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樹神奉寧団編
44 樹神奉寧団編 生贄の解体1
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祈りを終えたイケメン教主様が、こちらに来る。ついに、“供物の儀”、生贄解体が始まりますよ。私の出番なのです。
私の命は、あと数分で、消えてしまう…。
腹部内臓が全て抜き除かれた上での、心臓の取り出し……。
そうなれば血液の循環は止まり、生命体としての活動が終了。人生の終わり。臨終。死ぬのです。
しかし、悲壮感は全くなく、逆に超絶興奮しています。
(ごめんなさいね。ヘンタイですので・・・)
ついに私も、切腹できる!
自分で自分の内臓を触り、取り出せる!!
生きたままの私の心臓を、出して見せてもらえる!!!
緊張と大いなる期待で、心臓はドックンドックン高鳴っています。
多分、取り出された時の私の心臓ってば、バクバクバクバクと凄く激しい動きをしているでしょうね。
それって、生贄の心臓としては最高状態なんじゃないのかな?
うん、とっても素敵ね。
最高の生贄となって、立派に逝きましょう!
さあ、切腹しますよ!!
教主様、生贄となる私の方へ。私の拘束を外す・・・じゃなくって左へ・・・?
あれれ?
なんで?
早く拘束外してくださいよ。切腹して内臓ドバっと掻き出しちゃいますから・・・。
へ? 美人候補の足の拘束を外す?
いや違う。輪っかになった拘束金具は鎖から外せるようになっていて、左右の足首の輪っか同士を別の短い鎖で繋いだ。つまり警官の使う手錠のような状態。足だけど…。
されている本人も、驚いているね。
「へ? 何、慎吾、どうしたの?」
慎吾ってのは、新教主様の名前か。ずいぶん親しい関係みたい。
あらあら、手の方も一旦外して後ろ手にして手錠みたく繋いじゃった。手錠足錠の拘束状態だよ。台が傾斜していて不安定だから、抵抗もしにくいね。されるがまま……。
「なになに! どういうことよ、これは! 聞いていたのと違う!」
そうですね、私もそう思います。私の拘束が外されて、私が生贄として切腹するはずです。
「嫌だ、嫌だ」と叫び、藻掻きまくる女性。上から降りてきた滑車の鉤に足を繋ぐ鎖が掛けられ、あっという間に引き上げられて、ブランと逆さ吊りにされちゃった。
こ、これって・・・。
右隣の先生が、私に聞こえるくらいの小さい声で言います。
「ごめんね。驚いたよね。でも、これは段取り通りなの。あなたには内緒にしていたけど、本当の生贄は、あの子なのよ」
「へえ?! じゃ、じゃあ、私の切腹は??」
「ゴメンナサイ。取り敢えず、今日のところは延期・・・」
「う、うっそ~。私、身辺整理済ませてきたのに!」
「ゴメンナサイ。延期は少しだけだよ。切腹は、チャンとさせてあげるから」
う~ん、酷い。でも生きて帰れるなら、百合はきっと喜んでくれるでしょうね。
いや、「お化けだ」ってひっくり返るかもしれないぞ。
それはそれで面白そうだよ。
まあ、延期だから、結局は私、近々切腹する。百合に見守られながら切腹できるなら嬉しいね。
でもね。百合、ちゃんと私の介錯してくれるかな・・・。
私の左隣りでは、凄惨な生贄解体が始まってしまいました。
逆さ吊りになって髪の毛も逆立っちゃった(いや、逆垂れた?)ような状態の美人さん。泣き叫んで、折角の綺麗なお顔が台無し。
その白く細いお腹の股間上部に刃物が当てられる。
「嫌だ、嫌だ、嫌だ! 話が違う!! ヤメテ~!!」
ズブッと刺されて、下向きつまりお腹上部の方へ向かってズバッと大きく縦切り・・・。
「ぐふっ、ぐあああああ~!!」
逆さ吊りですからね。ツツ―ッと切り口から流れ出す血は顔の方へ向かい、麗しき御顔に赤い筋を描く。さらに髪の毛を伝ってポタポタ落ちる。
グチョグチョグチョッと無造作に掻き出された小腸、ブリブリズルズル引き出さされた大腸、全部ブランダランと垂れ下がり、その美しい乳房と御顔を隠してしまった。
ああ、ビックンビックンと痙攣してる。同時に、垂れ下がっている軟らかそうな小腸大腸もフルンフルンと激しく揺れる。
ひえ~、苦しそうだし、痛そうだよ。
これって正に、アンコウの吊るし切り状態ですよね。
腸があちこち切れていまして、内容物もボタボタ零れ出てる。かなり強烈に臭ってきます。いったい何食べてきた??
