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有香の切腹の章
2 私、切腹してます。
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よし、お腹は綺麗に切れている。
内臓の処理をしましょう。痛みが無いから、楽に出来そうです。
まずは、中央部分に詰まっている小腸から。刃物を置き、サックリ十文字に開いた切り口に両手をズブズブッと突っ込んで、それぞれの手で中身をグッグッと掴みます。
あううっ、んあ、あああ・・・。
とっても温かくって、軟らかでグニュッとしていて、かすかにピクッピクッと鼓動してる……。
私、今、自分で自分の腸を掴んでいる…。これ、けっこう気持ち良いよ。スゴク興奮します。
ゴメンナサイね、変態で。
さあ、出すよ。
うっ、うあああああ~!!
そのままで両手を外へ突き出すと、お腹の中に整然と納まっていた私の小腸が、グチョグチョグチョッと乱雑に体外へ引き出されました。指より少し太く、そして長く、軟らかく、管状の臓物です。
更に、その両手を前で左右に広げます。お腹の中と繋がっている腸間膜もズリズリめいっぱい引き出され、グググッと引っ張られて大きく扇状に広がる。
半透明のシッカリした膜、腸間膜・・・。
腸間膜には、放射状に、そして腸に近い部分は網目状に、たくさんの血管が走っています。腸で吸収した栄養分を運ぶ血管です。
この等間隔に広がる血管形状も麗しくて、芸術的に美しい…。それに、その血管は、トク・トク・トク・トク……規則正しく脈動しているのです。
私が今、この手で掴んで引き出しているのは、私自身の、生きて活動している状態の小腸なんですよね。ほら、血管の中を血液が流れてるよ。腸内物から養分を吸収して、全身へ送り出している…。
とっても綺麗で神秘的。
どうです? これって、私の小腸と腸間膜なんですよ! スゴイでしょう!
超絶興奮ですよ!
自ら見とれて興奮していてもいけません。早く処理しちゃわなければ……。
私に残された時間は、あまり無いのです。
勿体無いようにも思いますが、小腸と体を繋いでいる麗しい腸間膜は刃物でビリビリ破いてしまい、小腸を一本の管状態にしてゆき、体外へ分離します。小腸摘出です。
単なる長い肉管になってしまった小腸は、グニョグニョッとまとめて前へ置きました。
あっと、まだ完全摘出ではありませんでしたね。小腸の上部と下部はお腹の中に繋がった状態です。
…あと、ですね。腸というか、腸間膜には脂肪組織もくっついていて、けっこうベトベトに脂ぎっているんですね。
私は今、それを握っていたのです。
腸間膜の血管も全てブツブツに切れたので赤い血もタップリついてしまって、手はヌルヌルベタベタ状態。一旦洗いたいくらいです。そんな暇ないけど・・・。
次に出すのは、お腹の上部左方に納まっている胃です。
さっき食べた物が入っていますので、強く握るとそれが逆流して口から出てきてしまいます。それは詰まる所、嘔吐であって、ゲロ。これだけは絶対避けたい。
小腸が先に抜けたので、それと接続している胃は、お腹の中でダランと垂れ下がった状態になっています。
胃の上部、食道の端部分でシッカリ摘み、中身が漏れ出ないように気を付けます。
うぐっ、ぐううっ。オッ、オエッ。うっ、くううう・・・。
かなり吐き気がして、危ない、危ない……。
食道を強く引っ張ると、喉が体の中の方へグイッと入り込むような奇妙な感触。
5センチほど食道も付けて、刃物でサクッと切断。胃を、小腸と繋がった状態で体外摘出します。
デロンと出て来た弾力ある丈夫な肉袋が、私の胃。中身が入っていますのでプックリ膨れて、結構な大きさですね。
その消化中の内容物が漏れないように食道の切り口はクリップでシッカリ止め、この胃も、前の小腸隣へ置きます。
私のお腹の中身、だいぶ無くなっちゃいました。切り口からは、血がタラタラ流れ出ています。でも、思ったほどの出血じゃありません。
これなら、まだまだ余裕でいけそうです。
消化器官の残りは、腸の後半部分、大腸。
小腸と繋がっている右下腹部内の盲腸部分を左手でもってグッと掴み、力を込めて腹壁からベリベリ剥がし出します。
ひぐっ・・・。ぐあっ、はうっ・・・。あ、あああっ・・・。
プリプリ震えながら、私のお腹から次々出てくる大腸。ブヨブヨしていて、血塗れの、脂まみれ。
私、そんなに太いって無いのにな。私の内臓、何でこんなに脂ギトギト状態なのかな?
