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樹神奉寧団編
53 樹神奉寧団編 <挿入話 柴田百合…2>
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―――――――――
<挿入話>
・・・柴田百合・・・
―――――――――
有香が切腹?!
そ、そんなのイヤだ!!
打ち明けられた時は、目の前が真っ暗になった気分でした。
有香が、私の前からいなくなってしまう。もう会えなくなってしまう。
死んでしまう…。
そんなのは、絶対イヤ!!
私、思わず抱き着いてキスしちゃった・・・。そして秘密の隠れ家に連れ込んで・・・、エッチしちゃった。女の子同士で・・・。
翌日の放課後も同じように肉体関係を結ぶ。そして、散々泣きました。
彼女の切腹の日。もう何も言えない。
父から聞きました。それは斎巫就任儀式の生贄になるのだろうと・・・。
生贄は、逆さ吊りでお腹を裂かれて内臓を引き出され、心臓を抜かれるらしい。彼女は多分、名誉ある切腹なんて出来ずに超絶悲惨な殺され方をすることになる。
「一緒に逃げよう」と喉まで出かかったけど、言えませんでした。
逃げたって・・・、すぐ捕まる。
無理なんです、もう・・・絶対・・・。
放課後。有香は行ってしまった・・・。
私は隠れ家に籠もり、ひたすら泣きました。
夜9時過ぎ……。隠れ家の呼び鈴が鳴る。
こんなところに来るのは誰? 怪しい!
用心しながら覗き穴から外を見ると・・・、有香!!
彼女は生贄にはなりませんでした。そして切腹もしなかった!
なんと、斎巫様になってしまったのです!!
さらに、信用できるのは私だけなんて言ってくれました・・・。
嬉しい。この身を捧げてお仕えしますよ!
はい、夜の御相手の方も♡
しかし、翌朝。彼女、登校するなり校長室へ呼び出され・・・、そのまま連れて行かれちゃった。
行き先は教団本部でしょう。なんてったって、新斎巫様ですからね。
本部には特別な者しか入れない。彼女は雲の上の存在で、もう、会えないかもしれない・・・。
切腹同好会事務局からの呼び出しを受けました。
緒方先生からではありません。先生、有香の代わりに生贄になっちゃったからね。
新しい事務長の正体は不明。姿を現しません。しかし、同好会会長となってしまった私は、従わなければなりません。
会館へ行き、カギを開けて中に入ると、一人の女子が椅子に坐って待っていました。
中学生くらいの子。不安そうな顔をしています。
この子が新しい事務長? って、そんな訳・・・ないか。
そもそも事務長の正体は不明って方が通常。姿をさらしていた緒方先生が異常だった。正体が分からないってのは、別段変なコトではない。
お頭様なら知っているはずだけど、私の方からお伺いを立てるようなことでもないのです。
その不安そうにしている子が私に、白い封書を差し出しました。
これは、事務局よりの指令書ですね。
回りくどいことせずにメールででも指令してくれればよいのに・・・。
えっと、ナニ? え、この子、切腹するの?
それも、今日、これから?!
いや、だから、そういうことは先に知らせておいてよ・・・。
この子の名前は井上リン。中学生みたい。
切腹理由は特に訊きませんでしたが、本人は納得し、ヤルつもりになっています。身辺整理もすでに終わっているのでしょう。
会館内の切腹部屋。リンちゃんは全裸になって刃物を取り、しゃがんでお腹に当てます。同好会の恒例で、この様子は動画撮影されています。
「井上リン、切腹します」
宣言の後、ズブッと鳩尾へ刃物を刺し込む。
「はあううっ!」
そのまま一気に下へ押し切った。
リンちゃんは刃物を置き、左手を前へ付き、右手は傷口内へ突っ込みました。
「ぐあああああ~!」
うわ、小腸を引き出しちゃった。有香はこんな小腸を綺麗だっていうんだけど、私にはその感覚は分からない。どっちかというと、やっぱりキモイかな。クサイしね。
リンちゃんは小腸をはみ出させたまま両手を前について荒い息をしている。痛いよね。お腹切っているんだから。
「お、お願いします。介錯を」
あれ?他の内臓は??
ああ、そうよね。もう無理よね。普通はこれくらいで介錯するモノなんですよ。有香たちが異常なんですね。
「お見事でした。介錯します」
リンちゃんの横へ移動し、刀を抜き、振り上げて一気に振り下ろす。
サクッ、ゴロッ・・・。
リンちゃんの頭は前へ転がり落ちました。頭部を失った胴体は二筋の血を勢いよく噴き出しながら激しく痙攣。ドサッと倒れ込みます。しばらく痙攣して血を噴いていましたが、やがて動かなくなりました。
完了です。
この遺体が有香のところへ送られ、儀式に使われるんですね・・・。
有香・・・。会いたいよ・・・。
土曜日夜。危険人物の処刑を行います。
前の会員の妹が、会のことを調べまわっていたというコトで捉えられました。尋問も終わったので処刑するという。それが私に命じられたのです。
場所は会館です。切腹部屋で全裸のまま手足を縛られ転がされています。起こしてしゃがませます。
「いや、お願い。助けて」
抵抗する子の首を落とすのは難しい。だから、有無を言わせずいきなりの居合切り。刀を抜くと同時に一息で首を落としました。
この遺体も有香のところへ送られるそうです。
ああ、有香・・・。会いたい・・・。
<挿入話>
・・・柴田百合・・・
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有香が切腹?!
