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襲撃
112 養老山事件 …秘密開示…
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夜…。
早紀は美雪の部屋で布団を並べて、一緒に横になっていた。昼間の出来事が凄すぎて、寝付けない。そんな早紀の様子に、当然、美雪も気付いていた。
「早紀、眠れない?」
「うん。あまりに凄い体験だったから……。人が惨殺されるところを見て、それから……」
「それから?」
早紀はムックリ起き上がり、カメラを取った。記録カードを差し替え、プレビューさせる。
鳥の画像が何枚かあり、続いて惨殺現場。
「撮ってたの? 怖くて撮れなかったんじゃないの?」
「実は、しっかり最後まで撮ってたの。だけど、警察には見せられないのが、多々ありまして……」
若い男女が裸に剥かれて惨殺されている場面。内臓が啜り喰われる場面がアップで写っている。
美雪は吐き気を堪えながら、一枚ずつ見てゆく。
亜希子たちが連れ込まれるところ。そして、キスシーンに、亜希子が脱いでいくところ。全裸でのセックスシーン。
「私、盗撮で捕まりたくないので……。でもね、これはあくまで、現場記録として撮ったのよ!信じてね!」
「分かってるわよ。でも……。どうするの?これ。鬼もしっかり写ってるよね。しかもアップで。これって結構貴重なものよ。宮司さんたちにデータ渡した方が良くない?」
「大丈夫かな…。怒られないかな…」
「大丈夫に決まってるわよ。逆に褒めてもらえるんじゃない?」
「それと、あの空飛ぶ人。人間よね。宮司さんも傷を治しちゃうし。いったいどうなってるの?」
「あ~、それね。私からは言えないんだな~。明日、一緒に行きましょ! たぶん、教えてくれるよ」
五月六日。
昨日が日曜日であったため、振替休日で連休の最終日となる。
美雪は今日も神社のバイトの予定だ。それに、早紀も付いてきた。
社務所には、慎也と舞衣。祥子と恵美もいた。沙織は学校が休みなので、自宅で杏奈・環奈たちと子供たちをみている。
早紀が持ってきた画像データを見て、慎也たちは驚いた。無いモノとされていた詳細な鬼の画像。大変貴重なものだ。これを提供してもらえるのは、有難い。
但し、約一名、別のところを興味深く見ていた者もいる。またオチョクリのネタにするつもりだろうが、今回一番の功労者ゆえ、まあ、大目に見ることにする……。
「あ、あの、早紀は、悪気があって隠したんじゃありませんので。警察に渡すのは拙いんじゃないかって」
美雪が親友を取り成す。
「分かってるよ。こちらとしても嬉しい判断だよ。公安は、建前上は味方だけど、本音のところでどうなのか、分からないからね。助かったよ」
慎也の言葉に、早紀は顔を赤くして頷いた。
「で、ですね、早紀も巻き込まれてしまいまして、事情も分からず困惑してるのですが…。祥子さんが空飛ぶとことか、宮司さんが治療するとことか見てるわけですし…。
というか、私も実際のところ見たことなくて、早紀の写真で初めて見たんですけど!」
なぜか、美雪が興奮しだした。自分は仲間に入れてもらっていると思っていたのに、実際の特殊能力を一度も見ていないのである。
「そういきり立つな。見たければいつでも見せてやるぞ」
祥子が、坐った状態のまま浮かび上がった。
美雪は目を丸くしている。
「こらこら、祥子さん、社務所でやらない。参拝者に見られたら、どうするんですか」
慎也が、手に持っていた笏で祥子の胸をつついた。
笏というのは、神主の持つ木の板。意識して胸を狙ったのではなく、たまたま、つつきやすい位置にあったからだが…。
「あ~ん、主殿。そこはダメじゃ」
祥子は悶えながら着地した。
「コラ!二人とも、何やってるのよ。うら若き女子大生の前で!」
舞衣に叱られ、慎也と祥子は極まり悪そうにする…。
緊張顔だった早紀の表情が少し緩んだのは、怪我の功名か。
結局、美雪に事情を話した舞衣が、早紀にも説明することになった。
美雪の時と違い、今日は境内に参拝者がかなり居る。自宅の方でということになり、美雪も付き添った。
