月の影に隠れしモノは ～人魚と河童の事件編～

月影村…

前編あらすじ

この作品は、「月の影に隠れしモノは」の続編です。
https://www.alphapolis.co.jp/novel/721272544/537706320
一旦の別れの後の、続きの話となります。
前編もお読み頂けましたら幸いですが、お読みでない方の為、簡単な「あらすじ」と登場人物紹介から開始します。
前編を読まれている方は、次話の『出産』からお読みください。

――前編のあらすじ――

上古の昔よりの鬼との因縁に巻き込まれた、慎也と「巫女」たち。神隠しに遭って送られた異界「仙界」にての試練を乗り越え、元の世界へ帰る。
慎也は、仙界にて固く契り合った元芸能人の舞衣と結婚。舞衣は慎也の正妻に。祥子（1000歳超の平安時代人）・恵美（忍者？）・沙織（総理の孫）・杏奈（総理の孫）・環奈（総理の孫）は慎也の妾となり、仲良く七人、一つ屋根の下に暮らすことになった。
鬼たちの住む妖界は、通常では子を産むことが出来ない世界であった。この為に、妖界にて子を産む力を持つ特別な存在「神子」を、鬼の妻として差し出すのが、舞衣以下、慎也の妻たち「巫女」の使命である。無事神子を出産し、鬼たちとの間で起きた諍いも解決。女鬼アマ・トヨ・タミも迎えて人界で子を生させ、成長した神子も一緒に鬼の住む妖界「月影村」に送り出した。
同時に、巫女の使命を終えた沙織・杏奈・環奈は、強制的に実家へ戻された。また恵美は、指導者名目で娘である神子たちに付き添って、鬼の月影村へ旅立っていった。


主要登場人物　

川村慎也　一応、主人公…？　奈来早神社宮司。六人の妻に囲まれ、傍からみればハーレムだが、実際は憐れにも尻に引かれている…。人付き合いは苦手で、独りが好き。治癒の異能力を有する。

川村舞衣（旧姓高橋）　元芸能人で、超絶美女。慎也の正妻。親しい相手限定だが、テレパシーが使える。

賀茂祥子　慎也の妾（第二婦人）。本来、平安時代の人。老いない仙界で千年超を過ごし、慎也のおかげで人界に戻ることが出来た。念力・浮遊・治癒等、様々な異能が使える。

尾賀恵美　慎也の妾（第三夫人）。尾賀流剣術（実態は忍術）師範代。神子を守護する役目を負う「尾張賀茂神社大物忌」の後継候補者。現在、妖界月影村に、指導者として出張中。

山本沙織　慎也の妾（第四夫人）。恵美の親友。内閣総理大臣を務めた内藤権兵衛の孫。異能力「淫魔の力」を持つ。実家に強制送還中。

山本杏奈・環奈　沙織の双子の妹。慎也の妾（第五・第六夫人）。医大生。実家に強制送還中。

田中実　奈来早神社総代。地元の有力者。

田中美雪　田中実の孫。大学生。バイト巫女として、奈来早神社を手伝っている。慎也が初恋の相手。慎也たちの事情も知っている。

山上早紀　美雪の親友。鬼の事件に関わり、助け出され、以後、美雪と共に奈来早神社でアルバイトをしている。

野村亜希子（旧姓桜井）　女医。沙織たちの叔母。野村医療研究所所長。鬼に襲われたのを救われ、また「他の事情」もあり、慎也たちの下僕状態となっている。

野村徹　亜希子の、年下の夫。亜希子と同じく、鬼に襲われたのを慎也たちに助けられ、慎也たちを命の恩人と仰ぐ。

アマ　妖界月影村に住む鬼。神事を司る大婆の後継者で、「姫」と呼ばれる。念力・浮遊・金縛りの異能力を使え、千里を見通す「宝珠」を操る力も持つ。

テル　妖界月影村に住む鬼。アマの弟。村長の後継者「若長」。「神子」愛の、夫。

歌・咲・幸・里・愛・月　　妖界にて子を産む力を持つ「神子」。それぞれ、順に、杏奈・環奈・沙織・祥子・舞衣・恵美の、娘。