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足りなさその19、 やまっちは知らなかったでしょ?
しおりを挟む『あっえと…ご、ごめん少し……でっでも、可愛いのはそのっ、ほんとだから…!!』
『俺もっ、今は彼女を作ることより須藤とっ……頼人とこうして楽しく過ごしていきたいって、すごくすごく思ってるから…!!』
『っああ…色々なことやっていこうな、頼人――…』
やまっちは知らなかったでしょ?
今まで自分をノーマルだと信じて疑わなかったオレはあの日、キミから可愛いと、彼女を作るよりもオレと楽しく過ごしていきたいと強く言われたあの時に、キミの照れたような優しい笑顔を見たあの瞬間に、
キミに――『江宮やまぎ』という存在に恋をしてしまったというコトに、さ。
『須藤頼人』、景上斎大学の2年生で少し前に20歳になったばかりのオレには、大学に入学してからすぐにめちゃくちゃ気が合ってすっごく仲良くなった『江宮やまぎ』クンという、親友っていうのかな? そういう素敵な存在の友達がいたりするんだ。
そんなやまぎくん…やまっちと仲良くなってからすぐに、オレはやまっちに対して恋をし、やまっちのことをそういう意味で『好き』になっちゃったのである。
でも、一応オレはもともとノーマルだったし、当たり前だけどやまっちだってバリバリのノーマル男クンだ。
まぁ、彼女はいたことのない童貞クンだとは言ってたけどね。
っていってもそこはオレも一緒だけど。
せっかく仲良くなったっていうのに、ここでオレが面と向かっていきなりやまっちに盛大に告白したとしても……うん、どう考えても悲しい未来になることは目に見えてる、オレにはわかる。
だからオレは自分の気持ちにフタをして、ずっとずっとやまっちの友達、親友として毎日を楽しく過ごしてきたんだ。
あっ、友達として楽しく過ごしたっていうのはほんとだからねっ!
でも、オレは自分でいうのも悲しいながら昔からこう…ちょっと抜けてる? というか、うう~ん少しおバカっていうか……まぁとにかく、勉強を必死に頑張ったり密かに楽しい計画を立てたりしても最後にはヘマしちゃったりドジしちゃったりすることが今までたくさんあった、ダメダメのやらかしちゃうヤツだったんだけどさ。
やまっちはそんなオレのドジやヘマを見て「頼人はバカだなぁ……」なんて言いつつも、いつも優しく笑ってくれて「ったく、しょうがないなぁ…ははっ」ってお世話をやいてくれて。
「っ……」
気づいたらもう、オレはどうしようもないくらいやまっちのことが大大大っだ~い好きになってたんだ♡♡♡
だからといって、やっぱり告白なんてコトは絶対にできなくて。
いっぱいいっぱいオレなりに頑張って我慢してたから……なのかな。
いつの頃からか、オレは、
「――…んあぁっ♡♡♡ あっ、やまっち…やまっちのおちんぽ気持ちいいのぉ♡♡ んんっ、奥っ…オレのお尻にっ、おまんこにやまっちのおちんぽズコズコきてるよぉ♡♡ あっ、ああっイイっ♡ かたくておっきくて、うぁ♡♡ あっ、ああんっイクっ♡♡ やまっちのおちんぽでオレっ、んあぁっおまんこイきしちゃうのぉぉっ♡♡♡」
どぴゅっ、びゅくびゅくびゅうぅぅ♡♡♡
「…んぁ、はぅ…♡♡ あふ、は、はぁ♡♡ んっ……ああんっ♡♡♡」
ずりゅっ、じゅぽんっ…♡♡♡
「はぁ…今日も、オモチャでイっちゃった…♡♡ ん…これがホンモノのやまっちのおちんぽだったらなぁ…っ、やまっち…やまっち好き、大好き…♡♡♡」
やまっちのことを想いながらオナニーを……それも、自分のお尻に指や大人のオモチャを挿入れて気持ちよくなっちゃうオナニーをするようになってしまったのである。
いくらやまっちのことを好きだとしても、何でオレ…自然にやまっちのおちんぽを挿入れてもらう女の子側でいつも
オナニーしてるんだろう…? と思ったりもするんだけどさ。
でも、自分でもわからないけど『えっちするならオレがやまっちにおちんぽ挿入れるよりも、オレがやまっちのおちんぽを挿入れられて気持ちよくなりたいっ♡♡♡』って思っちゃったんだからしょうがないよね!
そうして、
ネットでたくさん調べた男同士のセックスやアナニー、他の色んなコトを頭にしっかり入れながらも、
「……っ、いつか…今は無理でも、いつかやまっちと両想いになって……大好きなやまっちととっても幸せなえっちができたらいいなぁ……なぁんて、ね♡♡♡」
そんなドキドキな夢を一人、そっと秘密に見ていたオレであった
――のだけれど。
やまっちの20歳の誕生日を無事にお祝いできた――ちょこぉっと、オレのやまっちへの秘密のプレゼント計画でゴタゴタもあったけどね、えへへ…――6月からさらに約一ヶ月後の7月の初め。
オレの20歳の誕生日のお祝いを、バースデーパーティーをやまっちのアパートですることとなったちょうどお休みの日の土曜日。
オレとやまっち、2人の関係がすっごく変わっちゃうようなとんでもない出来事が、オレがお酒を飲んでしまったことにより、知らずと起きてしまったのであった。
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