【ライト官能】新しい義母さんに誘惑されて困ってます〜妖女たちに魅入られた僕の3,290日〜

向坂倫

文字の大きさ
9 / 21
第二章 夢の生活

3 蠱惑のドレス

しおりを挟む
 シャワーを浴びてバスタオルを腰に巻き廊下に出たところで、美容院から戻ったばかりの沙夜さんと目が合った。

 毛先が縦ロールにセットされたおしゃれなセミロングの髪がゆれて、廊下じゅうにいい匂いが立ちこめる。

 よそ行きのロングドレスに、家を出る時に着ていたミリタリージャケットを肩にかけたスタイル。

 出勤中のキャバ嬢というか、……そう! 軍に慰問に訪れた往年の映画女優って感じ。こみ上がる、あこがれとときめき!

「どう? おめかし前とおめかし後、ふふっ」

 着古したジャケットと、新品のドレスを交互に指さしながら沙夜さんは笑った。

 いつもよりケバいアイラインばっちりの色素薄めの茶色い瞳が僕を射貫き、グロスたっぷりのリップが妖しく微笑む。

 この四日間、沙夜さんのオナニー禁止令を従順に守ってきた僕のムスコが大はしゃぎで、バスタオルにテントを張る。

「やだ! ちょいちょい」と僕を手招きする沙夜さん。目ざとい!

「ごめんねえ、お相手できなくって」

 股間を押さえながら近づくと、人気キャバ嬢みたいに体をくねらせて、いい匂いを振りまき僕の手の下のムスコに挨拶を交わす沙夜さん。まあ、生のキャバ嬢なんて見たことないんだけど。

 足元を見ると、八センチはありそうな高いピンヒールを履いている。

「やっぱりこんなの趣味? 綾のヒールにも目が釘づけだったものねえ。お食事のあとでって思ってたけど、じゃあ、今からこれ履いたままサービスさせていただこうかしら。はい! ドウドウドウ……」

 馬をあやすみたいな嬌声を上げ、裸の僕の肩を両手で叩きながら、沙夜さんはカツカツとヒールを履いたまま、僕をリビングにいざなった。

 ――金曜日の夜すなわちきのうの夜、沙夜さんは帰ってきた。

「もう、だらしないなあ」と僕は、鞄を投げ出して親父のベッドに突っ伏した沙夜さんの靴下を脱がした。そして今朝、きのうの格好のままごろごろとベッドに転がる沙夜さんに、起こしついでに、ずっと相談したかった笹田の話を持ちかけた。笹田の美少年ぶりも交えて僕が長々と話すあいだ、ずっと生返事だった沙夜さんだったが、

「笹田にあの水中写真見せたら、お母さんのこと理想の大人だなんて言ってたよ」と告げた途端、

「そっかあ、光くんのご学友だものねえ」とむっくり起き出し、

「その子の家ってさあ、フレンチのレストランなんでしょ? 週末だし今晩いこうよ。光くんのお誕生パーティーもまだだったし。ちょうどいい!」と、僕に予約を入れさせた。

 そんなわけで、午後から沙夜さんは美容院にそわそわと出かけたのだった。女性にとっての褒め言葉の効用がよくわかる好例か。勉強になります!

 ――肩にかけたジャケットを脱いだ沙夜さは、言葉には言い表せないほど、妖艶でエロかった。

 ダークな色調が大人っぽいモスグリーンのロングドレス。チュールレースっていうの? 袖口まで所々に大きな花柄があしらわれた透け透けの上半身。うしろは大きく開いていて、ほどよく筋肉を纏った魅惑的な肩から背中が露わになっている。胸の中心にはいちおうレースの内側に肌色の薄布が覆ってはいるが、レース越しに、Gカップの深い谷間だけは存分に垣間見られる。ピンヒールの脚を開くと、ふとももの真ん中あたりまで切れ込んだスリットから、エロ過ぎる脚がすらりと姿を現す。

