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いざ、マキナス共和国へ
ナビィ軍曹再び!2
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敵の数が減ったとはいえ、まだ3対1で数的有利はなく、そのくせ格上が元気いっぱいの状態でいる。
(結構良いのが入ったと思ったんだけど、なんで無傷なのかなぁ。)
盾越しにこちら睨みつけるゴブリンナイトと、その後ろからこちらを伺うゴブリン達。
お互い隙を探すものの、威嚇し合う状態になり、なかなか攻撃に出られず、痺れを切らしたゴブリンが両サイドから飛び出して来た事で、状況が動き始めた。
それに合わせてゴブリンナイトが前にでて盾を構えながら突進してくる。
3体同時の攻撃をバックステップで交わしつつ、ゴブリンナイト達に向かって放電を放つも防がれてしまう。
(くそ、あれで感電でもしてくれたらやりやすかったんだが)
《相手をよく見なさい、集中を切らさず冷静に相手の状態を確認する事が勝利の道筋です。いい加減覚えないさい。》
そう言われ、ゴブリンナイトをより観察すると、ゴブリンナイトの腕が少し震えている様に見えた。
もしかして、さっきの放電で痺れているのか?
物理的な攻撃は防がれても、魔法系の攻撃は有効で間違いないのか。
なら、奴を引き裂く方法はいくらでもある!
攻撃しないのを怖気付いていると思ったのか、ゴブリンナイト達は雄叫びを上げながら襲いかかってきた。
グルゥァァァァ
ギャッ!
先と同じ様に、ゴブリンナイト達の3方向から奇襲をバックステップで交わしつつ、風魔法でゴブリンナイトではなく、通常のゴブリンに狙いを定め撃ち抜くとゴブリンはあっさりとその場で倒れ、残ったのはゴブリンナイトのみとなった。
ゴブリンを撃ち抜いたのはウィンドランスという魔法で、見た目は風を纏った槍なのだが、正直威力はそれ程高くなく、その代わりに他の属性魔法に比べ、打ち出さてからの速度は一番速い。
ただ威力が弱いとはいえ、硬い地面に小さな穴を開けれる程度であるため、ゴブリン程度なら一撃で倒せる。
ゴギャァァァァ!
部下を全て殺された事に怒りを覚えたらしく、盾を構えた状態で突進してくるゴブリンナイト。
怒りを覚えているからか、先程までこちら観察し冷静に判断していたのが、今では隙だらけの単調な攻撃になっている。
(ははっ、さっきまでの緊張が嘘みたいに笑えちまうな。)
盾越しに迫り来るゴブリンナイトに対し、ギリギリまで引きつけてから回り込み、思い切り脇腹を蹴り飛ばした。
もちろん、自慢の鉤爪で穴をぶち開けてやったさ。
誰にも自慢した事ないけども。
ただ、ゴブリンナイトもタダではやられてくれないらしく、盾での横薙ぎを当てに来た。
蹴った反動で後ろに飛んだから直撃はしなかったが、まともに食らうと恐らく一撃で殺されそうだ。
現に掠った傷の痛みが全く引かないし、それどころか、少し動くだけでかなり痛む。
骨に罅が入ったかも知れない。
ゴギャァァァァ!
凝る事なくゴブリンナイトは盾を構えて突進しながら、こちらを見て笑っている。
どうやら、さっきの攻撃で自分が負ける事はないとでも思っているのだろう。
確かに現状俺はかなりやばい状態だ。
ナビィはずっと黙っているし、掠った傷でも大打撃ではある。
(けれど、そんな風に見下される覚えはない。)
少なくない苛立ちを覚えた俺は、さっきまでほとんどっかっていなかった魔法をフルに使うことに決めた。
(上等だこの野郎、出し惜しみなしで叩き潰してやる!)
