小さな大魔法使いの自分探しの旅 親に見捨てられたけど、無自覚チートで街の人を笑顔にします

藤なごみ

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第十三章 講和会議と訓練

第九百四十七話 集中すると疲れますね

「ふう、もうこんな時間か。昼食としよう」

 集中して作業をしていると、あっという間に時間が過ぎていきました。
 陛下もジョセフさんも、少し気を緩めていました。
 因みに、情報漏洩を防ぐために、昼食も大会議室の空いているスペースで行います。
 そして、大会議室は兵による厳重な警備が敷かれていました。

「皆さん、お疲れ様です。気休め程度かもしれないけど、回復魔法をかけますね」

 シュイン、ぴかー!

 昼食を食べながら、僕は会議に参加している人に回復魔法をかけました。
 ずっと座っていたのもあり、肩や腰を痛めている人がたくさんいました。
 中にはお腹の病気を持っている人もいて、治療して良かったです。

「レオ君は、本当に気配りに長けている。護衛まで治療することは、あまりないことだ」
「どうせなら、皆さんが元気になられた方がいいと思いました」
「優しいレオ君ならではだな。お陰で、午後も張り切って会議を行えそうだ」

 ジョセフさんだけでなく、他の人たちもみんな元気になっていい表情になりました。
 集中力が落ちると、打ち合わせも上手くいかないもんね。

「しかし、レオはよく書類をチェックしている。細かいところを指摘することもあったな」

 陛下は、僕が誤字脱字を指摘したことを満足そうにしていました。
 停戦協議に参加したことが生かされていたけど、文章チェックは普段からしているからちょっと得意になりました。
 因みに、シロちゃんも文章チェックは得意で、ジョセフさんの護衛をしつつ僕と一緒に文章のチェックをしていました。

「ウェンディもブルックも、もう少し落ち着いて事務作業をしなさい。せっかくの能力が発揮できないぞ」
「「はい……」」

 親戚二人は、チャーリーさんに少し苦言を言われちゃいました。
 とはいえ、求めるレベルが高いのもありますね。
 こうして十分に休憩を取りつつ、再び作業を開始しました。

「この分なら、明日には大枠が決まるだろう。後は、細部を詰めていけばいいだろう」
「そうですな。こんなにも早く作業が進むとは思わなかったです」

 夕方になり、陛下もジョセフさんもとても満足そうな表情をしていました。
 僕も、とても進捗が良いと感じました。
 資料は一旦全てしまい、兵の厳重な管理の下で保存されます。
 ジョセフさんは帝国の皇帝に連絡し、今日分の内容は承認されたそうです。
 全員やりきったという良い表情をしていたのですが、ウェンディさんとブルックさんは若干疲れがみえていますね。
 明日も講和会議を行うので、朝早くに集合することになりました。
 ということで、僕はウェンディさんと一緒に馬車に乗ってフランソワーズ公爵家に戻ります。

「「ただいま帰りました」」
「お帰りなさい!」
「アオン!」

 屋敷に戻ると、一足先に屋敷に帰ってお風呂を済ませたクリスちゃんとユキちゃんたちが僕とウェンディさんを出迎えてくれました。
 勉強も順調に進んだみたいですね。

「お兄様は、お仕事忙しい?」
「とっても忙しいよ。暫くは王城にいるよ」
「うーん、とっても大変だね」

 クリスちゃんは、僕たちの仕事はまだ難しいみたいですね。
 それに、まだ細かいところは話せないしね。
 僕も、お風呂に入ってゆっくり体を休めよう。
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