「光くん、観察中! でも履いたままはマズかったかな? あとで拭かなきゃ」

 ヒールを履いたまま堂々と上がり込んだくせに、今さらながら気が引けちゃってる沙夜さんがかわいい。 

 ソファに座った僕の前でくるくる回って、一通りファッションショーを済ませ、おもむろに四つん這いになって、にじり寄ってきた。

 エロ着衣、しかもピンヒールの四つん這いは、相当な破壊力を有する。バスタオルの下のペニスにさらに大量の血液が流れ込むのがわかる。

「こんなのさっさと取っちゃいましょね」とタオルを引き剥がす沙夜さん。

「観念なさい」そう言って、僕の両手を押さえつけた。

「わたしはちゃんと服着てるのに、光くんは真っ裸でされるがままなんて。だらしないわよねえ」

 昨晩僕が放った言葉にリベンジするように沙夜さんが微笑む。ケバいつけま越しの妖しい瞳をこちらに向けたまま、濃厚な濃いめリップの口を大きく開き、舌を伸ばした。

 長い舌の先が、ペニスに触れるか触れないか。じれったくなり、思わず押さえつけられた手に力がこもる。

「ダメよぅ、動いちゃ。わたしねぇ、あの時のこと思い出して今でも思うんだ。寄宿舎でみんなに押さえつけられて……、わたしはあの時ずいぶん抵抗したけど、ほんとうに力の限り抵抗したのかなぁ、って。好奇心が勝って、力半分じゃなかったのかなぁ、って。ほんとうは犯されたかったのかなぁ、ってね」

 ネイルを施した細くて形のいい指が、下腹部をまさぐる。

「光くんも、……犯されたい?」

 ひやっ、犯されたい! 沙夜さん。いや母さん。

 ソファに身を沈めたままペニスに力を込めて応えてみたけど、漲り反り返ったペニスは、亀頭をおなかに張りつけたまま、左右に身悶えするばかりだ。

「こんなにしちゃって。先からたくさん出ちゃってる。カウパー氏線液、っていうのよね。……はあぁ、愛しのカウパーちゃん」

 長い舌が亀頭の周囲を渦をつくりじらすようにまわる。カウパーがにじみ出る鈴口への距離が少しずつ縮まる。いい匂いのカールした毛先がさわさわと僕の太ももを痺れさせ、期待がさらに膨らむ。

 そして舌がいよいよ、その中心に。

「ああん、かわいい……」

 細い十本の指が僕のペニスに纏わりつき、尖った舌先がチュクチュクと音を立てながら鈴口を分け入り、さらにぬらぬらとその先の尿道を掘り進み始めた。

「あああああぁ、溶けそう。もうダメ。早く! 早くイカせて……」

 じれる僕を見かねて鈴口を離れた蠱惑の舌先が、カウパーの糸を名残惜しそうに丁寧にたぐり寄せる。

「なあに、今さらもっともっと、みたいな顔しないの。光くんがぐずるからだよ。オナ禁でパンパンなところ申しわけないんだけれど、きょうはメイクもしちゃったし、ゆっくりさせて。それにこの姿勢、膝が痛いわ。いったん立ちましょ」

 と鼻に抜ける声で命じる。

「はい。先生」

「やだ、講義の時みたいに言っちゃってるわ、わたし。へへっ」

「先生、やあらしいぃ。こんな先生のいる大学なら、僕、どこだって目指しちゃうな」

 一緒に立ち上がった僕は沙夜さんのうしろにまわり、密着して胸をまさぐった。
 わ、ブラ着けてない! ダイレクト過ぎる至福の揉み心地!