突進してくるゴブリンナイトに対し、俺は体に帯電させ、ウィンドランスを周囲に複数待機させながら、正面から駆け出した。
ゴブリンナイトは諦めたのかと思い、勝利の雄叫びをあげながら迫ってくる。
ぶつかる瞬間、俺はゴブリンナイトの盾の下を
潜り、すぐさま尾刃化を使いゴブリンナイトの足を切り落とした。
グギャッ!
予想していなかったのか、突如として発生した足首の痛みに思わず膝を付くと、後ろにいる俺を睨みつける。
こちらに振り向くと、次は背後からウィンドランスによる、複数の衝撃によろめいてしまい、こちらへの注意が逸れてしまったことが、ゴブリンナイトの敗因だろう。
後ろへ振り向くゴブリンナイトに対し、俺は帯電させた尾を尾刃化させ、こちらへの注意が逸れた一瞬のうちに、某ゲームのモンスターよろしく、頭へ向けて尾を勢いよく振り下ろした。
勢いよく振り下ろされた尾は、僅かな抵抗を感じつつも、ゴブリンナイトの頭を真っ二つに切り裂く。
最後は声も発する事なく、地に沈んだゴブリンナイトを眺めていると、胸の内に格上と言ってもこの程度なのかという驕ってしまいそうになる。
《何馬鹿な事考えてるんですか? ただ運良く勝てただけで、何故そこまで自身を驕れるのですか? それにさっきの戦い方はなんですか、余裕ぶっこいてあまつさえ自身の力を見誤り、軽くない怪我をしておいて、相手からの攻撃が一発でも直撃していたらその段階で即死ですよ。わかまりますか、自分がどれだけ弱くて、どれだけ危険な戦い方をしたのか、よく反省しなさい!》
・・・・
(………そこまで言わなくても良くない?)
《事実言われて傷つく様なら始めからそんな考えを持たないで下さい。 それにユヅル様が死んだらラナはどうするんですか? 一度でも面倒を見ると決めたなら、その事もしっかり考えながら戦闘を行なって下さい。》
(考えが足りず、申し訳ございませんでした。)
ゴブリンナイトとの戦闘が終了して間髪入れずに説教される感じ、前回よりも口調はマシだったけど、修行の時のこと思い出すなぁ。
(結構良いのが入ったと思ったんだけど、なんで無傷なのかなぁ。)
盾越しにこちら睨みつけるゴブリンナイトと、その後ろからこちらを伺うゴブリン達。
お互い隙を探すものの、威嚇し合う状態になり、なかなか攻撃に出られず、痺れを切らしたゴブリンが両サイドから飛び出して来た事で、状況が動き始めた。
それに合わせてゴブリンナイトが前にでて盾を構えながら突進してくる。
3体同時の攻撃をバックステップで交わしつつ、ゴブリンナイト達に向かって放電を放つも防がれてしまう。
(くそ、あれで感電でもしてくれたらやりやすかったんだが)
《相手をよく見なさい、集中を切らさず冷静に相手の状態を確認する事が勝利の道筋です。いい加減覚えないさい。》
そう言われ、ゴブリンナイトをより観察すると、ゴブリンナイトの腕が少し震えている様に見えた。
もしかして、さっきの放電で痺れているのか?
物理的な攻撃は防がれても、魔法系の攻撃は有効で間違いないのか。
なら、奴を引き裂く方法はいくらでもある!
攻撃しないのを怖気付いていると思ったのか、ゴブリンナイト達は雄叫びを上げながら襲いかかってきた。
グルゥァァァァ
ギャッ!
先と同じ様に、ゴブリンナイト達の3方向から奇襲をバックステップで交わしつつ、風魔法でゴブリンナイトではなく、通常のゴブリンに狙いを定め撃ち抜くとゴブリンはあっさりとその場で倒れ、残ったのはゴブリンナイトのみとなった。
ゴブリンを撃ち抜いたのはウィンドランスという魔法で、見た目は風を纏った槍なのだが、正直威力はそれ程高くなく、その代わりに他の属性魔法に比べ、打ち出さてからの速度は一番速い。
ただ威力が弱いとはいえ、硬い地面に小さな穴を開けれる程度であるため、ゴブリン程度なら一撃で倒せる。
ゴギャァァァァ!