美紀さんや夏実さんのって、ここまで脂ぎってなかったような気がします。
いや、彼女たちも同じだったのかも。これは、直接に内臓を触ってみて初めて実感できるコトなのかもしれません……。
大腸は、小腸よりもかなり太く、デコボコした器官。これが体外へブルンブルンと出てくる感触、堪らなく気持ち良い。
普通なら激痛なんでしょうけどもね。痺れちゃってるからね。でも、痛み以外の感覚はシッカリあるのよね。不思議です……。
盲腸に続く右脇腹の上行結腸。上腹部を横へ通る横行結腸。左脇腹から下行結腸。そして左下腹部内にうねって入っているS状結腸と…。腹腔内に繋ぎとめている血管や膜がズタズタにちぎれて、次々出て来た私の大腸…。
そこまで出したら、お腹の奥へ左手を突っ込み、内容物が漏れないよう直腸の端をしっかり握って引っ張る。お尻の穴が体内へググっと引き込まれるのを感じながら、腹部内へ刃物を入れて、腹腔内側から肛門周辺部分をグリグリッと抉り切り、肛門付きの完全体で大腸の最終部分も取り出します。
これで、私の消化器官の全摘出が完了です。
摘出を終えた完全な姿の大腸は、両手で捧げるように持って、真っ直ぐ延ばして、胃と小腸の手前へ置きます。長さは丁度、両手をいっぱいに広げたくらいですね。
出したてホヤホヤで、まだ生きている大腸、グニュグニュ動いています。
ああ、収縮してる…。
摘出されても内容物を送り出そうとしてるのね。私の大腸、スッゴク根性あるな。とってもステキです。
内臓の処理をしましょう。痛みが無いから、楽に出来そうです。
まずは、中央部分に詰まっている小腸から。刃物を置き、サックリ十文字に開いた切り口に両手をズブズブッと突っ込んで、それぞれの手で中身をグッグッと掴みます。
あううっ、んあ、あああ・・・。
とっても温かくって、軟らかでグニュッとしていて、かすかにピクッピクッと鼓動してる……。
私、今、自分で自分の腸を掴んでいる…。これ、けっこう気持ち良いよ。スゴク興奮します。
ゴメンナサイね、変態で。
さあ、出すよ。
うっ、うあああああ~!!
そのままで両手を外へ突き出すと、お腹の中に整然と納まっていた私の小腸が、グチョグチョグチョッと乱雑に体外へ引き出されました。指より少し太く、そして長く、軟らかく、管状の臓物です。
更に、その両手を前で左右に広げます。お腹の中と繋がっている腸間膜もズリズリめいっぱい引き出され、グググッと引っ張られて大きく扇状に広がる。
半透明のシッカリした膜、腸間膜・・・。
腸間膜には、放射状に、そして腸に近い部分は網目状に、たくさんの血管が走っています。腸で吸収した栄養分を運ぶ血管です。
この等間隔に広がる血管形状も麗しくて、芸術的に美しい…。それに、その血管は、トク・トク・トク・トク……規則正しく脈動しているのです。
私が今、この手で掴んで引き出しているのは、私自身の、生きて活動している状態の小腸なんですよね。ほら、血管の中を血液が流れてるよ。腸内物から養分を吸収して、全身へ送り出している…。
とっても綺麗で神秘的。
どうです? これって、私の小腸と腸間膜なんですよ! スゴイでしょう!
超絶興奮ですよ!