「あぁん、気持ちいいけど皺になるでしょ! エッチな学生だこと。……あ、思い出した! ところで光くん、ちゃんと悩んでる? 進むべき道考えてる?」

「なんだよこんな時に突然。ちゃんと考えてるって。やっぱり僕……美術系、できたらデザイン系、目指してみようかな、って」

「じゃあ、この週末過ぎたら、本格的に始めるよ受験対策。デザイン系に進んだ高校の同級生に聞き取り取材してみるね」

「お母さんを犯しちゃった友達とか?」

「そうじゃないふつうのいい子もたくさんいるの。やだ! チ×ポすりつけないの。ドレスが汚れちゃう……」

「あ!」

 ドレスのふっくらヒップの脇に、ナメクジが這った痕のようなカウパーの筋が入ってしまった。

 沙夜さんはドレスを回してそれを確かめたあと、そばにあったティッシュを一枚引き抜き、「ああんして」と僕の舌で湿らせて、ナメクジの筋をそっと拭った。

 変なところで、女の逞しさというか、母性みたいなものを感じてしまった。

「体にぴったりな素敵なドレスだね」

「光くんに一番に見てもらいたくて。きょうのために特別にあつらえたの」

「僕のために?」

「そうよ、先生じゃなくって光くんだけのためよ。当初は顔合わせのお食事会しようってそんな話だったのに、先生ったら性急で……女の気持ちわかってないの。……そうねえ、光くんが高いところに乗ってくれたら、もっともっとしっかりドレス姿を見てもらえるのに……」

「テーブルの上乗ろうか?」

「ダメよ! ごはんを頂くところだもの。あ、あのキャビネットの上は?」

 お嬢さまの淫らなお遊び、って感じか。ちょっと燃える。西日の差し込むカーテンのむこうから、公園で遊ぶ子供たちの声が聞こえてくる。

 このキャビネットに乗っかったのは、これが初めてじゃない。中学の時、親父の留守を見計らって、このうしろの壁のくだんの穴にチ×ポを入れてオナニーをした。買ってきたこんにゃくを壁のむこうに固定してズボズボと。気持ちよかったなあ。

「うん、この高さ、ちょうどいいかも。……ふふーん、なによその格好。真っ裸でチ×ポ突き出しちゃって。はしたない子。雫が垂れそうよ」

 子鹿みたいに、ピンヒールがうれしそうにステップを踏む。

「なんか、きょうはSっぽいね。母さん」

「言ったでしょ。日々発見があるって。じゃあ、ゆっくりいくわよ。ああん……」

 沙夜さんの口が大きく開いて、僕の亀頭がすっぽりと包み込まれる。『お』を発音する時の口の形。そう、メイクが落ちてしまわないように、ゆっくりと。グロスたっぷりのテカった唇の内側を使って、僕は今しごかれているのだ。

「あああぁ、唇の裏、気持ちいい。こんにゃくより気持ちいい。はあああぁ……」

 亀頭のカリがうるんだ唇をプルンと弾ませ、裏筋の舌が応えるように蠢く。

 口の中もあったかい。僕がじれそうになるのを察知してか、絶妙なタイミングで上顎の固い凹凸で亀頭がすり上げられる。

「ダメーぇ、イキそう」となったところで、動きが止まって、試すみたいにチュウと吸われる。

「母さん! ダメ! ダメだって! ちょっと休憩。あはぁん」

「その切ない声、大好き。でも、こんにゃくってなに? 変なことばっかり考えて。じゃあそろそろイカせてあげる。でもその前に、もう少しだけ……」

 沙夜さんはティッシュの箱を持ってきて、濡れたペニスをポンポンと叩くように拭いた。

 エロいロングドレスのレース越しの深い谷間と、割れたスリットから覗くいやらしい太もも、そしてピンヒール。

「はあああ、かわいい光チ×ポ。血管ふわふわぁ」とネイルの指を纏わりつかせて、ペニスに軽く頬ずりしながら、上目遣いで僕を見上げる沙夜さん。ファンデーションの覆ったさらさらほっぺが心地いい。

