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帰還、そして出産
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六月一日、朝。
美月は朝食後に、一旦、滋賀県のアパートへ帰った。明日から正式に舞衣たちの仲間入りをする約束をして…。
午後六時には、実家で誕生会の約束がある。それまでの時間で、越して間もない部屋の片付けをする。
片付けといっても、布団や身の回り品以外の荷物は殆ど梱包状態のまま。不要なものは出さずに、このまま再発送してしまった方が、手間が無い。
舞衣のところに、あまりたくさんの私物を持ち込んでも邪魔になりそうな気がする。豪邸といっても、何しろ向こうは大人数だ…。
とりあえず、最低限必要な物を出して、すぐ持って行けるように旅行バックに詰めた。後の物の処分は、また舞衣に相談することにする。
頃合いを見計らい、アパートを出て、実家に向かった。
電車で二十分程度、さらに駅から歩いて一〇分弱。足取りは、軽くは無い。どう説明しようか考えると、憂鬱でしかない。
しかし、到着した実家では、表面上は温かく迎えられた。向こうから問い詰めるようなことは一切してこない。まるで、腫物に触るような扱いだったのだが…。
居心地の悪さに耐えながら、美月はとにかく、謝った。心配かけてしまったことを。そして、明日から暫くの間は、舞衣のところへ世話になることにしたと報告した。
両親からあっさり承諾を得て、少し拍子抜けした感もあったが、真剣に打ち込んでいた芸能活動が出来なくなって傷心中だと、気を使ってくれているのだろう。
一人になるのではなく、舞衣のところへ世話になるというのも、安心だったのかもしれない。隣県であるし、具体的にどういうことなのかを話していなかったから…。
互いに気を使い合っての誕生会も、それなりに進んでいって終了。泊ってゆけと言われたが何となく後ろめたくて、美月はアパートへ帰ることにした。
実家を出たのは八時半。既に暗くなっていた。
電車に乗り二十分、アパートの最寄り駅に着く。小さな寂しい駅だ。
この駅で降りたのは美月を含めて五人だけ。美月以外の四人は、彼女と反対方向へ歩いて行った。
つい先日まで居た東京と違い、田舎の夜は早い。暗くなってから徒歩で出歩いているような人は、ごくまれだ。美月は街灯も少ない暗い道を一人で歩く。
アパートまでは、歩いて一〇分くらい。それなりに人家が並んでいる道だが、やはり、他には誰も歩いていないし、通りかかる車も少ない。
だが、丁度、中間くらいまで来たところで、目の前に、急に人が出てきた。
美月は大いに驚いた。ただ人が出て来ただけではないのだ。腕をつかまれ、そして口を押えられたのだ。
(な、なに? 嫌!)
叫び声を出すことも出来ない。そのまま、細い路地に引きずり込まれ、地面に仰向けに押さえつけられる。
相手は体格の良い男。全く知らない奴だ。しかも一人でない。路地奥に、あと二人いる。合計三人。下卑た笑い顔を美月に向けていた。
服が破かれる。
ブラジャーも引きちぎられ、乳房が露になる。
見ていた二人も加わって三人がかりで押さえつけられ、ショーツも剥《は》ぎ取られた。
両脚をつかまれ、股を開かされる…。
最初の男の股間に屹立したグロテスクなモノ。それが、いきなり、そして無理やり、美月の膣にねじ込まれた。
(い、イヤー!)
抵抗しても、男三人の力には敵わない。男の気持ち悪い肉棒が繰り返し美月の膣内を蹂躙する。
男の激しい動きの後、精液が勢いよく美月の中へ…。
すぐに、次の男に犯される。また次の男……。
三人に次々と輪姦され、涙を流している美月に、最初の男が唾を吐きかけた。そして、美月の下腹部を思いきり踏みつけた。
…激痛。息も出来なくなるような痛み…。彼女の膣口からは、三人分の白い精液がビュッと噴き出す。
(……だ、ダメ! 赤ちゃんが!)
必死に抵抗を試みるが敵わない。二人の男が押さえつけているのだ。何度も何度も腹を踏みつけられ、股間を蹴られる。
やがて、白い液に代わって、赤い血が出てきた…。
意識が遠くなる……。
美月が気付いた時、彼女は病院のベッドの上だった。
変な物音に気付いた近くの住人が、通報してくれたのだ。救急車で運ばれ、緊急の処置を受け、そのまま眠りについていた。
(……お腹が痛い。ズキズキする。私の赤ちゃんは、どうなったの?)