自ら見とれて興奮していてもいけません。早く処理しちゃわなければ……。
私に残された時間は、あまり無いのです。
勿体無いようにも思いますが、小腸と体を繋いでいる麗しい腸間膜は刃物でビリビリ破いてしまい、小腸を一本の管状態にしてゆき、体外へ分離します。小腸摘出です。
単なる長い肉管になってしまった小腸は、グニョグニョッとまとめて前へ置きました。
あっと、まだ完全摘出ではありませんでしたね。小腸の上部と下部はお腹の中に繋がった状態です。
…あと、ですね。腸というか、腸間膜には脂肪組織もくっついていて、けっこうベトベトに脂ぎっているんですね。
私は今、それを握っていたのです。
腸間膜の血管も全てブツブツに切れたので赤い血もタップリついてしまって、手はヌルヌルベタベタ状態。一旦洗いたいくらいです。そんな暇ないけど・・・。
次に出すのは、お腹の上部左方に納まっている胃です。
さっき食べた物が入っていますので、強く握るとそれが逆流して口から出てきてしまいます。それは詰まる所、嘔吐であって、ゲロ。これだけは絶対避けたい。
小腸が先に抜けたので、それと接続している胃は、お腹の中でダランと垂れ下がった状態になっています。
胃の上部、食道の端部分でシッカリ摘み、中身が漏れ出ないように気を付けます。
うぐっ、ぐううっ。オッ、オエッ。うっ、くううう・・・。
かなり吐き気がして、危ない、危ない……。
食道を強く引っ張ると、喉が体の中の方へグイッと入り込むような奇妙な感触。
5センチほど食道も付けて、刃物でサクッと切断。胃を、小腸と繋がった状態で体外摘出します。
デロンと出て来た弾力ある丈夫な肉袋が、私の胃。中身が入っていますのでプックリ膨れて、結構な大きさですね。
その消化中の内容物が漏れないように食道の切り口はクリップでシッカリ止め、この胃も、前の小腸隣へ置きます。
私のお腹の中身、だいぶ無くなっちゃいました。切り口からは、血がタラタラ流れ出ています。でも、思ったほどの出血じゃありません。
これなら、まだまだ余裕でいけそうです。
消化器官の残りは、腸の後半部分、大腸。
小腸と繋がっている右下腹部内の盲腸部分を左手でもってグッと掴み、力を込めて腹壁からベリベリ剥がし出します。
ひぐっ・・・。ぐあっ、はうっ・・・。あ、あああっ・・・。
プリプリ震えながら、私のお腹から次々出てくる大腸。ブヨブヨしていて、血塗れの、脂まみれ。
私、そんなに太いって無いのにな。私の内臓、何でこんなに脂ギトギト状態なのかな?
美紀さんや夏実さんのって、ここまで脂ぎってなかったような気がします。
いや、彼女たちも同じだったのかも。これは、直接に内臓を触ってみて初めて実感できるコトなのかもしれません……。
大腸は、小腸よりもかなり太く、デコボコした器官。これが体外へブルンブルンと出てくる感触、堪らなく気持ち良い。
普通なら激痛なんでしょうけどもね。痺れちゃってるからね。でも、痛み以外の感覚はシッカリあるのよね。不思議です……。
盲腸に続く右脇腹の上行結腸。上腹部を横へ通る横行結腸。左脇腹から下行結腸。そして左下腹部内にうねって入っているS状結腸と…。腹腔内に繋ぎとめている血管や膜がズタズタにちぎれて、次々出て来た私の大腸…。
そこまで出したら、お腹の奥へ左手を突っ込み、内容物が漏れないよう直腸の端をしっかり握って引っ張る。お尻の穴が体内へググっと引き込まれるのを感じながら、腹部内へ刃物を入れて、腹腔内側から肛門周辺部分をグリグリッと抉り切り、肛門付きの完全体で大腸の最終部分も取り出します。
これで、私の消化器官の全摘出が完了です。
摘出を終えた完全な姿の大腸は、両手で捧げるように持って、真っ直ぐ延ばして、胃と小腸の手前へ置きます。長さは丁度、両手をいっぱいに広げたくらいですね。
出したてホヤホヤで、まだ生きている大腸、グニュグニュ動いています。
ああ、収縮してる…。
摘出されても内容物を送り出そうとしてるのね。私の大腸、スッゴク根性あるな。とってもステキです。
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