ、結果はこれからなのでまだドキドキは続きますね。
そして、今日の午後から生徒会とお仕事も再開します。
「えーっと、ここはこうすると解けるんだよ」
「アレク様は、本当に先生みたいに優しく教えてくれます。今の問題も、スラスラと理解することができました」
お仕事の前に、クラスメイトとのいつもの試験後の答え合わせもしています。
リズたちのところにもテスト問題の確認をしに来たクラスメイトがいるけど、男子生徒の割合が若干多い気がします。
僕の場合は、明らかに男子生徒よりも女子生徒の方が多いんだよね。
みんなからの質問対応を済ませ、僕たちは生徒会室に向かいました。
「弟くんは、余裕綽々ね。弟くんはかなり前から難しい本を読んでいたもんね」
「「「あー」」」
ルーシーお姉様が書類整理をしながら昔のことを話していたら、リズたちも昔のことを思い出したみたいだ。
しかし、僕の昔のことを知らないレシステンシアさんを始めとする他の生徒会役員は、一体何のことだと頭の上にはてなマークをたくさん浮かべていました。
「お兄ちゃんはね、帝国のリルムちゃんの誕生日パーティーで、ケイリさんに難しい本ではなく絵本を読みましょうって怒られたんだよ!」
「アレクお兄ちゃん、その時から今の勉強よりも難しい本を読んでいたの。さっぱり分からない本だったの」
リズとエレノアがだいぶ小さい頃の話をしているけど、それでも他の皆さんはピンときていないみたいです。
ちょうど帝国に行った時にケイリさんに見せた本を持っているので、僕はアイテムボックスから取り出してレシステンシアさんに手渡しました。
「えーっと、僕が四歳の頃に読んでいた本です。そんなに難しくないと思いますが……」
「あの、この本を四歳のアレク様が読んでいたのですか? 私が見るに、二年生以上の本かと思いますわ」
「アレク様は、私たちの勉強は四歳の時にできていたのですね。まさに神童です」
レシステンシアさんと一緒に本を読んでいたサキさんも、本と僕を何度も信じられないって表情で見ていました。
うーん、僕としては当時は普通に勉強していただけなんだけどね。
その後も特に僕のことを知っているリズ、エレノア、ルーシーお姉様によって僕の昔の勉強のことを話していました。
その度にみんなが僕のことを変人って目で見ていたので、思わず苦笑しちゃいました。
そして、生徒会後に王城に行ってこんなことがあったと話すと、宰相もそんなことがあったと思い出していました。
「四歳の時点で、アレクくんは神童と言われるだけの知識を得ていた。だが、それはリズちゃんを守るために囚われていた際に多数の本を読んでいたことが一因だ。マジックバッグの作り方なんでその一例だろう。だからこそ、森の中を彷徨っても生きていられたのだ」
宰相は僕のことを小さい頃から知っているので、転生者とは別の意味で得た知識の件を知っていた。
宰相執務室の面々は、少し神妙な面持ちで宰相の話を聞いていました。
「あたしもアレク君のことは小さい頃から知っていたんだよ。こんな小さな男の子がもっと小さな女の子を守らないといけなかったと思ったら、涙が出る思いだったわ。でも、今は幸せに暮らしていて、とても良かったと思っているわよ」
シーラさんは商務卿の時代から秘書としていたから、僕のことを知っていたんだって。
確かに昔はとても大変な目に遭っていたけど、辺境伯様やティナおばあさまと会ってからは大きく生活が変わったもんね。
そんなことを思いながら、僕は仕事を続けていました。
あなたにおすすめの小説
治療院の聖者様 ~パーティーを追放されたけど、俺は治療院の仕事で忙しいので今さら戻ってこいと言われてももう遅いです~
大山 たろう
ファンタジー
「ロード、君はこのパーティーに相応しくない」
唐突に主人公:ロードはパーティーを追放された。
そして生計を立てるために、ロードは治療院で働くことになった。
「なんで無詠唱でそれだけの回復ができるの!」
「これぐらいできないと怒鳴られましたから......」
一方、ロードが追放されたパーティーは、だんだんと崩壊していくのだった。
これは、一人の少年が幸せを送り、幸せを探す話である。
※小説家になろう様でも連載しております。
2021/02/12日、完結しました。
婚約破棄の後始末 ~息子よ、貴様何をしてくれってんだ!
