543 / 697
第十二章 再びの帝国との紛争
第八百四十六話 謁見の間で僕に文句を言ってきた貴族
しおりを挟む
直ぐに謁見の時間になったので、僕は抱っこしていたルーちゃんをモニカさんに預けます。
「ぶー」
「あら、レオお兄ちゃんの方が良かったかしら」
ルーちゃんがちょっとだけ不機嫌な表情をみせたので、モニカさんも少し苦笑いです。
ルーちゃんは、僕が抱っこしている間ずっと大人しかったもんね。
僕も、王家の使用人と共に服を整えます。
「ローナちゃんは、私と一緒に移動しましょうね」
「はい」
「僕も一緒だよ!」
王妃様とグレッグちゃんも、ローナちゃんに話しかけていました。
ローナちゃんは王家と共に挨拶をするので、僕とマヤちゃんとは別行動です。
「クリスちゃん、また後でね」
「はーい」
クリスちゃんは、そのまま応接室でモニカさんとルーちゃんと一緒にいます。
僕は、マヤちゃんと一緒に謁見の間に向かいます。
「あっ、ブラウニー伯爵です」
「おお、レオか」
謁見の間に着いたけど、まだ早かったのか貴族もまちまちでした。
軍人貴族は早めに来ている人が多かったので、僕はその中の一人のブラウニー伯爵に声をかけました。
他にも、ナンシー侯爵やマイスター師団長さんも謁見の間に入ってきました。
よく考えると、マヤちゃんも将来的には軍人貴族の一員になるのかな。
「しかし、ある意味帝国の膿を出し切った戦いになったな。皇太后が亡くなったって話は本当みたいだし、後を継いだ皇帝はかなりまともな人物だと聞く」
「皇帝の弟のジョセフさんも、とっても良い人だと感じました。きっと、帝国も良い方向に進むはずです」
「レオ君が良い人だと太鼓判を押すのなら、それ程の人なのだろう。何にせよ、あと一カ月が勝負だ」
マイスター師団長さんとこの後の停戦交渉について話をしたけど、僕は良い方向に進むんじゃないかなって思っています。
当面は国境の警備を強化しないと駄目だし、やることもたくさんありますね。
「何にせよ、レオ君に頼ることは少なくなるだろう。ここからは、軍が頑張らないといけない」
「まさにその通りだ。地域の安定を担う役割を発揮しないとならない」
ナンシー侯爵とブラウニー伯爵は、より一層軍の役割が大きくなると踏んでいた。
僕も、停戦交渉が終われば王都にいることが多くなるでしょうね。
その後も軍人貴族と話をしていると、突然僕の背後から大声を上げる人が現れました。
「な、何でここにレオがいるんだ!」
「「「うん?」」」
ナンシー侯爵、ブラウニー伯爵、マイスター師団長さんも思わず声がした方を振り向くと、横に大きな派手な貴族服を着ている貴族当主が僕のことを指さしながら大声で叫んでいたのです。
うーん、この人は誰なんだろうか。
全く分からないや。
すると、この派手な貴族当主がとんでもないことを言ってきたんです。
「分かったぞ! レオは国境に向かって多くの兵を治療したと周知していたが、本当は王都に残っていたんだな。そうでなければ、王城にいるはずが……」
「黙れ!」
「ひいっ……」
おお、派手が貴族当主がよく分からないことを言っているのを、ブラウニー伯爵がドスの効いた声で遮りました。
そして、この人の発言で一気に状況が変わります。
「レオお兄ちゃんは、昨日ソラちゃんに乗ってローナちゃんを連れてきたんだよ。それに、何回かソラちゃんに乗って王都に帰ってきていたんだよ」
「ぐっ……」
マヤちゃんが色々と説明したので、派手な貴族当主は言葉に詰まっちゃいました。
というか、僕よりも小さいマヤちゃんに言い負かされるなんてね。
「まあ、そういうことだ。ドラゴンの友達がいるレオ君しかできない芸当だがな。それに、各地にレオ君が到着した記録も残っているし、国境の基地で大手柄も立てている。さて、お前はさっき何を言ったか?」
「ぐぐっ……」
かなり怒り気味のナンシー侯爵に詰め寄られて、派手な貴族当主は完全に万事休すって状態です。
というか、この派手な貴族は何で僕に言いがかりをつけたのだろうか。
「ぶー」
「あら、レオお兄ちゃんの方が良かったかしら」