「もうメイク限界だから、あとは手でしてあげる。心配しないで。最後はお口で、ね。男の夢だものね。溜まったの全部飲んだげるからね」

 つけま越しの妖しい瞳が微笑み、小首をかしげて口の端から唾液をペニスに垂らすと、すぐさま、待ってましたと、細い十本の指が絡んできた。

 クチュクチュと淫靡な音が夕暮れのリビングに響く。

 柔らかく、それでいていやらしく蠢く沙夜さんの両手。包み込む力が不意に強くなっては弱くなる。ペニスを享受しきれずに茎の上をはかなげに滑る、か細い小指たちの爪。

「あのさあ、光?」

「なに? ……ああっ、気持ちいい」

「綾と、なんかあった?」

「え、えっ、……なにもないよ」

「うそばっかり。綾、言ってたもの」

「な、なんて?」

「出がけにお金渡して、ふたりでなにか食べてきなさいって言ったのに、すぐに帰ってきちゃって。様子が変だから問い詰めたらさ、綾きれいだよ、って光に言われた、って、うれしそうに。光も隅に置けない子ね。もう口説いちゃった。会ったばっかりなのに色目使っちゃってるしさ……」

 小指の爪がペニスに食い込む。スパイシーな刺激! そこから手の力が極端に増す。蠢きながらゴリゴリとしごく。綾の膣の感触を思い出す。

「ああっ、イキそう。母さん、……イキそう」

 さっと手の力をゆるめて、わざとつまらなさそうな顔をする沙夜さん。

「へへっ。イク前に超絶硬くなるって言ったでしょ。わかっちゃったもんねー」

「ダメっダメっ、じらさないで……」

「いい子だけど、軽い気持ちでつき合っちゃダメ。遊びでなんてもってのほかよ。とにかく今は受験に専念して、母さんで、我慢なさい」と、また唾液を垂らす。

 綾のことを言ってる? 

 さらに力が強くなった。ペニスと手のあいだに少しの隙間もできないくらい力いっぱい握られ、容赦なくしごき上げられて……。

「はあああああああ……」

「最後はお口の中でね。母さんの。さあ……」

 もうメイクに構うことなく、ペニスにしゃぶりつき激しく頭を動かす沙夜さん。

 ケバい視線でこちらをじっと見上げたまま、喉奥にペニスを送り込む。

 ゴリゴリとした感触。ああ、もう限界!

「出る! 出るっ! 出ちゃう!」

 ドクドクと精液が沙夜さんの口の中に放たれる。

 いつもの寄り目がちな瞳が白目になって、小顔の頬がぷうっと膨らむ。

 溜まりに溜まったオレ精子すごい! 

 白目のまま膝をガクガクさせて、そのまま僕の膝を抱え込む。

 安定感を失ったピンヒールがガタガタと震えてる。

 そしてふたたび顔を上げた沙夜さんは、ペニスを咥えたまま、

「ふぅうーん」

 と大きく鼻から息を吐き出すと、少しずつ、少しずつ、口に溜まった精液を嚥下し始めた。じっと僕の目を見ながら。

 ゴクリ。ゴクリ。……ゴクリ。

 膨らんだ顔が少しずつすぼまっていく。 

「美味しい? 母さん」

「…………うーん! とっても」

 口の端から漏れた白濁の汁が、キャビネットに滴り落ちた。


 ◇ ◆ ◇ ◆ ◇


 メイク直しを済ませた沙夜さんと僕は、笹田のレストランに向かった。

 沙夜さんはすっきり上機嫌だ。それが僕の射精によるものなのか、これから会うはずの美少年への期待からなのかは、わからない。

 住宅街のフレンチレストランは週末ということもあってほぼ満席だった。予約を入れる際に、今ちょうどキャンセルが出たばかりだと伝えられたことを思い出した。隣接する家の方にはこのあいだお邪魔したけど、こっちは僕も初めて。席に案内された早々僕は、スタッフの中に笹田の姿がないかを探した。

