小さな大魔法使いの自分探しの旅 親に見捨てられたけど、無自覚チートで街の人を笑顔にします

藤なごみ

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第十一章 冒険者学校

第七百十九話 夏休み前最後の授業です

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 謁見が終わって一ヵ月後、僕はいつも通り冒険者学校に通っていました。
 その間帝国が王国を攻撃することはなかったけど、散発的に衝突は起きているそうです。
 その為、思った以上に怪我人が出ているそうです。
 なので、前回の衝突の際に僕たちと一緒に治療を行ったケイトさんたち特別治療班の面々がサンダーランド辺境伯領に向かっているそうです。
 ポーションの需要も高くなったので、僕達も時間が空いたらできるだけポーションを作るようにしています。
 そんな中、今日は冒険者学校の夏休み前最後の授業となります。
 筆記試験の結果が返ってきて、中には点数が悪くて思わず机に突っ伏している冒険者もいました。

「良かった、なんとかいい結果が出ました」
「レオ君は、当たり前の様に満点を取るね……」
「本当ね。満点を取ったのは、クラスではレオ君とミユだけだわ」

 トールさんとセリーナさんが僕の回答結果を見て思わず溜息を漏らしていたけど、今回のテストはひっかけ問題もあって結構難しかったんだよね。
 トールさんとセリーナさんは、見事にひっかけ問題に引っかかってしまいました。
 ゴーリキーさんは、自分なりに満足のいく点数だったそうです。

「はいはい、では試験問題の解説をするよ。席についてね。今回の試験は魔物の生態や倒し方など、冒険者としてとても重要な内容となっています。間違ったところは、しっかり復習して理解をしましょう」
「「「はい……」」」

 コーディさんの声に冒険者たちが項垂れながら席に着いたけど、今回の勉強内容は軍の活動でも役に立ちそうだったから一生懸命勉強をしたんだよね。
 シロちゃん達にも勉強範囲を教えてあげたけど、とっても役に立ったと言っていました。
 もしかしたら、シロちゃんがテストを受けたら満点を取ったかもしれませんね。
 授業では、テストの解説と夏休みの説明が行われました。

「これから一ヵ月半の夏休みになりますが、怪我無く積極的に依頼をこなしましょう。何かあったら、遠慮なく冒険者ギルドに申し出て下さい。夏休み明けに、元気な皆さんの顔を見られることを期待します」
「「「はい!」」」

 こうして、コーディさんの締めの挨拶で夏休み前の授業は無事に終了しました。
 僕は、トールさん達に挨拶をして迎えの馬車に乗って足早に軍の施設に向かいました。
 シロちゃん達は朝から軍の施設にいるので、ついでに合流する予定です。

「おお、テストは満点か。まあ、レオだから不思議じゃないが結構難しい問題だぞ」

 テスト結果を僕の事を待ち構えていたブラウニー伯爵にみせたけど、ブラウニー伯爵は特に驚くことなく解答用紙を見ていました。
 今回は魔物に関する試験だったから、軍にとっても役立つ内容かもしれないね。

「さて、昼食を食べたらスラム街にある犯罪組織の拠点を潰しに行く。こういう実戦は、訓練よりも大きな効果を発揮する。レオは、いつも通り新兵を率いて犯罪組織の拠点に向かってくれ。俺がレオの友達を連れて現場に向かう。レオの友達は、新兵を鍛えようとやる気になっているぞ」

 ブラウニー伯爵がニヤリとしながら話をしてくれたけど、午後はとっても忙しそうになりそうですね。
 シロちゃん達は食堂にいるそうなので、僕も昼食を食べる為に食堂に向かいました。

「みんな、お待たせ。この後は、怪我しない様に張り切っていこうね」
「アオン!」

 食堂で美味しそうに食事をしていたシロちゃん達は、元気よく返事をしていました。
 特に最近はずっとグレッグちゃんの護衛についていたユキちゃんが、とっても張り切りながら返事をしていました。
 でも、返事をしたユキちゃんの口の周りがお肉のソースでべたべたになっていたので、僕はちょっと苦笑しながら拭いてあげました。
 さて、僕もお肉定食を食べて元気を付けないとね。
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