ルーちゃんがちょっとだけ不機嫌な表情をみせたので、モニカさんも少し苦笑いです。
ルーちゃんは、僕が抱っこしている間ずっと大人しかったもんね。
僕も、王家の使用人と共に服を整えます。
「ローナちゃんは、私と一緒に移動しましょうね」
「はい」
「僕も一緒だよ!」
王妃様とグレッグちゃんも、ローナちゃんに話しかけていました。
ローナちゃんは王家と共に挨拶をするので、僕とマヤちゃんとは別行動です。
「クリスちゃん、また後でね」
「はーい」
クリスちゃんは、そのまま応接室でモニカさんとルーちゃんと一緒にいます。
僕は、マヤちゃんと一緒に謁見の間に向かいます。
「あっ、ブラウニー伯爵です」
「おお、レオか」
謁見の間に着いたけど、まだ早かったのか貴族もまちまちでした。
軍人貴族は早めに来ている人が多かったので、僕はその中の一人のブラウニー伯爵に声をかけました。
他にも、ナンシー侯爵やマイスター師団長さんも謁見の間に入ってきました。
よく考えると、マヤちゃんも将来的には軍人貴族の一員になるのかな。
「しかし、ある意味帝国の膿を出し切った戦いになったな。皇太后が亡くなったって話は本当みたいだし、後を継いだ皇帝はかなりまともな人物だと聞く」
「皇帝の弟のジョセフさんも、とっても良い人だと感じました。きっと、帝国も良い方向に進むはずです」
「レオ君が良い人だと太鼓判を押すのなら、それ程の人なのだろう。何にせよ、あと一カ月が勝負だ」
マイスター師団長さんとこの後の停戦交渉について話をしたけど、僕は良い方向に進むんじゃないかなって思っています。
当面は国境の警備を強化しないと駄目だし、やることもたくさんありますね。
「何にせよ、レオ君に頼ることは少なくなるだろう。ここからは、軍が頑張らないといけない」
「まさにその通りだ。地域の安定を担う役割を発揮しないとならない」
ナンシー侯爵とブラウニー伯爵は、より一層軍の役割が大きくなると踏んでいた。
僕も、停戦交渉が終われば王都にいることが多くなるでしょうね。
その後も軍人貴族と話をしていると、突然僕の背後から大声を上げる人が現れました。
「な、何でここにレオがいるんだ!」
「「「うん?」」」
ナンシー侯爵、ブラウニー伯爵、マイスター師団長さんも思わず声がした方を振り向くと、横に大きな派手な貴族服を着ている貴族当主が僕のことを指さしながら大声で叫んでいたのです。
うーん、この人は誰なんだろうか。
全く分からないや。
すると、この派手な貴族当主がとんでもないことを言ってきたんです。
「分かったぞ! レオは国境に向かって多くの兵を治療したと周知していたが、本当は王都に残っていたんだな。そうでなければ、王城にいるはずが……」
「黙れ!」
「ひいっ……」
おお、派手が貴族当主がよく分からないことを言っているのを、ブラウニー伯爵がドスの効いた声で遮りました。
そして、この人の発言で一気に状況が変わります。
「レオお兄ちゃんは、昨日ソラちゃんに乗ってローナちゃんを連れてきたんだよ。それに、何回かソラちゃんに乗って王都に帰ってきていたんだよ」
「ぐっ……」
マヤちゃんが色々と説明したので、派手な貴族当主は言葉に詰まっちゃいました。
というか、僕よりも小さいマヤちゃんに言い負かされるなんてね。
「まあ、そういうことだ。ドラゴンの友達がいるレオ君しかできない芸当だがな。それに、各地にレオ君が到着した記録も残っているし、国境の基地で大手柄も立てている。さて、お前はさっき何を言ったか?」
「ぐぐっ……」
かなり怒り気味のナンシー侯爵に詰め寄られて、派手な貴族当主は完全に万事休すって状態です。
というか、この派手な貴族は何で僕に言いがかりをつけたのだろうか。
934
あなたにおすすめの小説
五年後、元夫の後悔が遅すぎる。~娘が「パパ」と呼びそうで困ってます~
放浪人
恋愛
「君との婚姻は無効だ。実家へ帰るがいい」
大聖堂の冷たい石畳の上で、辺境伯ロルフから突然「婚姻は最初から無かった」と宣告された子爵家次女のエリシア。実家にも見放され、身重の体で王都の旧市街へ追放された彼女は、絶望のどん底で愛娘クララを出産する。
