あと少しのところが足りない。

そらも

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足りなさその7、 ―――う、嘘だろ…だって、

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俺が部屋に入った瞬間、ベッドの上で身体を起こしていた頼人も何だかどこか慌ててたというか……顔が少し赤いような気もしたことはしたが、


すぐに傍らでぐ~…と突如お腹を鳴らした頼人の
「! …えへへ、いっぱい寝た…? ら、お腹空いちゃったみたいです♡」
の可愛いにもほどがある照れた表情と仕草により、今度は心の中が頼人のかわいさでわたわたしだしたものの、どうにか冷静さを取り戻し。

ご飯にしようか、と俺と頼人は少し早めの朝食を一緒にとり、そこで昨日のコト……『色んな部分』を伏せながらも、頼人が『お酒を3本』飲んだら寝落ちをしてしまったこと、その後全然まったく起きずに結局こうして朝になってしまったことを説明したのである。


当然その出来事を聞いた頼人は、「ええっ嘘ぉ、オレってもしかしなくてもお酒弱いのかなぁ…? 確かに3本目何飲んだか全然覚えてないかも……」と驚きで目を丸くし、「じゃ、じゃあ…今度からは今日みたいにやまっちに迷惑かけないように、しっかりセーブして飲まないとだっ、ほんとごめんねやまっちぃ…!」と涙ながらに俺に対しても申し訳なさそうにしてくれたが。


「っ、き…気にするなって、頼人……は、はは……」


……なんというか、俺のほうこそ申し訳なさから、今にも死にそうな気分でいっぱいだった。



その後、頼人は「今度はちゃんとセーブするから、またすぐに一緒に宅飲みしよーねやまっち♡ 絶対だよっ♡」
と、これまたかわいすぎる言葉と仕草で約束事を取りつけ。
好きな子にそんな風に言われてしまえば、意志の弱い俺の返す答えなんて一つしかなく。
「……っ、ああ…また一緒に飲もうな、頼人」玄関先で、俺はにこりと頼人に笑みを向けてみせた。



夜になって。



「――…うあっ、くっああっ♡♡ はっ、はぁよりとぉ♡ 頼人っ、頼人イクぅっ♡♡ ちんこイクっいっ、あああっ♡♡♡」



昨日あんなコトをしでかしてしまい散々反省したにも関わらず、自分のベッドの横になった途端に、ここに頼人が長時間にわたって寝ていた事実……その寝ている頼人に色んなえっちなイタズラをした時の感覚を一瞬にして思い出した俺は、結局我慢できずにまたも頼人をオカズに一心不乱にちんこを扱きまくり、そして思いっきり射精をしたくさんのティッシュを辺りに散らばらせる次第となったのだった。



「はぁ、は……ほ、ほんと俺、意志が弱いにも程がある……っ、でも、こんなコトもう二度と訪れないだろうし…俺だけの胸の中にしまって、こ…こうして時たますごいえっちだった頼人を思い出して、っ♡♡ ………っていやいやいやっ!? 最低過ぎるコトしといて何考えてるんだ俺ってば!! よっ頼人に申し訳ないと思わないのかこのバカ野郎っ!!! ……っ、とにかくだ、次の飲み会の時には絶対に頼人に酒を3本飲ませないように気を付けないとっ……」



傍から見たら情緒不安定で大丈夫かってくらいに気持ちのチャンネルを何度も切り替えながら、最終的には『頼人には、飲ませるとしても酒は絶対2本までっ!!』を心に誓い。



頼人の20歳の誕生日であった土曜日からの数日後。
平日、再び宅飲みと称して集まった俺のアパート、にて。



「……ん、くぅ……」
「―――う、嘘だろ…だって、まだ2本目なのに……っ!??」




心に誓った決意も虚しく、頼人はどうしてか――缶ビールの2本目を飲み終わると共に、気づくと深い眠りに落ちてしまっていたのであった。



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