う~ん、私だったら腸を傷つけないように上手く切ってみせたのになあ。案外そういうことって、気にする必要なかったかな…。腹部内臓は不要物なんだから、どうなろうと取り除いちゃえば良いって感じっぽい?
いや、でも、この臭いって、儀式的にどうなんですかね・・・。
グチュッと胃が取り出されて食道で切断され、摘出。
腸間膜を纏めてザクザク切って、ダラダラ垂れ下がっていた小腸も全摘出。
私の左横に置かれていた容器が引き寄せられ、そこへそれらはグチョグチョッと放り込まれてゆきます。
大腸も直腸で切って摘出し、グチョッと・・・。生殖器も肝臓も抜き出されて、容器へベチョッベチョッと、無造作に放られた。
私が考えていたような、消化器系とその他の臓腑なんて仕分けは一切無し。そしてまさに私が感じていた通りの廃棄物扱いをされ、同じ容器へと放られる。
次々腹部内臓が摘出されては放り込まれてゆき、容器は一人分の内臓でいっぱいに・・・。
ひやっ、横隔膜を切り裂いた?
うわ、腕をそこに突っ込んだ!
「ぐう、ごふっ、ごおおおお・・・」
美人に似合わぬ低い声…。
ズボッと抜き出されたのは・・・心臓!
うわ、スゴイ出血だ。乳房が真っ赤に染まってヌラヌラ光ってる。
そして、出されちゃった心臓。赤い色をした、握りこぶし大の最重要臓器。形は・・・、まあ、向きによってはハート形に見えなくもないかな。血を滴らせながら、まだビックビック動いているよ。
スゴイ。これは初めて見た。感動だ!
で、でも、これって・・・、ホントは私がされてたことなのよね・・・。
逆さ吊りだけは、絶対に嫌だなあ。最低最悪の解体法だよ。
切腹させてもらえるってことだったけど、こんな拘束なんかされちゃってるから、それもどうだったか分からなかった。
まあ、今回はこれでよかったよね。珍しい物を拝見できましたし。
ただ、心臓を出されるのって、どんな感じかな。それはチョット興味アリだったのよね。
普通の切腹じゃ、それを体験できないからね・・・。
私の命は、あと数分で、消えてしまう…。
腹部内臓が全て抜き除かれた上での、心臓の取り出し……。
そうなれば血液の循環は止まり、生命体としての活動が終了。人生の終わり。臨終。死ぬのです。
しかし、悲壮感は全くなく、逆に超絶興奮しています。
(ごめんなさいね。ヘンタイですので・・・)
ついに私も、切腹できる!
自分で自分の内臓を触り、取り出せる!!
生きたままの私の心臓を、出して見せてもらえる!!!
緊張と大いなる期待で、心臓はドックンドックン高鳴っています。
多分、取り出された時の私の心臓ってば、バクバクバクバクと凄く激しい動きをしているでしょうね。
それって、生贄の心臓としては最高状態なんじゃないのかな?
うん、とっても素敵ね。
最高の生贄となって、立派に逝きましょう!
さあ、切腹しますよ!!
教主様、生贄となる私の方へ。私の拘束を外す・・・じゃなくって左へ・・・?
あれれ?
なんで?
早く拘束外してくださいよ。切腹して内臓ドバっと掻き出しちゃいますから・・・。
へ? 美人候補の足の拘束を外す?