そ、そんなのイヤだ!!
打ち明けられた時は、目の前が真っ暗になった気分でした。
有香が、私の前からいなくなってしまう。もう会えなくなってしまう。
死んでしまう…。
そんなのは、絶対イヤ!!
私、思わず抱き着いてキスしちゃった・・・。そして秘密の隠れ家に連れ込んで・・・、エッチしちゃった。女の子同士で・・・。
翌日の放課後も同じように肉体関係を結ぶ。そして、散々泣きました。
彼女の切腹の日。もう何も言えない。
父から聞きました。それは斎巫就任儀式の生贄になるのだろうと・・・。
生贄は、逆さ吊りでお腹を裂かれて内臓を引き出され、心臓を抜かれるらしい。彼女は多分、名誉ある切腹なんて出来ずに超絶悲惨な殺され方をすることになる。
「一緒に逃げよう」と喉まで出かかったけど、言えませんでした。
逃げたって・・・、すぐ捕まる。
無理なんです、もう・・・絶対・・・。
放課後。有香は行ってしまった・・・。
私は隠れ家に籠もり、ひたすら泣きました。
夜9時過ぎ……。隠れ家の呼び鈴が鳴る。
こんなところに来るのは誰? 怪しい!
用心しながら覗き穴から外を見ると・・・、有香!!
彼女は生贄にはなりませんでした。そして切腹もしなかった!
なんと、斎巫様になってしまったのです!!
さらに、信用できるのは私だけなんて言ってくれました・・・。
嬉しい。この身を捧げてお仕えしますよ!
はい、夜の御相手の方も♡
しかし、翌朝。彼女、登校するなり校長室へ呼び出され・・・、そのまま連れて行かれちゃった。
行き先は教団本部でしょう。なんてったって、新斎巫様ですからね。
本部には特別な者しか入れない。彼女は雲の上の存在で、もう、会えないかもしれない・・・。
切腹同好会事務局からの呼び出しを受けました。
緒方先生からではありません。先生、有香の代わりに生贄になっちゃったからね。
新しい事務長の正体は不明。姿を現しません。しかし、同好会会長となってしまった私は、従わなければなりません。
会館へ行き、カギを開けて中に入ると、一人の女子が椅子に坐って待っていました。
中学生くらいの子。不安そうな顔をしています。
この子が新しい事務長? って、そんな訳・・・ないか。
そもそも事務長の正体は不明って方が通常。姿をさらしていた緒方先生が異常だった。正体が分からないってのは、別段変なコトではない。
お頭様なら知っているはずだけど、私の方からお伺いを立てるようなことでもないのです。
その不安そうにしている子が私に、白い封書を差し出しました。
これは、事務局よりの指令書ですね。
回りくどいことせずにメールででも指令してくれればよいのに・・・。
えっと、ナニ? え、この子、切腹するの?
それも、今日、これから?!
いや、だから、そういうことは先に知らせておいてよ・・・。
この子の名前は井上リン。中学生みたい。
切腹理由は特に訊きませんでしたが、本人は納得し、ヤルつもりになっています。身辺整理もすでに終わっているのでしょう。
会館内の切腹部屋。リンちゃんは全裸になって刃物を取り、しゃがんでお腹に当てます。同好会の恒例で、この様子は動画撮影されています。
「井上リン、切腹します」
宣言の後、ズブッと鳩尾へ刃物を刺し込む。
「はあううっ!」
そのまま一気に下へ押し切った。
リンちゃんは刃物を置き、左手を前へ付き、右手は傷口内へ突っ込みました。
「ぐあああああ~!」
うわ、小腸を引き出しちゃった。有香はこんな小腸を綺麗だっていうんだけど、私にはその感覚は分からない。どっちかというと、やっぱりキモイかな。クサイしね。
リンちゃんは小腸をはみ出させたまま両手を前について荒い息をしている。痛いよね。お腹切っているんだから。
「お、お願いします。介錯を」
あれ?他の内臓は??
ああ、そうよね。もう無理よね。普通はこれくらいで介錯するモノなんですよ。有香たちが異常なんですね。
「お見事でした。介錯します」
リンちゃんの横へ移動し、刀を抜き、振り上げて一気に振り下ろす。
サクッ、ゴロッ・・・。
リンちゃんの頭は前へ転がり落ちました。頭部を失った胴体は二筋の血を勢いよく噴き出しながら激しく痙攣。ドサッと倒れ込みます。しばらく痙攣して血を噴いていましたが、やがて動かなくなりました。
完了です。
この遺体が有香のところへ送られ、儀式に使われるんですね・・・。
有香・・・。会いたいよ・・・。
土曜日夜。危険人物の処刑を行います。
前の会員の妹が、会のことを調べまわっていたというコトで捉えられました。尋問も終わったので処刑するという。それが私に命じられたのです。
場所は会館です。切腹部屋で全裸のまま手足を縛られ転がされています。起こしてしゃがませます。
「いや、お願い。助けて」
抵抗する子の首を落とすのは難しい。だから、有無を言わせずいきなりの居合切り。刀を抜くと同時に一息で首を落としました。
この遺体も有香のところへ送られるそうです。
ああ、有香・・・。会いたい・・・。
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