「素敵なお店ね。堅苦し過ぎずカジュアル過ぎず、狭すぎずちょうどいい感じ」

 ロングドレスの上からエンジ色のショールをラフに羽織った姿で、沙夜さんは悠然と席についた。隠しきれずに露出したドレスの背中を気にするそぶりもない。

 まわりから視線が集まってくるのがひしひしと感じられる。それがやさしい視線ばかりだといいのに。そんなことを思っていると、衝立代わりの観葉植物のむこうから笹田がひょいと姿を現し、爽やかに駆け寄ってきた。

「あ、桜木! 予約表を見てもしかと思ってたけれどやっぱり。さ、沙夜さんですね。きょうはとっても素敵です。このショールはパシュミナですか? お似合いですよ」

 ほかのホールスタッフ同様、こぎれいに腕まくりした長袖Yシャツに黒のスラックス姿の笹田。完璧とはいえないけれど客慣れした大人の対応。さすがは我が校一の美少年。軽く化粧でもすればボーイッシュな女性スタッフに見紛う容姿だ。

「あなたが玄くんね。光がお世話になっています。パシュミナなんてよく知ってるわね。ありがとう。それから……」 

 沙夜さんはやにわに笹田の腕をとり耳打ちを始めた。グロスたっぷりのリップが彼の耳たぶにくっつきそう。なにしゃべってる? 僕は笹田のYシャツに食いつくネイルの指を、ただじっと見つめた

 僕たちはおすすめのコースを注文した。

「母さん、ワインはいいの?」と聞くと、「いらない。お酒飲めないもの」ときっぱり答え、それでもお酒を飲んだひとのように明るく上機嫌で、今羽織ってるパシュミナのショールを、インドの現地コーディネーターから、言葉巧みに売りつけられた話を、面白おかしく語り、鴨コンフィを足をばたつかせながら美味しそうに頬張った。

 そして残すはデザートというところで、僕たちの席の真上の照明が消え、笹田が花火の点った小ぶりなホールケーキを運んできた。

「ハッピーバースディ、光!」と笹田。

「お誕生日おめでとう。光くん。六日遅れだけどね」

 僕の手に絡みつく沙夜さんの指。

 笹田含むスタッフの拍手と合唱に合わせて、レストランのお客さんたちまで、僕に拍手を送ってくれている。照れくさくもうれしい。そうか、さっき沙夜さんが笹田に耳打ちしてたのは、このためか。

 拍手には加わらず、テーブルの上の僕の手を両手で包み柔和に微笑みかける、エロいドレスで着飾った美しい沙夜さん。自慢のお母さん。

 トロフィー母ちゃん。

 学校の屋上で斉藤が言った言葉を思い出した。

 帰りは笹田が気を利かせてタクシーを呼んでくれた。店の前でタクシーを待つあいだ、スマホ自撮りで笹田とのツーショット写真を撮った沙夜さん。酔ってもないのに笹田に寄りかかって、きた時みたくまた耳打ち。


 ◇ ◆ ◇ ◆ ◇


 「母さんさ、笹田に色目使ってたよね」

 僕は車窓を流れる夜の街のむこうに、沙夜さんのつけま越しの妖しい視線を思い出した。

「いつよ?」

「わかってるくせに」

「なに、その言い方。かわいくないの」

「サバンナのチータかなんかみたいに、肉食獣っぽく、笹田が給仕してるとこ目で追ってたしね」

「だってかわいいんだもの。すっごく小顔だし、女の子みたいにまつげが長いし……」

「お店の前で、なにひそひそしゃべってたの?」

「ああ、あれは、こんど試しにメイクしてあげるから、うちに遊びにいらっしゃい、って。……え? なあに、もしかして妬いてる?」

 そう言って僕の頭を掻きにきた沙夜さんの手を、僕は力任せに払いのけた。

 ……沈黙。

 家に戻るなり沙夜さんは「ふん!」と派手に鼻を鳴らして、親父の部屋に消えた。

 今夜の僕は、着飾った沙夜さんに祝福されて、とっても幸せな僕なんじゃなかったの? なのに、些細なことでぶち壊して……。なに苛立ってんだろ。
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

