小さな大魔法使いの自分探しの旅 親に見捨てられたけど、無自覚チートで街の人を笑顔にします

藤なごみ

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第十二章 再びの帝国との紛争

第八百十八話 国軍もベーベル子爵領に到着です

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 ベーベル子爵家の屋敷前に到着すると、午前中はいなかったたくさんの国軍の兵が集まっていました。
 その中には、僕も知っている人の姿がありました。

「おお、レオじゃないか。まさか国境にいるはずなのにベーベル子爵を捕縛するとはな」

 何と、ブラウニー伯爵がベーベル子爵の屋敷から出てきたのです。
 そして、この人もベーベル子爵の屋敷から姿を現しました。

「レオ君、かなり驚いているな。とはいえ、レオ君の活躍に我々の方が驚いているぞ」

 軍務大臣のブランドルさんも、豪華な軍服を身に着けながら僕のところにやってきました。
 なんで軍のとても偉い人がベーベル子爵家の屋敷にいたのかを、この人が教えてくれました。

「二人は、今朝早くベーベル子爵を主とする反乱軍を撃退した軍を率いていたのだよ。まあ数も圧倒的に違うし、そんなんでよく国軍に喧嘩を売ろうと考えたものだよ」

 海軍総司令官のビクターさんの説明を聞いて、僕は色々と納得しました。
 ベーベル子爵は殆どの領兵を従軍させたので、領内の治安維持も兼ねて軍を連れてきたそうです。
 ベーベル子爵領兵は、全員が捕まって軍の施設に運ばれました。
 それぞれの罪に応じて処罰されるそうです。
 応接室に移動して、色々と話すことにしました。

「しかし、ベーベル子爵家のものは全員捕縛されか。まあ、罪状が罪状なだけに王国が直接統治することになるだろう」

 紅茶を飲みながら、ブランドルさんがベーベル子爵領の今後を予想していました。
 ベーベル子爵も子爵の家族や親戚も、ましては領兵や使用人すら殆どいません。
 こんな状況では、領地を統治するのは実質的に不可能でしょう。

「レオ君が成人していたら、間違いなく領地を与えられるだろう。それだけの実績を残している」

 あの、ブラウニー伯爵、ニヤニヤしながら僕のことを見ないで下さい。
 領地経営なんて、僕には不可能です。
 そもそもブラウニー伯爵の言う通り、僕はまだ未成年ですよ。
 ブランドルさんもビクターさんも、その手があったと言わないで下さい。

「何にせよ、これで帝国との戦闘はほぼ終了だろう。だが、念の為にレオ君は国境に戻ってもらう。因みに、国境での戦いは初手でレオ君のお友達が大魔法を見せて、一気に戦意喪失させたらしいぞ」

 ビクターさん曰く、ディフェンダーズ伯爵の国境ではユキちゃんがアイスカノンで敵陣地の前をカチンコチンにし、サンダーランド辺境伯領の国境ではシロちゃんが多数のホーリーバレットを敵陣地の前に撃ち込んだそうです。
 大魔法使いがいると、帝国側の兵は大混乱になったそうです。
 あっという間に全員捕虜になり、軍の基地に送られました。
 捕虜になった帝国兵の偉い人が、最終作戦だと証言したそうです。
 でも、本当かはまだ分からないもんね。
 ブランドルさんは明日王都に戻るそうで、僕とソラちゃんがブランドルさんを王都に送ることになりました。
 今夜はこのままベーベル子爵家の屋敷に泊まり、ゆっくり体を休めることとします。
 因みに、ベーベル子爵家の屋敷に勤めていた料理人が全員捕まったので、兵と共に僕も夕食を作っていました。
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