小さな大魔法使いの自分探しの旅 親に見捨てられたけど、無自覚チートで街の人を笑顔にします

藤なごみ

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第十一章 冒険者学校

第七百六十四話 謁見前に応接室へ

 謁見の前に、いつもの応接室に向かいます。
 陛下や閣僚に主な幹部も揃っていました。

「お父様、ルーちゃん元気だったよ!」
「そうか、それはいいことだ」

 グレッグちゃんが元気よく陛下に報告すると、応接室は思わずほんわかとしました。
 陛下も、ニコリとしながらグレッグちゃんの頭を優しく撫でていました。

「ノエビア、調子はどうだ?」
「おかげさまで、だいぶ体力も戻りました。シロちゃんが、念の為にと毎日回復魔法をかけてくれましたわ」
「そうか、それはとても良いことだ。凄腕の治癒師に感謝しないとならないな」

 陛下と王妃様も仲良く話しているけど、出産後にこんなに早く体調が回復するのは凄いことらしいです。
 シロちゃんは王妃様だけでなく色々な人を気遣っていて、疲れている専属侍従にも回復魔法をかけていたりするそうです。

「レオにも感謝しないとならない。出産後の忙しさもあって、余もグレッグに構うことができなかった。勉強とはいえ、こうして一緒にいてくれるだけでもかなりありがたい」
「僕は、できることをやっただけです。それにシロちゃんたちも頑張っているので、負けてられないと思いました」
「ははは、そうか。友達には負けたくないよな。いい心掛けだ」

 陛下は上機嫌に笑っているけど、公務もあるから余計に忙しいよね。
 一ヶ月もすれば忙しさも落ち着くらしいし、そうすればグレッグちゃんの相手をする時間も増えるね。

「今日の謁見では、息子の誕生に加えてこれからの警戒態勢について話す予定だ。実際に新たに帝国と繋がっている貴族も発覚し、何かを起こそうとしていたのは事実だ。気を引き締めると共に、準戦時体制は継続すると宣言する」
「「「畏まりました」」」

 陛下が今日の謁見内容を教えてくれたけど、ムホン子爵とムホン伯爵の件もあるから話すことはいっぱいありそうです。
 軍人貴族だけでなく、各貴族もその辺りはかなり警戒しているそうです。
 普通にしている貴族にとっては、大迷惑な話ですね。

「ある意味本命と目されている領地持ち貴族がまだ大人しいので、警戒は続けることにする。ご丁寧に、資金提供もしてきた」

 陛下は、名前は明かさなかったけどある貴族の監視を続けると宣言しました。
 うーん、領地持ちということは王都にはいない貴族だけど、それこそ何かあったら大変ですね。
 そして、謁見後の話にもなりました。

「グレッグが兵の治療をすることは、とても良いことだ。幼年のゼノバース子爵も積極的に奉仕活動を行っているし、他の貴族への示しにもなる。教会での奉仕活動もそうだが、普段から行うことが大切だ。貴族である以上、その義務を負わなければならない」

 陛下の話を、応接室にいる人はみんな真剣に聞いていました。
 どの話も大切だし、貴族なら当たり前のことですね。
 では、そろそろ時間なので、謁見の間に向かいます。
 今日は、どの貴族も真剣に話を聞いてくれれば良いなあ。
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