小さな大魔法使いの自分探しの旅 親に見捨てられたけど、無自覚チートで街の人を笑顔にします

藤なごみ

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第十二章 再びの帝国との紛争

第八百七十三話 いよいよ王都に帰る日です

 ジョセフさんたちを見送った翌日、今度は僕たちが王都に帰る日になりました。
 国境からアイリーンさんやピーちゃんたちもサンダーランド辺境伯家の屋敷に来ていて、僕たちと一緒に帰ることになっています。
 兵については、交代しながら順に王都に戻ることになりました。

「今回の戦争では、殆どやることがなかったわ。ひたすら兵を鍛えていただけよ」

 アイリーンさんはちょっと物足らなそうに言っていたけど、その分兵がとても強くなったと思えばいいんじゃないかな。
 因みに、アイリーンさんのお父さんのハーデスさんは、指揮官の交代が来るまではディフェンダーズ伯爵領の国境の基地にいるそうです。
 そして、ディフェンダーズ伯爵領の国境にいるムギちゃんやジェリーさんたちとは、ディフェンダーズ伯爵家の屋敷に到着した時に合流する予定です。

 シュイン、ぴかー!

「うん、とっても綺麗になったね」
「ピィ」
「キュー」

 僕も、朝食を食べて着替えを済ませたら借りていた部屋を生活魔法で綺麗にします。
 次にこの部屋を使う人のことを考えると、やっぱり綺麗にしておいた方がいいよね。
 とっても満足したので、僕はシロちゃん、ピーちゃん、ソラちゃんと一緒に玄関に向かいました。

「サンダーランド辺境伯、本当に世話になった。交渉がまとまったのは、間違いなくサンダーランド辺境伯のおかげだ」
「難しい交渉が上手く行ったのは、宰相閣下のお力無くしてはありえなかった。道中、お気をつけて」

 チャーリーさんとボーガン様は、お互いにガッチリと握手をします。
 帝国に帰ったジョセフさんも、サンダーランド辺境伯家のもてなしはとてもよかったと言っていました。
 ブランドルさん、マンデラ様もボーガン様と握手をしました。

「また、ジョセフさんが来た時に伺います」
「そうだ、レオ君とはまた会うのだな。帰りは馬車旅になるのだから、気をつけるように」

 僕も、ボーガン様とガッチリと握手をしました。
 半年後にまた会うのもあり、僕とはにこやかに挨拶をしました。
 そして、僕たちは馬車に乗り込みます。

「いってらっしゃーい!」
「ピィ!」
「キュー!」

 見送りに来てくれたアンソニーちゃんが、元気よく僕たちに手を振っていました。
 半年後に会う時には、アンソニーちゃんも大きくなっているはずだよね。
 僕も馬車の窓から顔を出して、アンソニーちゃんや見送りをしてくれるサンダーランド辺境伯家の皆さんに手を振ります。
 馬車の周りで警戒にあたるピーちゃん、ソラちゃんも、アンソニーちゃんに返事をしていました。
 さあ、ここからは久々の馬車旅です。
 先ずは、ディフェンダーズ伯爵領に向かわないといけないね。

「そういえば、停戦交渉中のレオ君の動きはとてもよかった。書類作成も問題ないし、もう少し書類作成をすれば研修は終了でいいだろう」
「上級官僚試験合格者は軍事訓練も必須だが、レオ君は常に軍事訓練を行なっているようなものだな。まあ、合同訓練の際には参加してもらうぞ」

 馬車内で今回の停戦交渉の件を話していたけど、チャーリーさんとブランドルさんにとっても褒められちゃいました。
 僕としてはまだまだかなと思っているけど、もう少しで合格をもらえそうです。
 王都に戻ってもやることはたくさんあるし、久々に冒険者活動もしたいなって思っちゃいました。
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