美月は、近くにいた看護師を捕まえて問い詰めた。
看護師からは、言いにくそうに、お腹の赤ちゃんが流れてしまったことが告げられた。
美月は布団をかぶって、声を上げて泣いた……。
美月は朝食後に、一旦、滋賀県のアパートへ帰った。明日から正式に舞衣たちの仲間入りをする約束をして…。
午後六時には、実家で誕生会の約束がある。それまでの時間で、越して間もない部屋の片付けをする。
片付けといっても、布団や身の回り品以外の荷物は殆ど梱包状態のまま。不要なものは出さずに、このまま再発送してしまった方が、手間が無い。
舞衣のところに、あまりたくさんの私物を持ち込んでも邪魔になりそうな気がする。豪邸といっても、何しろ向こうは大人数だ…。
とりあえず、最低限必要な物を出して、すぐ持って行けるように旅行バックに詰めた。後の物の処分は、また舞衣に相談することにする。
頃合いを見計らい、アパートを出て、実家に向かった。
電車で二十分程度、さらに駅から歩いて一〇分弱。足取りは、軽くは無い。どう説明しようか考えると、憂鬱でしかない。
しかし、到着した実家では、表面上は温かく迎えられた。向こうから問い詰めるようなことは一切してこない。まるで、腫物に触るような扱いだったのだが…。
居心地の悪さに耐えながら、美月はとにかく、謝った。心配かけてしまったことを。そして、明日から暫くの間は、舞衣のところへ世話になることにしたと報告した。
両親からあっさり承諾を得て、少し拍子抜けした感もあったが、真剣に打ち込んでいた芸能活動が出来なくなって傷心中だと、気を使ってくれているのだろう。
一人になるのではなく、舞衣のところへ世話になるというのも、安心だったのかもしれない。隣県であるし、具体的にどういうことなのかを話していなかったから…。
互いに気を使い合っての誕生会も、それなりに進んでいって終了。泊ってゆけと言われたが何となく後ろめたくて、美月はアパートへ帰ることにした。
実家を出たのは八時半。既に暗くなっていた。
電車に乗り二十分、アパートの最寄り駅に着く。小さな寂しい駅だ。
この駅で降りたのは美月を含めて五人だけ。美月以外の四人は、彼女と反対方向へ歩いて行った。
つい先日まで居た東京と違い、田舎の夜は早い。暗くなってから徒歩で出歩いているような人は、ごくまれだ。美月は街灯も少ない暗い道を一人で歩く。
アパートまでは、歩いて一〇分くらい。それなりに人家が並んでいる道だが、やはり、他には誰も歩いていないし、通りかかる車も少ない。
だが、丁度、中間くらいまで来たところで、目の前に、急に人が出てきた。
美月は大いに驚いた。ただ人が出て来ただけではないのだ。腕をつかまれ、そして口を押えられたのだ。
(な、なに? 嫌!)
叫び声を出すことも出来ない。そのまま、細い路地に引きずり込まれ、地面に仰向けに押さえつけられる。
相手は体格の良い男。全く知らない奴だ。しかも一人でない。路地奥に、あと二人いる。合計三人。下卑た笑い顔を美月に向けていた。
服が破かれる。
ブラジャーも引きちぎられ、乳房が露になる。
見ていた二人も加わって三人がかりで押さえつけられ、ショーツも剥《は》ぎ取られた。
両脚をつかまれ、股を開かされる…。
最初の男の股間に屹立したグロテスクなモノ。それが、いきなり、そして無理やり、美月の膣にねじ込まれた。
(い、イヤー!)
抵抗しても、男三人の力には敵わない。男の気持ち悪い肉棒が繰り返し美月の膣内を蹂躙する。
男の激しい動きの後、精液が勢いよく美月の中へ…。
すぐに、次の男に犯される。また次の男……。
三人に次々と輪姦され、涙を流している美月に、最初の男が唾を吐きかけた。そして、美月の下腹部を思いきり踏みつけた。
…激痛。息も出来なくなるような痛み…。彼女の膣口からは、三人分の白い精液がビュッと噴き出す。
(……だ、ダメ! 赤ちゃんが!)
必死に抵抗を試みるが敵わない。二人の男が押さえつけているのだ。何度も何度も腹を踏みつけられ、股間を蹴られる。
やがて、白い液に代わって、赤い血が出てきた…。
意識が遠くなる……。
美月が気付いた時、彼女は病院のベッドの上だった。
変な物音に気付いた近くの住人が、通報してくれたのだ。救急車で運ばれ、緊急の処置を受け、そのまま眠りについていた。
(……お腹が痛い。ズキズキする。私の赤ちゃんは、どうなったの?)
美月は、近くにいた看護師を捕まえて問い詰めた。
看護師からは、言いにくそうに、お腹の赤ちゃんが流れてしまったことが告げられた。
美月は布団をかぶって、声を上げて泣いた……。
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