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8 破瓜

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 よ、よし。彼女も承諾していることだ。ここでしなければ、男じゃないぞ。
 封を切り、ゴムを出して表裏を確認。初めてだが、つけ方は知っている。先端の空気を抜いて密着させ、巻いてある部分を根元まで伸ばしてゆく。
 OK。では、改めまして…。

「い、いくよ」

「はい。お願いします」

 恥ずかし気に股を広げたまま待っていてくれた彼女の股間へ…。
 花びらのようなピンクの襞を開け、先をそこに密着させ、グッと少し押し込む。

「うっ、い、痛い…」

 彼女は顔を顰めた。

「大丈夫?」

「う、うん。大丈夫。奥まで入れちゃってください」

 お、奥まで…。でも彼女は痛そうだし……、少し血が出ている。

「慌てない。蜜をまとわりつかせながら、少しずつゆっくり奥まで入れてゆくのよ」

 茶道部部長の池田先輩の澄んだ声。あ、この会では副会長なのか…。
 でも、蜜って、何だ?
 あ、彼女から分泌されている粘液のことか…。
 まとわりつかせながらって、言われても…。
 そうか、少し入れて出し、更にまた入れてって感じで徐々に入れて行けば良いんだ。

 彼女は、やはり痛そうにしている。
 ゆっくり、慎重に出し入れし、少しずつ、少しずつ、奥まで入れて行く。

 彼女の中…温かいというか、熱い。
 徐々に深く…、彼女の体内に僕のモノが飲み込まれてゆく……。
 根元までシッカリ入り、彼女と僕は完全に繋がった。

「ゆっくり動かしなさい。慌てず、やさしくね」

 再び池田先輩の澄んだ声。
 それに従い、ゆっくり、ゆっくりと出し入れをする。

「う、ううっ、あ、あんっ、ちょっと、き、気持ちイイかも…」

 彼女が囁くように、艶めかしい声を出した。
 いや、いや、気持ち良いのは僕の方。股間のモノに彼女の体がネットリ吸いついて来る。堪らない感触…。
 少しずつ、出し入れの速度を速めて行く。更に気持ち良くなる。

「あ、はああああ~、あ、ダメ。き、気持ち良い…」

 彼女も恍惚の声を上げて体をくねらせる。
 僕なんかで彼女が感じてくれているのだ。更に速度を速める。
 気持ち良い。最高だ。

う、あ、で、出る!!

 彼女を両手でしっかり抱き締め、股間のモノを彼女の体内深くに挿し入れて…、射精!
 ビュッ、ビュッと、先から勢いよく精液が放出される感触。
 至高の快感と、一気に来る脱力感……。

 動きを止め、そのまま少し、彼女を抱いたまま…。

 彼女の息が荒い。愛おしい…。
 唇を合わせ、舌を入れる。
 彼女も同じように、舌を入れて来てくれた。


 射精後の少しの間、そうやって彼女と繋がったまま。抱き合っていた。
 それから、彼女の中から抜き出すと、コンドームの先にはタプンと液体が溜まっている。精液だ。
 周りから拍手が起こった。
 いや、これは一体、何の拍手?
 彼女の初めてを祝うもの??

「よし。では、本日の活動はここまで。後は若い二人でジックリ楽しみたまえ。但し、これは必須だぞ」

 そう言って、松浦先輩が僕にグイッと押し付けてきたもの。コンドームの箱……。

 皆ぞろぞろ出て行き、部屋の中に僕と彼女が取り残された。

「え、え~っと、二人でジックリ楽しめって言われましたけど…」

「は、はい…。お願いできます? 今度は小川君主導で…」

 彼女は恥ずかしそうにそう言って眼鏡を外し、枕元に置いた。
 そう、さっきは眼鏡をかけたまま、交わっていたのだ。
 眼鏡を取った彼女。ヤッパリ美人だ。眼鏡が無い方が良い…。

 今度は僕の方から唇を合わせる。ネットリ、シッカリ、ディープキス……。
 彼女の形良い乳房の中央のポチッとした膨らみ。右の方を口に含み、吸ってみる。
 当たり前だが、母乳は出ない。が、その先っぽ部分が少し大きく硬くなってきた。

「あんっ、あっ、気持ち良いよ…」

 初回の時よりハッキリ、彼女は喘ぎ声を上げる。もう、他には誰も居ないのだ。遠慮は要らない。
 左乳房も十分に吸い、揉み、そして…股間へ移り……。
 優しくさすり……。十分に舐めて……。

 僕らは繋がった。

 二回目ではあったが、またシッカリ射精して、余韻を楽しんだ後、繋がりを解く。
 コンドームを外して処分し、互いにティッシュでアソコを拭く。…この姿はチョット情けない。

「あ、あの、僕は高校時代から佐々木さんが気になっていて…。でも声をかけられずにいたんだ。だから、今、とっても幸せだよ」

「わ、私も同じです。小川君と、こんな関係になれて嬉しい。とっても幸せ。で、でも……」

「でも?」

「今日は良かったけれども、明日は何をさせられるのか…。小川君は教材ってことで連れてこられているの。ホントにゴメンナサイ」

 教材……。
 そうなんだ。断れなくするためにアルバイト料も先払いだったんだな。

「自分の裸や性器を曝すことくらいは我慢するよ。見られたって減るもんじゃないし。好きにしてもらって良いよ。但し、佐々木さん以外と交われって言われたら、断固拒否する!
僕は佐々木さんとしか交わらないよ!」

「う、嬉しい。ありがとう」

 彼女はそう言って抱き着いてきてくれた。

 か、可愛い!
 絶対に彼女を手放したくない。
 そして、絶対、他の女なんかとは、交わらない!

 その後、僕らは更に二回交わった。勿論、毎回全てコンドームはシッカリつけて…。
 そして、疲れてそのまま二人で眠ってしまったのだった。
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