生き抜くために針と糸を握ったエリシアは、持ち前の技術で不思議な力を持つ「祝布(しゅくふ)」を織り上げる職人として立ち上がる。施しではなく「仕事」として正当な対価を払い、決して土足で踏み込んでこない救恤院の監督官リュシアンの温かい優しさに触れエリシアは少しずつ人間らしい心と笑顔を取り戻していった。
しかし五年後。辺境を襲った疫病を救うための緊急要請を通じ、エリシアは冷酷だった元夫ロルフと再会してしまう。しかも隣にいる娘の青い瞳は彼と瓜二つだった。
「すまない。私は父としての責任を果たす」
かつての合理主義の塊だった元夫は、自らの過ちを深く悔い、家の権益を捨ててでも母子を守る「強固な盾」になろうとする。娘のクララもまた、危機から救ってくれた彼を「パパ」と呼び始めてしまい……。
だが、どんなに後悔されても、どんなに身を挺して守られても、一度完全に壊された関係が元に戻ることは絶対にない。エリシアが真の伴侶として選ぶのは、凍えた心を溶かし、温かい日常を共に歩んでくれたリュシアンただ一人だった。
これは、全てを奪われた一人の女性が母として力強く成長し誰にも脅かされることのない「本物の家族」と「静かで確かな幸福」を自分の手で選び取るまでの物語。
私と子供より、夫は幼馴染とその子供のほうが大切でした。
小野 まい
恋愛
結婚記念日のディナーに夫のオスカーは現れない。
「マリアが熱を出したらしい」
駆けつけた先で、オスカーがマリアと息子カイルと楽しげに食事をする姿を妻のエリザが目撃する。
「また裏切られた……」
いつも幼馴染を優先するオスカーに、エリザの不満は限界に達していた。
「あなたは家族よりも幼馴染のほうが大事なのね」
離婚する気持ちが固まっていく。
ネグレクトされていた四歳の末娘は、前世の経理知識で実家の横領を見抜き追放されました。これからはもふもふ聖獣と美食巡りの旅に出ます。
旅する書斎(☆ほしい)
ファンタジー
アークライト子爵家の四歳の末娘リリアは、家族から存在しないものとして扱われていた。食事は厨房の残飯、衣服は兄姉のお下がりを更に継ぎ接ぎしたもの。冷たい床で眠る日々の中、彼女は高熱を出したことをきっかけに前世の記憶を取り戻す。
前世の彼女は、ブラック企業で過労死した経理担当のOLだった。
ある日、父の書斎に忍び込んだリリアは、ずさんな管理の家計簿を発見する。前世の知識でそれを読み解くと、父による悪質な横領と、家の財産がすでに破綻寸前であることが判明した。
「この家は、もうすぐ潰れます」
家族会議の場で、リリアはたった四歳とは思えぬ明瞭な口調で破産の事実を突きつける。激昂した父に「疫病神め!」と罵られ家を追い出されたリリアだったが、それは彼女の望むところだった。
手切れ金代わりの銅貨数枚を握りしめ、自由を手に入れたリリア。これからは誰にも縛られず、前世で夢見た美味しいものをたくさん食べる生活を目指す。
【完結】辺境に飛ばされた子爵令嬢、前世の経営知識で大商会を作ったら王都がひれ伏したし、隣国のハイスペ王子とも結婚できました
いっぺいちゃん
ファンタジー
婚約破棄、そして辺境送り――。
子爵令嬢マリエールの運命は、結婚式直前に無惨にも断ち切られた。
「辺境の館で余生を送れ。もうお前は必要ない」
冷酷に告げた婚約者により、社交界から追放された彼女。
しかし、マリエールには秘密があった。
――前世の彼女は、一流企業で辣腕を振るった経営コンサルタント。
未開拓の農産物、眠る鉱山資源、誠実で働き者の人々。
「必要ない」と切り捨てられた辺境には、未来を切り拓く力があった。
物流網を整え、作物をブランド化し、やがて「大商会」を設立!
数年で辺境は“商業帝国”と呼ばれるまでに発展していく。
さらに隣国の完璧王子から熱烈な求婚を受け、愛も手に入れるマリエール。
一方で、税収激減に苦しむ王都は彼女に救いを求めて――
「必要ないとおっしゃったのは、そちらでしょう?」
これは、追放令嬢が“経営知識”で国を動かし、
ざまぁと恋と繁栄を手に入れる逆転サクセスストーリー!