還暦の性 若い彼との恋愛模様

MisakiNonagase
恋愛
還暦を迎えた和子。保持する資格の更新講習で二十代後半の青年、健太に出会った。何気なくてLINE交換してメッセージをやりとりするうちに、胸が高鳴りはじめ、長年忘れていた恋心に花が咲く。 そんな還暦女性と二十代の青年の恋模様。 その後、結婚、そして永遠の別れまでを描いたストーリーです。 全7話

わたしの下着 母の私をBBA~と呼ぶことのある息子がまさか...

MisakiNonagase
青春
39才の母・真知子は息子が私の下着を持ち出していることに気づいた。 ネットで同様の事象がないか調べると、案外多いようだ。 さて、真知子は息子を問い詰める? それとも気づかないふりを続けてあげるか? そのほかに外伝も綴りました。

夫婦交換

山田森湖
恋愛
好奇心から始まった一週間の“夫婦交換”。そこで出会った新鮮なときめき

熟女教師に何度も迫られて…

じゅ〜ん
エッセイ・ノンフィクション
二度と味わえない体験をした実話中心のショート・ショート集です

17歳男子高生と32歳主婦の境界線

MisakiNonagase
恋愛
32歳の主婦・加恋。冷え切った家庭で孤独に苛まれる彼女を救い出したのは、ネットの向こう側にいた二十歳(はたち)と偽っていた17歳の少年・晴人だった。 「未成年との不倫」という、社会から断罪されるべき背徳。それでも二人は、震える手で未来への約束を交わす。少年が大学生になり、社会人となり、守られる存在から「守る男」へと成長していく中で、加恋は自らの手で「妻」という仮面を脱ぎ捨てていく…

職場のパートのおばさん

Rollman
恋愛
職場のパートのおばさんと…

母の下着 タンスと洗濯籠の秘密

MisakiNonagase
青春
この物語は、思春期という複雑で繊細な時期を生きる少年の内面と、彼を取り巻く家族の静かなる絆を描いた作品です。 颯真(そうま)という一人の高校生の、ある「秘密」を通して、私たちは成長の過程で誰もが抱くかもしれない戸惑い、罪悪感、そしてそれらを包み込む家族の無言の理解に触れます。 物語は、現在の颯真と恋人・彩花との関係から、中学時代にさかのぼる形で展開されます。そこで明らかになるのは、彼がかつて母親の下着に対して抱いた抑えがたい好奇心と、それに伴う一連の行為です。それは彼自身が「歪んだ」と感じる過去の断片であり、深い恥ずかしさと自己嫌悪を伴う記憶です。 しかし、この物語の核心は、単なる過去の告白にはありません。むしろ、その行為に「気づいていたはず」の母親が、なぜ一言も問い詰めず、誰にも告げず、ただ静かに見守り続けたのか——という問いにこそあります。そこには、親子という関係を超えた、深い人間理解と、言葉にされない優しさが横たわっています。 センシティブな題材を、露骨な描写や扇情的な表現に頼ることなく、あくまで颯真の内省的な視点から丁寧に紡ぎ出しています。読者は、主人公の痛みと恥ずかしさを共有しながら、同時に、彼を破綻から救った「沈黙の救済」の重みと温かさを感じ取ることでしょう。 これは、一つの過ちと、その赦しについての物語です。また、成長とは時に恥ずかしい過去を背負いながら、他者の無償の寛容さによって初めて前を向けるようになる過程であること、そして家族の愛が最も深く現れるのは、時に何も言わない瞬間であることを、静かにしかし確かに伝える物語です。 どうか、登場人物たちの静かなる心の襞に寄り添いながら、ページをめくってください。

離婚した妻の旅先

tartan321
恋愛
タイトル通りです。

処理中です...