小さな大魔法使いの自分探しの旅 親に見捨てられたけど、無自覚チートで街の人を笑顔にします

藤なごみ

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第十一章 冒険者学校

第七百五十六話 ゼノバース子爵家へお試しお泊り その二

「「わあ!」」

 庭に出ると、クリスちゃんとマヤちゃんは感嘆の声を上げていた。
 庭は余計な装飾がない代わりに木々がよく手入れされていて、とても緑豊かだった。
 シロちゃんたちも庭に出てクリスちゃんとマヤちゃんと一緒に遊んでいて、とても楽しそうですね。

「彫刻を置くよりも、このまま緑が多い方がいいわね。たまによく分からない彫刻を多数置いてある屋敷があるけど、美的感覚が全く分からないものもあるのよ」

 楽しそうに遊ぶクリスちゃんたちを見つめながら、モニカさんが屋敷の庭の感想を言っていました。
 僕も前に彫刻だらけの屋敷に行ったことがあるけど、何の彫刻か全く分からないものもあったんだよね。
 僕も、やっぱり綺麗な庭の方が良いと思うなあ。
 その後は厩などの施設も見に行き、馬車なども見てまわりました。
 再び屋敷の中に入って、昼食を食べる為に食堂に移動します。

「マヤちゃん、とっても美味しいね」
「うん、美味しいねクリスちゃん」

 クリスちゃんとマヤちゃんは、とても美味しそうにお肉を頬張っていました。
 屋敷の使用人も、思わずほっこりする光景です。

「お嬢様が『黒髪の天使様』によって救い出されて以降、本当にとても良い笑顔を見せています。ゴルゴン侯爵家にいた際は抑圧されていて、暗い表情を見せることもありましたので……」

 執事のお姉さんもホッとした表情を見せているけど、確かにマヤちゃんはフランソワーズ公爵家に来た当初よりもとても明るくなっているよね。
 あと、僕の存在が別件でも影響を与えているそうです。

「お嬢様がまだ幼い上にほぼ一から貴族家を作るような状態ですが、お嬢様がレオ様と仲がいいということで多くの使用人の採用希望者が現れました。普通なら敬遠するような職場なのですが、とてもありがたいことです」

 フランソワーズ公爵家がゼノバース子爵の後ろ盾になっていることも非常に大きいそうで、将来性があると思われているそうです。
 こうして昼食も食べ終え、今度はクリスちゃんとマヤちゃんはお昼寝タイムになりました。

「「「すー、すー」」」

 マヤちゃんの部屋で寝る事となり、いつの間にかユキちゃんも一緒にベッドに潜り込んでいました。
「とってもはしゃいでいたから、疲れていたのね。初めて寝るベッドでも全く関係なさそうね」

 すやすやと仲良く寝ているみんなのことを、モニカさんも思わずホッとしていました。
 モニカさんもお母さんだから、マヤちゃんのことがとっても気になっちゃうよね。
 さて、少し時間ができたので僕は勉強部屋で勉強することにしました。
 ついでなので、勉強部屋の使い勝手も確認しないといけないですね。
 勉強に必要な物は全て魔法袋に入れているし、いつでも大丈夫です。
 シロちゃんたちは寝ているクリスちゃんたちを見守っているそうなので、僕はみんなを起こさないようにゆっくりと部屋から出ていきました。
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