小さな大魔法使いの自分探しの旅 親に見捨てられたけど、無自覚チートで街の人を笑顔にします

藤なごみ

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第十二章 再びの帝国との紛争

第七百九十六話 作戦会議

「僕がその火魔法使いを倒せばいいんですね?」
「いや、レオ君は直接その火魔法使いを攻撃しなくていい」

 あれ?
 てっきり僕が火魔法使いを倒すのかと思っていたら、そうじゃないとハーデスさんに否定されちゃいました。
 じゃあ、いったいどうすればいいのかな?

「レオ君なら、火魔法使いの放った魔法を長距離狙撃で打ち消せるだろう。それだけやってもらえばいい。身体拘束ができればなおいいけど、流石にそこまで無理はさせられない」

 なるほど、僕はあくまでも魔法を打ち消すことだけしていればいいんですね。
 ふふふ、長距離マジックキャンセルができるか試す良い機会だよ。
 長距離マジックドレインも使ってみようかな。
 ある意味、とっても楽しみです。
 僕は、防壁の陰に隠れながら魔法を使えばいいそうです。

「シロちゃんは、万が一に備えて治療に備えてくれ。ピーちゃんとムギちゃんは、引き続き帝国側の偵察だ」
「ピッ」
「ミー!」

 おお、シロちゃんたちがハーデスさんに可愛らしい敬礼をしているよ。
 シロちゃんなら重傷者も治療できるし、ピーちゃんとムギちゃんならたくさんの情報を集めることができます。
 僕はあくまでも兵が魔法使いの被害に遭わないようにすることが目的で、その他の帝国兵を直接攻撃することはありません。
 どのような作戦をするかは兵の幹部が話し合い、無事に決定しました。
 兵を集めて訓示をすることになり、僕たちも一緒に移動します。

「このあと、帝国兵が攻めて来る可能性が高くなった。帝国側は奇襲を仕掛けると思っているが、我々は粛々と撃退すればよい。今回はレオ君もいるから、多少の怪我など気にしなくても平気だ!」
「「「おー!」」」

 ハーデスさんの訓示に、兵も威勢のよい声で答えました。
 いつでも戦える準備を整えていて、更に僕たちが治療した兵や追加の兵も到着しています。
 ということで、急いで昼食を食べて陣形を整える事になりました。

「うーん、間違いなく夜襲で起こされたユキちゃんたちの攻撃が大きいですね」
「戦闘状態なのだから、そのくらい起きて当たり前だ。寧ろ、人的被害を出さないように攻撃したのだからな。あの攻撃で、帝国側が全滅していた可能性もある」
「それに、武器などの装備がないのだから決着は直ぐにつくだろう。夕飯前には終わらせて、のんびり風呂でも入りたいものだな」

 みんなと一緒に昼食を食べながら話をし、兵はこの後の戦いをかなり楽観視していました。
 とはいえ、気を緩めない辺りは流石です。
 こうして、王国側は着実に準備を整えました。
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