いや違う。輪っかになった拘束金具は鎖から外せるようになっていて、左右の足首の輪っか同士を別の短い鎖で繋いだ。つまり警官の使う手錠のような状態。足だけど…。
されている本人も、驚いているね。
「へ? 何、慎吾、どうしたの?」
慎吾ってのは、新教主様の名前か。ずいぶん親しい関係みたい。
あらあら、手の方も一旦外して後ろ手にして手錠みたく繋いじゃった。手錠足錠の拘束状態だよ。台が傾斜していて不安定だから、抵抗もしにくいね。されるがまま……。
「なになに! どういうことよ、これは! 聞いていたのと違う!」
そうですね、私もそう思います。私の拘束が外されて、私が生贄として切腹するはずです。
「嫌だ、嫌だ」と叫び、藻掻きまくる女性。上から降りてきた滑車の鉤に足を繋ぐ鎖が掛けられ、あっという間に引き上げられて、ブランと逆さ吊りにされちゃった。
こ、これって・・・。
右隣の先生が、私に聞こえるくらいの小さい声で言います。
「ごめんね。驚いたよね。でも、これは段取り通りなの。あなたには内緒にしていたけど、本当の生贄は、あの子なのよ」
「へえ?! じゃ、じゃあ、私の切腹は??」
「ゴメンナサイ。取り敢えず、今日のところは延期・・・」
「う、うっそ~。私、身辺整理済ませてきたのに!」
「ゴメンナサイ。延期は少しだけだよ。切腹は、チャンとさせてあげるから」
う~ん、酷い。でも生きて帰れるなら、百合はきっと喜んでくれるでしょうね。
いや、「お化けだ」ってひっくり返るかもしれないぞ。
それはそれで面白そうだよ。
まあ、延期だから、結局は私、近々切腹する。百合に見守られながら切腹できるなら嬉しいね。
でもね。百合、ちゃんと私の介錯してくれるかな・・・。
私の左隣りでは、凄惨な生贄解体が始まってしまいました。
逆さ吊りになって髪の毛も逆立っちゃった(いや、逆垂れた?)ような状態の美人さん。泣き叫んで、折角の綺麗なお顔が台無し。
その白く細いお腹の股間上部に刃物が当てられる。
「嫌だ、嫌だ、嫌だ! 話が違う!! ヤメテ~!!」
ズブッと刺されて、下向きつまりお腹上部の方へ向かってズバッと大きく縦切り・・・。
「ぐふっ、ぐあああああ~!!」
逆さ吊りですからね。ツツ―ッと切り口から流れ出す血は顔の方へ向かい、麗しき御顔に赤い筋を描く。さらに髪の毛を伝ってポタポタ落ちる。
グチョグチョグチョッと無造作に掻き出された小腸、ブリブリズルズル引き出さされた大腸、全部ブランダランと垂れ下がり、その美しい乳房と御顔を隠してしまった。
ああ、ビックンビックンと痙攣してる。同時に、垂れ下がっている軟らかそうな小腸大腸もフルンフルンと激しく揺れる。
ひえ~、苦しそうだし、痛そうだよ。
これって正に、アンコウの吊るし切り状態ですよね。
腸があちこち切れていまして、内容物もボタボタ零れ出てる。かなり強烈に臭ってきます。いったい何食べてきた??
う~ん、私だったら腸を傷つけないように上手く切ってみせたのになあ。案外そういうことって、気にする必要なかったかな…。腹部内臓は不要物なんだから、どうなろうと取り除いちゃえば良いって感じっぽい?
いや、でも、この臭いって、儀式的にどうなんですかね・・・。
グチュッと胃が取り出されて食道で切断され、摘出。
腸間膜を纏めてザクザク切って、ダラダラ垂れ下がっていた小腸も全摘出。
私の左横に置かれていた容器が引き寄せられ、そこへそれらはグチョグチョッと放り込まれてゆきます。
大腸も直腸で切って摘出し、グチョッと・・・。生殖器も肝臓も抜き出されて、容器へベチョッベチョッと、無造作に放られた。
私が考えていたような、消化器系とその他の臓腑なんて仕分けは一切無し。そしてまさに私が感じていた通りの廃棄物扱いをされ、同じ容器へと放られる。
次々腹部内臓が摘出されては放り込まれてゆき、容器は一人分の内臓でいっぱいに・・・。
ひやっ、横隔膜を切り裂いた?
うわ、腕をそこに突っ込んだ!
「ぐう、ごふっ、ごおおおお・・・」
美人に似合わぬ低い声…。
ズボッと抜き出されたのは・・・心臓!
うわ、スゴイ出血だ。乳房が真っ赤に染まってヌラヌラ光ってる。
そして、出されちゃった心臓。赤い色をした、握りこぶし大の最重要臓器。形は・・・、まあ、向きによってはハート形に見えなくもないかな。血を滴らせながら、まだビックビック動いているよ。
スゴイ。これは初めて見た。感動だ!
で、でも、これって・・・、ホントは私がされてたことなのよね・・・。
逆さ吊りだけは、絶対に嫌だなあ。最低最悪の解体法だよ。
切腹させてもらえるってことだったけど、こんな拘束なんかされちゃってるから、それもどうだったか分からなかった。
まあ、今回はこれでよかったよね。珍しい物を拝見できましたし。
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