小さな大魔法使いの自分探しの旅 親に見捨てられたけど、無自覚チートで街の人を笑顔にします

藤なごみ

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第十一章 冒険者学校

第七百六十二話 ルーちゃんが産まれて一週間が経ちました

 ルーちゃんが生まれてから一週間、僕はクリスちゃんとマヤちゃんと共に毎日王城に行っていました。
 もちろんグレッグちゃんの勉強を見るためで、クリスちゃんとマヤちゃんも一緒に勉強を教えます。

「これが、これだよ」
「えーっと……」

 みんな午前中だけなんだけど、思ったよりも真面目に勉強していました。
 というのも、勉強を終えないとルーちゃんに会いに行けないからです。
 休憩を挟みつつ勉強を教えるのだけど、僕も人にものを教えるのはあんまりないのでとても良い経験です。
 そして、無事に勉強を終えたらいよいよルーちゃんのところに合流です。

「すー、すー」
「「「寝ているー」」」

 赤ちゃんは寝るのがお仕事なので、会いに行くと寝ている時もたくさんあります。
 でも、すやすやと寝ている姿もとても可愛いですね。

「シロちゃんがいてくれて、本当に良かったわ。生後一週間は最初に気をつけないといけない期間なんだけど、何事もなく過ごす事ができたのよ」

 王妃様だけでなく、ヒルダさんもシロちゃんがいて良かったと言ってくれました。
 シロちゃんは、もはやスーパーベビーシッターですね。
 元々王城の使用人とも顔見知りだし、ある程度のリアクションで意思疎通もできます。
 ヒルダさんは、ムギちゃんのことについても教えてくれました。

「今のところ明らかにおかしいものを贈ってきたものはいないけど、中にはこんなものを贈ってどうするのというのを持ってきたものもいるわ」

 ヒルダさん曰く、男児と発表したのに女児のものを贈ってきたり、よく分からない人形を贈ってきたりしているそうです。
 おむつとかタオルならいくらあってもいいけど、女の子用の服とかは流石にいらないでしょうね。
 因みに、僕が贈った新生児用のおむつセットは既に使っているそうです。

「その辺も含めて、明日の謁見で色々と言う予定よ。まあ、大半の貴族には何も問題のない話なんだけどね」

 ヒルダさんも思わず苦笑しながら言っていたけど、普通にしていれば問題ないもんね。
 チャーリーさんやギルバートさんたちも常識的な贈り物をしているし、軍はこういう時は決まった贈り物をしているそうです。
 マヤちゃんもゼノバース子爵家当主として僕と同じ物を贈っているし、御用商会などからも贈り物があるそうです。

「レオ君は実用的な物を贈って既に使っていると言うらしいけど、それだけのことは言ってもいいわ。なにせ今は帝国と微妙な関係にあって、一致団結しないといけない時期なのよ」

 国としてもとてもおめでたい時なのに、変なものを贈ってくるのは帝国と繋がっている可能性もあるとヒルダさんは言っていました。
 怪しい貴族への牽制になると思うし、これを期に大人しくしてくれれば良いんだよね。

「既に『黒髪の天使様』の祝福を受けていると言えば効果も大きいし、馬鹿な考えをするものも減るはずよ」
「馬鹿な考え、ですか?」
「ルーカスは将来は新しい貴族家を打ち立てるけど、王家の血を引いているわ。だから、ルーカスに嫁ってことで紹介する貴族が出てくるのよ」

 それでも、グレッグちゃんが産まれた時よりもずっと控えめだそうです。
 グレッグちゃんのお嫁さんは、将来の王妃様だもんね。
 でも、間違いなく選ばれるのは狭き門な気がします。

「少なくとも、グレッグの嫁はレオ君にも気に入られないと駄目でしょうね。グレッグはレオ君をとても気に入っているし、レオ君が嫌な人は自分にとっても嫌な相手の可能性が高いわ」

 な、何だか僕の存在がとても大きくなっているのは気のせいでしょうか。
 僕は、普通にグレッグちゃんには幸せになって欲しいと思っています。
 でも、嫌な人が無理矢理グレッグちゃんの奥さんになろうとしたら、きっと大変だよね。
 何にせよ、もう少し先の話になるのかなって思っています。

「ふふ、グレッグもすっかりお兄ちゃんになったわね」
「そーだよ! 僕は、ルーちゃんのお兄ちゃんだもんね!」

 当のグレッグちゃんは、王妃様に抱っこされてとってもご機嫌です。
 まだまだ、お母さんにも甘えたい年頃だもんね。
 そろそろ昼食だし、僕たちはここまでです。
 昼食を食べ終えたら、グレッグちゃんたちはみんなでお昼寝ですね。
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