※表紙のイラストは画像生成AIによって作られたものです。
悪役聖女に転生? だが断る
日村透
ファンタジー
※書籍化に伴いタイトルが変更になりました。
旧「聖女転生? だが断る」→新「悪役聖女に転生? だが断る」
形ばかりと思われていた聖女召喚の儀式で、本当に異世界の少女が訪れた。
それがきっかけで聖女セレスティーヌは思い出す。
この世界はどうも、前世の母親が書いた恋愛小説の世界ではないか。
しかも自分は、本物の聖女をいじめて陥れる悪役聖女に転生してしまったらしい。
若くして生涯を終えるものの、断罪されることなく悠々自適に暮らし、
苦しみのない最期を迎える勝ち逃げ確定の悪役だったのだが……
本当にそうだろうか?
「怪しいですわね。話がうますぎですわ」
何やらあの召喚聖女も怪しい臭いがプンプンする。
セレスティーヌは逃亡を決意した。
幻獣保護センター廃棄処理係の私、ボロ雑巾のような「ゴミ幻獣」をこっそり洗ってモフっていたら、実は世界を喰らう「終焉の獣」だった件について
いぬがみとうま🐾
ファンタジー
「魔力なしの穀潰し」――そう蔑まれ、幻獣保護センターの地下で廃棄幻獣の掃除に明け暮れる少女・ミヤコ。
実のところ、その施設は「価値のない命」を無慈悲に殺処分する地獄だった。
ある日、ミヤコの前に運ばれてきたのは、泥と油にまみれた「ボロ雑巾」のような正体不明の幻獣。
誰の目にもゴミとしか映らないその塊を、ミヤコは放っておけなかった。
「こんなに汚れたままなんて、かわいそう」
彼女が生活魔法を込めたブラシで丹念に汚れを落とした瞬間、世界を縛る最凶の封印が汚れと一緒に「流されてしまう。
現れたのは、月光を纏ったような美しい銀狼。
それは世界を喰らうと恐れられる伝説の災厄級幻獣『フェンリル・ヴォイド』だった……。
【完結】スキル調味料は意外と使える
トロ猫
ファンタジー
Web版完結しました
2025.7月中旬 三巻刊行予定
2024.7.22頃 二巻出荷
2023.11.22 一巻刊行
八代律(やしろ りつ)は、普通の会社員。
ある日、女子大生と乗ったマンションのエレベーター事故で死んでしまう。
気がついたら、真っ白な空間。目の前には古い不親切なタッチパネル。
どうやら俺は転生するようだ。
第二の人生、剣聖でチートライフ予定が、タッチパネル不具合で剣聖ではなく隣の『調味料』を選んでしまう。
おい、嘘だろ! 選び直させてくれ!
異世界スローライフ希望なのに、女神の過保護が止まらない
葉泪秋
ファンタジー
HOTランキング1位感謝です!(2/3)
「小説家になろう」日間ランキング最高11位!(ハイファンタジー)
ブラック企業で過労死した俺、佐久間遼。
神様に願ったのは、ただ「異世界で、畑でも耕しながらのんびり暮らしたい」ということだけ。
そうして手に入れた、辺境の村での穏やかな日々。現状に満足し、今度こそは平穏なスローライフを……と思っていたのだが、俺の妙なスキルと前世の社畜根性が、そうはさせない。
ふとした善意で枯れた井戸を直したことから、堅物の騎士団長やら、過保護な女神やらに目をつけられることになる。
早く穏やかに暮らしたい。
俺は今日も、規格外に育った野菜を手に、皆の姿を眺めている。
【毎日18:00更新】
※表紙画像はAIを使用しています
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる
本作については削除予定があるため、新規のレンタルはできません。
このユーザをミュートしますか?
※ミュートすると該当ユーザの「小説・投稿漫画・感想・コメント」が非表示になります。ミュートしたことは相手にはわかりません。またいつでもミュート解除できます。
※一部ミュート対象外の箇所がございます。ミュートの対象範囲についての詳細はヘルプにてご確認ください。
※ミュートしてもお気に入りやしおりは解除されません。既にお気に入りやしおりを使用している場合はすべて解除してからミュートを行うようにしてください。