タヌキ汁
ファンタジー
国一番の権勢を誇る公爵家の令嬢と政略結婚が決められていた王子。だが政略結婚を嫌がり、自分の好き相手と結婚する為に取り巻き達と共に、公爵令嬢に冤罪をかけ婚約破棄をしてしまう、それが国を揺るがすことになるとも思わずに。
これは馬鹿なことをやらかした息子を持つ父親達の嘆きの物語である。
追放された薬師でしたが、特に気にもしていません
志位斗 茂家波
ファンタジー
ある日、自身が所属していた冒険者パーティを追い出された薬師のメディ。
まぁ、どうでもいいので特に気にもせずに、会うつもりもないので別の国へ向かってしまった。
だが、密かに彼女を大事にしていた人たちの逆鱗に触れてしまったようであった‥‥‥
たまにやりたくなる短編。
ちょっと連載作品
「拾ったメイドゴーレムによって、いつの間にか色々されていた ~何このメイド、ちょっと怖い~」に登場している方が登場したりしますが、どうぞ読んでみてください。
捨て子の僕が公爵家の跡取り⁉~喋る聖剣とモフモフに助けられて波乱の人生を生きてます~
伽羅
ファンタジー
物心がついた頃から孤児院で育った僕は高熱を出して寝込んだ後で自分が転生者だと思い出した。そして10歳の時に孤児院で火事に遭遇する。もう駄目だ! と思った時に助けてくれたのは、不思議な聖剣だった。その聖剣が言うにはどうやら僕は公爵家の跡取りらしい。孤児院を逃げ出した僕は聖剣とモフモフに助けられながら生家を目指す。
地味な薬草師だった俺が、実は村の生命線でした
阿里
ファンタジー
恋人に裏切られ、村を追い出された青年エド。彼の地味な仕事は誰にも評価されず、ただの「役立たず」として切り捨てられた。だが、それは間違いだった。旅の魔術師エリーゼと出会った彼は、自分の能力が秘めていた真の価値を知る。魔術と薬草を組み合わせた彼の秘薬は、やがて王国を救うほどの力となり、エドは英雄として名を馳せていく。そして、彼が去った村は、彼がいた頃には気づかなかった「地味な薬」の恩恵を失い、静かに破滅へと向かっていくのだった。
傍観している方が面白いのになぁ。
志位斗 茂家波
ファンタジー
「エデワール・ミッシャ令嬢!貴方にはさまざな罪があり、この場での婚約破棄と国外追放を言い渡す!」
とある夜会の中で引き起こされた婚約破棄。
その彼らの様子はまるで……
「茶番というか、喜劇ですね兄さま」
「うん、周囲が皆呆れたような目で見ているからな」
思わず漏らしたその感想は、周囲も一致しているようであった。
これは、そんな馬鹿馬鹿しい婚約破棄現場での、傍観者的な立場で見ていた者たちの語りである。
「帰らずの森のある騒動記」という連載作品に乗っている兄妹でもあります。
タダ働きなので待遇改善を求めて抗議したら、精霊達から『破壊神』と怖れられています。
渡里あずま
ファンタジー
出来損ないの聖女・アガタ。
しかし、精霊の加護を持つ新たな聖女が現れて、王子から婚約破棄された時――彼女は、前世(現代)の記憶を取り戻した。
「それなら、今までの報酬を払って貰えますか?」
※※※
虐げられていた子が、モフモフしながらやりたいことを探す旅に出る話です。
※重複投稿作品※
表紙の使用画像は、AdobeStockのものです。
異世界に転生した社畜は調合師としてのんびりと生きていく。~ただの生産職だと思っていたら、結構ヤバい職でした~
夢宮
ファンタジー
台風が接近していて避難勧告が出されているにも関わらず出勤させられていた社畜──渡部与一《わたべよいち》。
雨で視界が悪いなか、信号無視をした車との接触事故で命を落としてしまう。
女神に即断即決で異世界転生を決められ、パパっと送り出されてしまうのだが、幸いなことに女神の気遣いによって職業とスキルを手に入れる──生産職の『調合師』という職業とそのスキルを。
異世界に転生してからふたりの少女に助けられ、港町へと向かい、物語は動き始める。
調合師としての立場を知り、それを利用しようとする者に悩まされながらも生きていく。
そんな与一ののんびりしたくてものんびりできない異世界生活が今、始まる。
※2話から登場人物の描写に入りますので、のんびりと読んでいただけたらなと思います。
※サブタイトル追加しました。