小さな大魔法使いの自分探しの旅 親に見捨てられたけど、無自覚チートで街の人を笑顔にします

藤なごみ

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第十章 冒険者学校入学試験

第六百五十七話 合格発表の日です

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 こうして勉強と簡単な治療をする日々が続き、いよいよ冒険者学校入学試験の合格発表の日がやってきました。
 僕たちは、朝早く起きて出発の準備を整えます。
 実は合格発表を確認したら軍の施設にに新人兵訓練の治療で行くことになっているので、今日は宮廷魔導師の服を着て冒険者ギルドに向かいます。

「いってきまーす」
「アンアン!」
「「いってらっしゃーい」」

 僕たちは、見送りをしてくれたクリスちゃんとマヤちゃんに手を振って馬車に乗り込みました。
 今日は、ジェシカさんも一緒に冒険者ギルドに向かいます。
 僕たちを乗せた馬車は、あっという間にフランソワーズ公爵家から冒険者ギルドに到着しました。
 そして、試験結果が掲示されている訓練場に皆で向かいます。

「おっ、来たな。ははは、今日はすごい格好だな」
「おはよう、レオ君。とってもかっこいい服だね」

 すると、試験結果を確認しに来た人の中に試験中僕に話しかけてきた筋肉ムキムキのスキンヘッドの人ととても明るい女性が、再び僕に話しかけてきました。
 そして、今度はあの高貴そうな二人の男女も僕の側にやってきました。

「皆さん、おはようございます。今日はこの後軍の施設に行くので、宮廷魔導師の服を着ているんです」
「あら、そうなのね。合格の余韻に浸る間もなくお仕事なんて、本当に大変ね」

 高貴そうな女性がちょっとクスリとしながら僕ににこやかに話しかけたけど、僕としては久々に新人兵の訓練が見れるのでとても楽しみなんだよね。
 そして、チラリと試験結果が張り出されている紙を見ようとしたら、人が凄くて背の低い僕には全然見えません。
 なので、こういう時の為にあの魔法を使います。

 シュイン、ふわり。

「よっと」
「「「えっ?!」」」

 僕は、飛翔魔法を使って人の背の高さよりもふわりと浮かび上がりました。
 すると、僕の側にいた四人だけでなく多くの冒険者が僕のことを信じられない表情で見ていました。
 でも、僕は自分の受験番号が合格ってなっているか確認するのに集中しています。
 あっ、あった!

 すたっ。

 僕は地面に降りて、ジェシカさんとみんなのところに向かいました。

「ジェシカさん、みんな、ちゃんと僕の番号が合格者のところに書いてありました!」
「レオ様、おめでとうございます」
「アオン!」

 僕にシロちゃんたちが抱きついてきたけど、本当に合格して良かったです。
 これで、来年の春からは無事に冒険者学校に通えますね。
 すると、スキンヘッドの人が豪快に笑いながら僕の背中をバシバシと叩いてきました。

「ははは、レオは本当にスゲーな。伝説と言われる飛翔魔法を使ったと思ったら、単に自分の合否結果を確認するだとはな」

 あ、あの、興奮しているのは分かるんですけど、そんなに背中を叩かれると結構痛いです。
 そして、改めて四人が僕に挨拶をしてきました。

「俺はゴーリキーだ。見ての通り大剣と格闘術を使うぞ」
「私はセリーナよ。ショートソードを使っているわ、宜しくね」

 二人は、今年二十歳になる幼馴染だそうです。
 というか、ゴーリキーさんは厳つい見た目だから絶対に三十歳近いかなと思ったんだよね。

「私は、トール・グレアスだ。グレアス子爵家の四男だが、爵位継承権はないから普通にトールと呼んでくれ」
「私は、ミユ・オシリスですわ。オシリス男爵家の三女ですが、特に他家に嫁ぐつもりはありませんの。かの有名なポラリス男爵様とお会いできて、とても光栄ですわ」

 トールさんとミユさんも、お互いに幼馴染だそうです。
 来年成人になる十四歳で、将来独り立ちするために冒険者学校に通うそうです。
 高貴な漢字だと思っていたけど、やっぱり貴族の人だったんですね。
 でも、将来のことを考えていてとっても凄いですね。
 そして、四人はとある依頼で一緒になって以降とても仲良くなったそうです。
 ちなみに、四人ともシロちゃんチェックはオッケーでした。
 僕も、とてもいい人だと感じます。

「どうやら、一年間同じクラスになるみたいだな。しかし、伝説と言われる魔法を当たり前のように使う魔法使いと一緒だとは。こりゃ、学校生活も楽しめそうだな」
「ええ、そうね。レオ君は魔法だけでなく勉強も剣も一生懸命だし、きっと他の人たちも張り切るはずよ」

 ゴーリキーさんとセリーナも、来年の学校生活を楽しみにしていました。
 僕も、すごい冒険者と一緒に過ごすことが出来て本当に楽しみです。
 シロちゃんたちも、とてもワクワクしていますね。
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