部下を全て殺された事に怒りを覚えたらしく、盾を構えた状態で突進してくるゴブリンナイト。
怒りを覚えているからか、先程までこちら観察し冷静に判断していたのが、今では隙だらけの単調な攻撃になっている。
(ははっ、さっきまでの緊張が嘘みたいに笑えちまうな。)
盾越しに迫り来るゴブリンナイトに対し、ギリギリまで引きつけてから回り込み、思い切り脇腹を蹴り飛ばした。
もちろん、自慢の鉤爪で穴をぶち開けてやったさ。
誰にも自慢した事ないけども。
ただ、ゴブリンナイトもタダではやられてくれないらしく、盾での横薙ぎを当てに来た。
蹴った反動で後ろに飛んだから直撃はしなかったが、まともに食らうと恐らく一撃で殺されそうだ。
現に掠った傷の痛みが全く引かないし、それどころか、少し動くだけでかなり痛む。
骨に罅が入ったかも知れない。
ゴギャァァァァ!
凝る事なくゴブリンナイトは盾を構えて突進しながら、こちらを見て笑っている。
どうやら、さっきの攻撃で自分が負ける事はないとでも思っているのだろう。
確かに現状俺はかなりやばい状態だ。
ナビィはずっと黙っているし、掠った傷でも大打撃ではある。
(けれど、そんな風に見下される覚えはない。)
少なくない苛立ちを覚えた俺は、さっきまでほとんどっかっていなかった魔法をフルに使うことに決めた。
(上等だこの野郎、出し惜しみなしで叩き潰してやる!)
突進してくるゴブリンナイトに対し、俺は体に帯電させ、ウィンドランスを周囲に複数待機させながら、正面から駆け出した。
ゴブリンナイトは諦めたのかと思い、勝利の雄叫びをあげながら迫ってくる。
ぶつかる瞬間、俺はゴブリンナイトの盾の下を
潜り、すぐさま尾刃化を使いゴブリンナイトの足を切り落とした。
グギャッ!
予想していなかったのか、突如として発生した足首の痛みに思わず膝を付くと、後ろにいる俺を睨みつける。
こちらに振り向くと、次は背後からウィンドランスによる、複数の衝撃によろめいてしまい、こちらへの注意が逸れてしまったことが、ゴブリンナイトの敗因だろう。
後ろへ振り向くゴブリンナイトに対し、俺は帯電させた尾を尾刃化させ、こちらへの注意が逸れた一瞬のうちに、某ゲームのモンスターよろしく、頭へ向けて尾を勢いよく振り下ろした。
勢いよく振り下ろされた尾は、僅かな抵抗を感じつつも、ゴブリンナイトの頭を真っ二つに切り裂く。
最後は声も発する事なく、地に沈んだゴブリンナイトを眺めていると、胸の内に格上と言ってもこの程度なのかという驕ってしまいそうになる。
《何馬鹿な事考えてるんですか? ただ運良く勝てただけで、何故そこまで自身を驕れるのですか? それにさっきの戦い方はなんですか、余裕ぶっこいてあまつさえ自身の力を見誤り、軽くない怪我をしておいて、相手からの攻撃が一発でも直撃していたらその段階で即死ですよ。わかまりますか、自分がどれだけ弱くて、どれだけ危険な戦い方をしたのか、よく反省しなさい!》
・・・・
(………そこまで言わなくても良くない?)
《事実言われて傷つく様なら始めからそんな考えを持たないで下さい。 それにユヅル様が死んだらラナはどうするんですか? 一度でも面倒を見ると決めたなら、その事もしっかり考えながら戦闘を行なって下さい。》
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