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09 僕の可愛い恋人さんっ♡♡♡
しおりを挟む「……っ、よし、何とか形にはなったな…ふぅ、手間かけさせやがって」
日曜、朝の九時。アパートの窓からカーテン越しに太陽の光がサンサンと差し込む快晴日和。
オレは重くダルい身体を「んん~…」と何とかベッドから起こし、
朝も早く温かいシャワーを浴び新しい部屋シャツに着替えたのち、
エプロン姿で台所にて食材たちとの戦いに明け暮れていた。
ようやくそれらしい朝飯が完成し、目の前の品の出来上がりに「フフンっ」とドヤ顔をかましていると
――ピトリ。
「ひぁぁんっ…!!」
「ふふっ朝から可愛い声だぁ♡」
「っ……おいすぐる、あぶねぇだろがっ…」
「えっ…わっごめんごめん、包丁持ってたんだねっ…危なかったぁ」
「ほんとだよ、ったく……せっかくオマエの好物朝から頑張って作ったってのによ…」
「!! わあぁほんとだっ、僕の大好きなたまごサンドだ!! …もしかして真哉くん、これ僕の為に朝早く起きて…?」
「っ、まぁ…せっかくの日曜の朝だし、特別に…な♡♡」
「……っ真哉くん♡♡ 僕すっごく嬉しいよ、ねっキスしていいかなっ♡♡♡」
「えっ、あっちょっ……んんんっ♡♡♡」
いつのまにか後ろに立っていたすぐるの大きな手のひらが、
エプロンを付けているオレの腰付近をいきなり揉むように触ってきたのだった。
料理下手で不器用なオレが作れる数少ないレパートリーの中で最も得意な『たまごサンド』。
その存在に気づいたたまごサンドが大好物の後ろの大男は、
嬉しさと愛しさ百二十パーセントって感じのふにゃふにゃオーラでもって、
『恋人』であるオレに濃厚すぎるくらいのキスを、朝からお見舞いしてきたのである。
「んぁ♡ ふぁ、しゅぐるぅ…朝からちゅう激し、ってばぁ…♡♡」
「はぁ…♡ ん、だって真哉くんが朝からこんな嬉しいことしてくれるからさ…抑えられなくなっちゃって♡♡」
「も、だからって……んあぁ♡♡ ……こら、朝から何サカってんだよオマエは、っ」
「えへへ、真哉くん相変わらずお尻も弱いんだねぇ♡ 可愛い♡♡」
「っ、話を聞けっての……あと夜に『まや☆まじっ』見終わってから散々ヤりまくったてのに、ぁんっ…ちんぽ何でおっ勃ててんだよぉ…あっ、エプロンにぐいぐいするなぁ…♡♡」
「真哉くんのエプロン姿がかわいくてえっちすぎるのがいけないんだよっ…♡♡ はぁ…♡ ね、僕の勃起ちんぽ…真哉くんのおまんこにちゅっちゅしていいかな♡♡ 真哉くんと朝からラブラブしたいんだ…♡♡♡」
「はふぅ♡♡ …あんっ、もっ…オレの恋人はぁ、しょうがないヤツだなぁ…♡♡ ラブラブちゅっちゅ、ぁふ…してもいいぞ♡♡」
「っ、うんっありがとう、僕の可愛い恋人さんっ♡♡♡」
「あんっすぐるぅ…♡♡♡」
溜まりに溜まったものが爆発し、酒の力も借りて勢い任せですぐるに愛の告白劇をかましたあの日から早一週間。
オレが大学からほど近いアパート『やまだの庭(やまだのにわ)』104号室に越してきて、
初めてすぐると言葉を交わしてから月日は流れに流れ、出会って約一ヶ月、十一月現在。
オレの片想いかと思われたすぐるとの関係が、実は相当前から両想いだったとわかった今、
二人の間柄は、何というかもう――周りも引く程の『超絶ラブラブバカップル』へと進化しており。
昨夜も散々ドロドロぐちゃぐちゃな濃厚セックスをしたというのに、
こうして今日も朝も早くから、台所にてお互いの身体を密着させ始める我慢の聞かないオレたちなのであった。
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