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はじめまして異世界!
転生したんだって
しおりを挟む狭い…。何処だここは真っ暗で何も見えない。
くそっ、手足が動かせない、ついさっきまで結城と一緒だったと思うんだがあいつは大丈夫だろうか。取り敢えず、出来るだけ全力で暴れてみるか、体動かないけど。
どの位経ったか不意にパリッと乾いた何かが割れるような音が聞こえた。
あれ、少し動けるようになったな。
これは暴れた甲斐があったな、体動かなかったけど。まぁいいや。
取り敢えず体が少しは動くようになった為、もう少し思い切り体全体に力を入れ暴れてみた。結果、何ということでしょう、先程まであれ程びくともしなかった殻が私の手によって勢いよく全方位に飛んでいくではありませんか。お陰で周囲に集まっていた小汚い小人達は醜いミンチになんて何とも美味しいそうです……。
【沙霧 結弦のレベル1→レベル5になりました。】
【スキル思考加速を習得しました。】
はい、ツッコミたい人は挙手して下さい順番に当てるので喧嘩しない様に。
はい、はい、はい、はい、はい、はい、はい、はい…
やかましいわ!
今の現状に一番ツッコミたいのは私です!ていうか私しか此処にいないし!
まず一つ、何で俺の周りに卵の殻らしきものがおちてるんだ?
二つ、何で俺の手が翼になってるの? それも生まれて間もない雛鳥みたいな産毛に覆われて?
三つ、この森に周囲を覆われた岩場はなに?此処日本じゃないの?
四つ、この周りのミンチは何?凄い気持ち悪いのに空腹のせいで美味そうに見える。
軽く考えただけでも四つ浮かんだわ、何これ夢なの?俺寝ぼけてるだけ? 全く分からん。
はぁ、疲れた。取り敢えず少し休もう。
“やっと生まれたんだねー、確か結弦って言ったっけ、随分遅かったじゃない。”
なんだこれ、頭の中から声が聞こえる。
キモいなこれ。
“全く、随分待たせてくれたじゃない、それでさっきの疑問だけど私が答えてあげるらわ。あとキモいとか言うなや。
まず一つ目からだけど貴方の周りに落ちてるのは全部あなたが入っていた卵の殻よ。
で二つ目だけど貴方の要望に応えて空を飛べるようにしてあげたの、種族は何とファストバードよ後でステータスでも確認して置きなさい。
で三つ目はただ単に私が少しでも安全な所で生まれる様にそこを選んだの。貴方がなかなか生まれないからゴブリンが嗅ぎつけてきちゃたけど。
四つ目は貴方が殻を吹き飛ばしたから。ファストバードの卵の殻って鋼鉄で出来てるのよ。それを貴方が全力で吹き飛ばしたため、ゴブリンどもに殻と言う名の刃物が飛んでいきミンチにした。
以上! 理解した?”
へー理解した理解した。
ってなるか!
一番大事なのいい忘れてる!
ここ何処!お前誰!何で俺そのファストバードとやらになってるの!?
答えんかい!
“えー、めんどい”
よしこのブタ殺す。
“誰がブタよ! ちゃんと話したでしょうが!”
自分がブタだってことを?
“ち・が・う・わ・よ! 私がこの世界の女神だってことよ!”
聞いてないぞ?ブタ女神
すると、何かが切れる音がした。何だろうか、俺がさっきから食べてる肉が千切れる音だろうか?
“いいわよ! 全部言ってやるわよ! 高校からの下校中の貴方と貴方の弟ところに私のミスでトラックを突っ込ませちゃって死なせちゃったからお詫びに異世界に転生させてあげたの! これで文句ないでしょ‼︎ ”
……おい、お前今なんて言った?
俺には結城が死んだって聞こえたんだが?
しかもお前のミスで?
どう言うことか説明しろよ。おい。クソ豚女神。
何だろう、心の奥底から湧き出るこの黒い感情。今にクソ豚女神を殺した気分だ。
“ひっ! な、何よ、貴方が全部話せって言ったから話したんじゃない! それで怒るとか頭おかしいんじゃない? 別に私だって好きミスして貴方達死なせた訳じゃないし、たまたま轢かれるそうだった子供を助けてたら貴方達が代わりに死ぬなんて思わなかったし、それで上司からめちゃくちゃ怒られるし……。”
……。
何だろうか、上司の事はどうでもいいが、理由が理由だけに強く怒れなくなってしまった。
まぁ結城を死なせた事は許さんが、不可抗力であったことは認めてやる。
で? 何で俺だけ転生してるんだ? 結城はどうしたんだよ。正直に言ってみ、お兄さん怒らないから。
“……わかった。…弟さんは今アトムス王国ていう国の貴族娘として生まれたわ。
何でも今度は女の子として生まれて兄さんと結婚するんだって意気込んでいたそうよ。”
what's?
結城が何て言ってたって?
“貴方の弟さん前の世界では男である上に兄弟だったから諦めてたそうよ。
だから転生って聞いてかなり大喜びしていたそうよ。愛されててよかったわね?”
なんだろう転生云々よりも強い衝撃を受けた。神様、これはきっと夢ですよね?
“残念ながら現実よ?
ついでに言うと貴方に変な虫がつかない様に、弟さんを担当した神に強力なスキルを要求したそうよ? 担当した神があまりの剣幕に恐怖してつい渡しちゃったそうです。制限は掛けてるそうだけどね。
ご愁傷様?”
えー、大事な家族とは言え流石にそれはちょっと。
俺にはなんかないの? そう言う強力なスキルとか。
“勿論あるわよ? ステータス開いて見なさい。”
いや、開き方知らんし。
“念じればいいのよ”
ほお、んじゃやってみるか。
(ステータス! )
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
【名前】ユヅル
【種族】ファストバード
【年齢】0歳
【性別】雄
Lv : 5 /10
HP : 46
MP : 62
【能力値】
STR : 25
VIT : 18
DEX : 39
INT : 30
MND : 42
AGI : 45
LUK : 25
【スキル】
飛行Lv1 ファイアLv1 身体強化Lv2 帯電Lv1
思考加速Lv1 鑑定Lv1 経験値増加Lv-
必要経験値半減Lv- スキル取得率増加Lv-
【ユニークスキル】
多様進化Lv- 人化Lv-
【称号】
弟に愛されし者 、始まりの鳥 、女神の加護
【ランク】G
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