また一人、仲間が増えることとなった。
早紀は美雪の部屋で布団を並べて、一緒に横になっていた。昼間の出来事が凄すぎて、寝付けない。そんな早紀の様子に、当然、美雪も気付いていた。
「早紀、眠れない?」
「うん。あまりに凄い体験だったから……。人が惨殺されるところを見て、それから……」
「それから?」
早紀はムックリ起き上がり、カメラを取った。記録カードを差し替え、プレビューさせる。
鳥の画像が何枚かあり、続いて惨殺現場。
「撮ってたの? 怖くて撮れなかったんじゃないの?」
「実は、しっかり最後まで撮ってたの。だけど、警察には見せられないのが、多々ありまして……」
若い男女が裸に剥かれて惨殺されている場面。内臓が啜り喰われる場面がアップで写っている。
美雪は吐き気を堪えながら、一枚ずつ見てゆく。
亜希子たちが連れ込まれるところ。そして、キスシーンに、亜希子が脱いでいくところ。全裸でのセックスシーン。
「私、盗撮で捕まりたくないので……。でもね、これはあくまで、現場記録として撮ったのよ!信じてね!」
「分かってるわよ。でも……。どうするの?これ。鬼もしっかり写ってるよね。しかもアップで。これって結構貴重なものよ。宮司さんたちにデータ渡した方が良くない?」
「大丈夫かな…。怒られないかな…」
「大丈夫に決まってるわよ。逆に褒めてもらえるんじゃない?」
「それと、あの空飛ぶ人。人間よね。宮司さんも傷を治しちゃうし。いったいどうなってるの?」
「あ~、それね。私からは言えないんだな~。明日、一緒に行きましょ! たぶん、教えてくれるよ」
五月六日。
昨日が日曜日であったため、振替休日で連休の最終日となる。
美雪は今日も神社のバイトの予定だ。それに、早紀も付いてきた。
社務所には、慎也と舞衣。祥子と恵美もいた。沙織は学校が休みなので、自宅で杏奈・環奈たちと子供たちをみている。
早紀が持ってきた画像データを見て、慎也たちは驚いた。無いモノとされていた詳細な鬼の画像。大変貴重なものだ。これを提供してもらえるのは、有難い。
但し、約一名、別のところを興味深く見ていた者もいる。またオチョクリのネタにするつもりだろうが、今回一番の功労者ゆえ、まあ、大目に見ることにする……。
「あ、あの、早紀は、悪気があって隠したんじゃありませんので。警察に渡すのは拙いんじゃないかって」
美雪が親友を取り成す。
「分かってるよ。こちらとしても嬉しい判断だよ。公安は、建前上は味方だけど、本音のところでどうなのか、分からないからね。助かったよ」
慎也の言葉に、早紀は顔を赤くして頷いた。
「で、ですね、早紀も巻き込まれてしまいまして、事情も分からず困惑してるのですが…。祥子さんが空飛ぶとことか、宮司さんが治療するとことか見てるわけですし…。
というか、私も実際のところ見たことなくて、早紀の写真で初めて見たんですけど!」
なぜか、美雪が興奮しだした。自分は仲間に入れてもらっていると思っていたのに、実際の特殊能力を一度も見ていないのである。
「そういきり立つな。見たければいつでも見せてやるぞ」
祥子が、坐った状態のまま浮かび上がった。
美雪は目を丸くしている。
「こらこら、祥子さん、社務所でやらない。参拝者に見られたら、どうするんですか」
慎也が、手に持っていた笏で祥子の胸をつついた。
笏というのは、神主の持つ木の板。意識して胸を狙ったのではなく、たまたま、つつきやすい位置にあったからだが…。
「あ~ん、主殿。そこはダメじゃ」
祥子は悶えながら着地した。
「コラ!二人とも、何やってるのよ。うら若き女子大生の前で!」
舞衣に叱られ、慎也と祥子は極まり悪そうにする…。
緊張顔だった早紀の表情が少し緩んだのは、怪我の功名か。
結局、美雪に事情を話した舞衣が、早紀にも説明することになった。
美雪の時と違い、今日は境内に参拝者がかなり居る。自宅の方でということになり、美雪も付き添った。
また一人、仲間が増えることとなった。
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